恒例の集合写真 |
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平成20年6月21日(土) から22日(日)の2日間、勝又清和六段をお招きして、静岡県焼津市にある「かんぽの宿 焼津」にて「第24回 富士通グループ将棋交流会」を開催いたしました。
本大会は、毎年、全国から富士通グループの将棋部員が一同に会し、技を競い親睦を高めることを目的としております。 今回は、厳しい天候にも係わらず、各地区(東は東京、西は明石)から総勢41名が集まりました。
大会(本戦)は、初日に3回戦、2日目に4〜5回戦を行い、勝ち数が多く、かつ、ソルコフ(勝った相手のレーティングの合計)が多い順に順位が決まります。また、手合いは、各自が持つレーティングによる厳正なハンデ戦(駒落ち)になります。4〜5回戦は、3回戦までの勝ち数が多い順に当たるため、自ずと勝ち数が多い者が絞られていきます。
初日の夜は、大広間を貸し切っての親睦会でした。 戦った相手や、普段会うことのない遠方の者との将棋談義に明け暮れる中、各地区の年間の活動報告および今年の活動計画が披露されました。
親睦会の後は、勝又六段による特別講義がありました。 PCを使っての直近の名人戦を中心とした解説や、将棋界の話題には毎年のことながら、皆楽しませていただきました。
講義の後は、お好み対局です。 本戦さながらの雰囲気のまま20秒将棋に没頭する者、本戦の感想戦を再開する者、そしてそれを観戦する者と、夜更けまで将棋が指されました。
来年度は、第25回という節目でもあり「四半世紀メモリアル大会」として益々盛大な大会にしたいと考えております。
開会式の模様 |
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昨年、将棋部に復帰させていただきましたが、これまで、社内の対戦は、3勝8敗。特に、大泉杯では、飛車落ちでの悔しい負けを含めて、内容の悪い敗戦が多い状況でした。 社内で鍛えられたお陰様で、対外試合は、ようやくやや勝ち越しという結果です。
これまでの状況から、今回の合宿は、「まず、1勝」を目標に参加しました。加えて現在の実力では、時間がなくなると、弱点の終盤の読みに余裕がなくなるので、序盤は時間をかけず、終盤に時間を残す方針を決めて臨みました。
1日目は
@多田さんとの将棋は負け将棋がどういう訳か終盤で逆転
A吉田さんとの将棋は中盤までは良かった将棋ですが、粘る展開になってしまい、入玉してやっとの事で勝ち
B大泉さんとは、十数年ぶりの対局で、おおよそ十敗くらいで、全く歯が立たない状態でしたが、今回は穴熊玉を攻め続けて、感激の対戦初勝利となりました。受ける局面になったら危ないのですが、その前に決着がついたのはラッキーでした。
1日目は、対戦者全て、私よりレーティング上位でしたが、幸運の連続でした。
2日目の第1局は島さんとの対戦は二枚落ちでの対戦。
(※伊藤健vs島戦 島さん自戦記)
対局前、手合いをどうするかという話が出ましたが、大泉杯での飛車落ちで強豪に破れた記憶も薄れておらず、二枚落ちを主張しました。後から考えると、飛香落ちの選択もありましたが、その時は思いつきませんでした。
定跡を知らず、下手らしく攻めることが出来ず、あまりにも悠長な駒組みだったので、逆に上手から攻められ放題の展開となりました。兵力から考えると、攻めが途切れるタイミングがあると思っていましたが、96手目に飛車が1筋によろけたときは、自信がありませんでした。島さんが、113手目に4四金と金を犠牲に上部に脱出を図った手には、全く意表をつかれましたが、幸いにも持ち時間がありました。通常の対局でしたら、喜んで金を取ったのですが、玉を中段に上がられて、島さん相手に長い戦いになったら、勝負にならないと、寄せを考えました。5筋から左側に逃げられないよう、第一感は"5二銀"。読んでも読みきれないが、7割の確信を持って、"5二銀"を着手。運よく、小駒での寄せが切れずに、望外の勝利となりました。しかし、中盤で攻め続けられている時は、4枚落ちくらいが妥当だと思いました。
最終局はSSLの鈴木(康)さんがひねり飛車を採用。序盤に角で歩をただ取りしたが、鈴木さんに仕掛けのチャンスを与えて苦しい形勢になった。しかし、そのうち勝負になるだろうと、あせらずに時間を残した。なお、後に自宅で検討するため、棋譜再現しようといたしましたが、手順を思い出す事が出来ず、本欄で詳しい解説は不可です。申し訳ありません。 局後、感想戦をして、鈴木さんの読みの方が優っていましたが、対局では、駒組みが続くうちによりが戻ってしまった、逆に私の端攻めが有効となり、優勢になりました。最後はまた、裸玉になりましたが、運よく勝てることができました。
振り返って、現在の棋力ですが、問題点は数多くあるのですが、特に、深く読みができない事を感じます。感想戦でも手が浮かばない感じがありますし、対局後に家に戻ってから棋譜再現できないのも、読みが浅いのが関係しているのだと感じます。昨年来、年3回くらいしか大会・対外試合に出場していないので、これからは、更に多くの大会に出場させていただいて、ゆっくりと棋力向上を図っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
