2010年 春季若獅子戦



2010年春季第2回若獅子戦 集合写真
中央は2連覇の大石さん (拡大)
参加者
林(吾)、島田、中谷、大場、田辺、高橋(俊)、大石、榎本
幹事
鈴木敏、(広瀬俊)
解説
勝又プロ  (敬称略)
日時
2010年3月6日(土)
対局 09:30〜、宴会18:00〜
場所
対局の部:ユニオンビル 5F 萩の間・藤の間
宴会の部:仲
対局結果
優勝:大石、準優勝:田辺
トーナメント表 (20分30秒)

【若獅子戦 参加資格】

午後一の対局風景
左奥は勝者トーナメント代表決定戦の大石vs田辺戦

【優勝コメント】

 今年初めての将棋が今回の若獅子戦でした、 先日還暦を迎え定年退職し、 今後は多少私生活に軸足を移そうかなと考えているなかの一つが将棋です。

勝又プロによる指導対局
敗者復活トーナメントの勝ち上がりの間に指導対局を受ける
大石さんと田辺さん


決勝大石vs田辺 1戦目
採譜は広瀬俊さん

 前回と同様に4月の職団戦に向けて、 勝又先生の指導が受けられる期待の思いが強く参加させて頂きました。
 今回はトーナメント形式で4局指し切り、どうにか全勝させて頂きましたが、 後で勝又先生に決勝戦の終盤の即詰負けが2回もあったと指摘され、 冷や汗が出ました(お恥ずかしい)。
 勝又先生には指導対局2回と、全局指導解説を頂き大変勉強になりました。 ありがとうございました。

 対局としては、田辺さんとの2戦目(決勝戦)を挙げたいと思います、

【図1】
図1からの指し手
▲5三角 △2二角 ▲6八金 △7七飛成 ▲同金
△4六桂 ▲4七玉 △5八桂成 ▲同玉 △5五角

 53手目、5三角打に2二角引、6八金、7七飛成 としましたが、此処は5三同角、同桂成りから7七飛成りの方が安全と 勝又先生から指摘された通り、6一飛打ちから攻撃され危うかった一局です。

 参加された、 林(吾)さん、島田さん、中谷さん、大場さん、 田辺さん、高橋さん、榎本さん、 今回も若い人のパワーを沢山頂きまして、ありがとうございました。 次回の若獅子戦を楽しみにしております、宜しくお願いします。

2010/3/15 記:大石

決勝(大石-田辺)戦の観戦記 :広瀬俊

 記録係で棋譜を取った経緯から、観戦記を依頼されてしまいました。 失礼なコメントを書いてしまうかもしれませんが多少はご勘弁を。

 前期、若獅子の中に混じって老いた獅子・大石さんが決起盛んに挑んで全勝で優勝をしました。

 今期の注目は、やはりこの老獅子・大石さんに対して若獅子のメンバーが逆襲できるかというところでした。

 最近はやりの田辺君の中飛車に大石さんがどう対応していくかという将棋。 大石さんも穴熊をやるのかと思いながら記録とりに必死の状況。
 58手目の王手より攻勢をかけて順調かと思えたのですが、 見ていてこれ大丈夫なのかという、疑問に思っていました。

【図2】
図2からの指し手
△5二銀 ▲2一桂成 △同玉 ▲3三桂打 △同角 ▲3一角成
△同金 ▲3三桂不成 △3二玉 ▲2一角 △同金 ▲同飛成
△4三玉 ▲3二銀 △5三玉 ▲5八金 △9五角 ...
 ※79手目▲3一角成では、先に▲3三桂不成で詰みだった!
 図2の73手目の▲3三桂打でやばいのと違うのかと思ってましたが、 局後の勝又先生の話で、これは詰みでしたね。
 詰みを意識せず何かありそうということで打った田辺君の桂打ちでしたが、 おしかったですね。

 ここから、また流れが変わっていき、 大石さんの再逆転となり連続優勝となりました。
 しかし改めて見てみると、 なぜ3三桂打ちかと打っておきながら詰みが見えなかったのが不思議ですが、 次回は若獅子の奮戦を期待しましょう。

2010/6/19 記:広瀬俊

準決勝(中谷-田辺)戦の観戦記 :鈴木敏

 3月6日(土)にユニオンビルで開催された第2回若獅子戦の準決勝(中谷-田辺)戦の観戦記です。


敗者復活トーナメントの代表決定戦の中谷vs田辺戦
本日2回目の対戦となったが田辺さんの勝利
採譜は鈴木敏さん

【図3】
図3からの指し手
▲7三歩成 △同銀 ▲3九玉 △1八香成 ▲同香 △1七歩成
▲7六香 △6二銀 ▲5六歩 △1八と ▲5五歩 △7七歩 (図3)

 図3は、先手待望の▲7四歩の突き出し(▽同歩なら▲同飛で銀取り)に対し、 後手が▽1七香!と打った局面である。
 本譜は、▲7三歩成り、▽同銀、▲3九玉と進んで後手優勢になったが、 局後に勝又先生から▲2六歩の手筋が示された。 ▽同角には▲2七銀とし、角が逃げれば▲7三歩成で王手で歩を補充して、 ▲2六歩と受ける手を見せながら、▽1八香成には▲同銀と取って受け切りまでも見せている。

【図4】
図4からの指し手
▲同飛 △2九と ▲4八玉 △7三歩 ▲2九銀 △5五銀
▲同銀 △同角

 図4は、先手が▲5五歩と取り込んだところに、 後手がまるで作ったような手筋の▽7七歩と焦点に打ったところである。
 相当気持ちが良い手に見える・・・。 何で取ってもひどい利かされに見えて、先手は▲同飛としたが、 5四の銀が取れなくなっている。 観戦子には、ここで将棋が終わったように見えた。
 しかし、この局面で、▲同角や▲同桂と頑張る手はなかったのだろうか? ▲同角は、▽2九と、▲4八玉、▽2八と(▽1八飛成)、▲5四歩。 ▲同桂は、▽5五銀、▲5七銀、▽5六歩にじっと▲6八銀と我慢し、 ▲8五桂の一発を狙う・・・と、 まぁ、あまりウマく行く気もしないが本譜よりかはマシだったかも知れない。

【図5】
図5からの指し手
△同香成 ▲同銀右 △3九銀 ▲同金 △5九角 ▲同玉
△3九馬まで後手勝ち

 図5は、収束局面。▽4六香に▲4七香と合い駒したところ。
 後手は▽4七香成以下、必至を掛けたが香車を取らずに、 ▽5九角(銀)から簡単な詰みがあった。(甘い!)

 2回目となった若獅子戦で若手の成長は見てとれたものの、 結果は、大石選手の2連覇となり、来期こそは若手の奮発を期待したい。

2010/3/9 記:鈴木敏

対局結果 20分30秒
□勝者トーナメント
大石             
   ┃A         
林吾         
      ┃E      
島田        
   ┃B        
高橋         
          ┃G ○−
大場        
   ┃C       
榎本      
      ┃F     
田辺       
   ┃D        
中谷          
              
田辺 (敗者復活戦代表) ●−


□敗者復活トーナメント
F 榎本       
            
A 林吾        
          
B 島田        
            
C 大場         
        
D 中谷       
           
E 高橋        
              
G 田辺  


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