最後に、事務局のSSLの鈴木さん・皆さん、本当にありがとうございました。運営は大変なご苦労があったと思いますが、全く問題もなく、当方は楽しく過ごせました。 (駒・盤等のほかの準備に関わった方もありがとうございました) また、明石・大阪の皆さん、特に夕食会以降の時間で、大変楽しく交流させていただきました。とても、いい機会でした。 来年の合宿を楽しみにしております。
記 :伊藤健 (7/1)
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富士通将棋部の皆様、合宿お疲れさまでした。 簡単に記したいと思います。
1回戦 対出澤さん
戦型は、私の後手石田流に対して、先手6五の位を取る居飛車戦法。
練習将棋でも何局か指しているお互いに自信のある局面。
別れは私が優勢になりましたが決める事ができず、終盤は泥試合になり指運で勝利
しました。
2回戦 対奥村さん
私のひねり飛車がうまくいかず作戦負け。飛車交換後、私が自陣飛車を打つ
我慢の展開。難しい局面が続きましたが終盤攻め合いにでて逆転勝ち。
3回戦 対濱さん
私の振り飛車に濱さんの急戦、10年ぐらい前からお互いに手をかえないこだわり
戦型の一つ。別れは濱さんが主導権を握り優勢になる。その後、私が逆転した思えたが、
間違えて泥仕合になる。何とか勝たせていただきました。
4回戦 対中筋さん
中筋さんの中飛車に私の居飛車、作戦負けになるも、終盤逆転し、勝たせていただいた。
対局後、濱さんから長手数自玉の頓死を指摘された。まったく気づいていませんでした。
図の局面の1手前に中治が4五歩打と指したしたので3一角から
ばらして詰の筋があったようです。
1手前の4五歩打では、4五桂打ちか3五飛か迷いましたが、
どちらも30秒で寄せが読めず4五歩打としました。
今でも、寄せがあるか不明です。
中治vs中筋 終盤戦 △4五歩打まで |
5回戦 対吉田さん(角落)
吉田さんとは前日、飛車落ちで対戦してその中盤の力強さを認識していました。
角落ちは結構研究していたのですがなかなかよくならないのであせりました。
ようやく終盤に間違ってもらい勝つ事ができました。
運よく全勝する事ができ、富士通名人の権威を汚すことなくほっといたしました。 最後に幹事さん、今回の合宿はとてもよかったです。 ありがとうございました。
記 :中治 (7/4)3位のコメントをさせていただきます。
ここ数年東西合宿に参加していませんでしたので、 皆さんと会えて対局できることをとても楽しみにしていました。 ちょっと心に引っかかったのが富士通レーティングです。 不参加のせいで富士通Rの無い私は1700点で開始しましたが、 自分で言うのもなんですがこれは過少申告でしょう。 このRで対戦するなら最低でも勝ち越さないと恥ずかしい。 及第点は4勝と自分の中で目標設定しました。
初日は3連勝。 以前のABC級制の時、B級で出場してある年4勝1敗、翌年4勝0敗で 明石の野村さんに顰蹙をかったのを思い出しました。 しかも今回は組み合わせを決めたのが自分自身だという 疑惑の目で見られかねない状況です。 実際、組み合わせをやってみるとわかって下さると思いますが、
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4戦目、SSLで私以来の新人となる田辺さんと対局しました。
5筋位取り中飛車から穴熊に組まれ作戦負けに陥りました。
終盤1段目に2枚飛車をおろされ、狙われた桂馬を金銀で守っている状態で
歩成が桂取りになる垂れ歩を打たれましたが、これが緩手だったようです。
持駒の角を打てば1手で桂取りになり完全に一手違います。
しかも桂を取った駒が斜め後ろに利くので手抜きできません。
この隙に穴熊玉に食らい付いてなんとか必至をかけました。
最後の王手ラッシュを連続王手の千日手逃れに出来た幸運もあって
貴重な勝ち星を上げることが出来ました。
田辺さんには今後SSLの主力として活躍して欲しいです。
5戦目は伊藤さんとの戦い。
先手番だったのでひねり飛車にしました。
プロ棋界でもそうであるように、私のこの戦法での勝率は最近あまり
良くありません。
下手な仕掛けに自然に対応されて完璧な作戦負けに陥りました。
伊藤さんの端攻めを丁寧に対応したのが良かったらしく
少し差が縮まりましたが、逆転には程遠かったです。
感想戦で伊藤さんは謙遜されて危なかったとおっしゃいましたが
一局中私に一度もチャンスの無い将棋でした。
勝った伊藤さんが優勝、負けた私が3位と言うことで
これが事実上の優勝決定戦だったと気付いたのは表彰式のときです。
軽率な仕掛けを大いに悔やむことに成りました。
レーティングは上がりましたが、まだ適正値にはなっていないと思います。 自分では周りの人との比較から1900は無いといけないと思っていますので 今後はそれを目標にします。
記 :鈴木康 (7/4)
終盤王手ラッシュを中谷さんが余したはずだったが..唯一の頓死筋にはまる |
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