2007年 第36回支部対抗戦/
第14回シニア将棋名人戦 東京都予選



第36回支部対抗戦(団体戦) 東京都予選:9チーム参加
富士通支部:志田、杉山、広瀬正
第36回支部名人戦(個人戦) 東京都予選: 33名参加
伊藤康、黒木、島
第14回シニア将棋名人戦 東京都予選: 16名参加
甲木
(敬称略)
日時:2007年01月21日(日)
場所:日本青年館5階
結果:
第36回支部対抗戦団体戦 東京都予選:優勝
第14回シニア将棋名人戦 東京都予選: 甲木 準優勝
第36回支部名人戦(個人戦) 東京都予選

第36回支部対抗戦(団体戦) 東京都予選:優勝記

 1月21日、支部対抗戦東京都予選に参加してきました。 場所は東京青年館。地下鉄外苑前駅から歩いて行く途中、 神宮球場、秩父宮ラグビー場など多数のスポーツ施設に 目を奪われつつ約10分で到着。
 この大会は1チーム3名の団体戦。今年の参加は9チーム。 2勝通過2敗失格の予選の後、決勝トーナメント。 持ち時間は30分切れ負け。決勝のみ30分の後、一手30秒。 富士通支部のオーダーは固定で以下のとおり。
大将:志田
副将:広瀬(正)
三将:杉山         (敬称略)
 個人的には当日の二日前の例会で練習がてら勝って 勢いをつけようと思っていたが練習将棋を含め3連敗。 今年に入って和室で勝ち星なしと調子に関しては 相当不安であった。

予選1回戦:翔風館TLS支部

 いきなり強敵との対戦。三将戦、私の相手は秋山さん。 居飛車対ごきげん中飛車で中盤まで互角。 しかし終盤の入り口で杉山が間違え、駒損。 最後は竜斬りから寄せられ惨敗。
 大将戦は志田さんが相手の四間飛車穴熊を華麗に攻略して勝ち。 残る副将戦はひろまささんが笠井さん(若い女性)相手に 中飛車対居飛車の熱戦だったが時間切れで惜敗。 相手の残り時間も9秒だったので非常に残念。 ということで初戦は1−2で負け。果たして予選を突破できるのか?

予選2回戦:棋友館支部

 相手は小学生3人のチーム。 私の相手は飯田君という少年。急戦矢倉から仕掛けるも相手の 盛り上がる矢倉に大苦戦。しかし、飛車を見切って強襲。 最後は私の王手ラッシュに相手の時間が切れて勝ち。 少々大人気ない勝ち方をしてしまう。
 大将の志田さん、副将のひろまささんもそれぞれ 大人の貫禄を見せて3-0で勝利。首の皮1枚つながった。

予選3回戦:たぬき3支部

 私の相手は荻原さん。またも急戦矢倉から仕掛け、 今度はペースを握るも攻めが一息ついたところで 相手の反撃をもろに受け、敗勢に陥る。 しかし、『事件』が起きる。相手が一手必死を見逃し さらに見落としから寄せ損ない、入玉に成功。勝ちを拾う。
 またその前に副将戦でも『事件』が‥‥ やや優勢にたったひろまささんが痛恨の○○。 (内容は皆さんの想像にお任せします) しかし、頼りになる大将、志田さんがきっちり勝ち2-1で勝利。 これで辛くも予選突破。

支部対抗戦 本戦1回戦対局風景

本戦1回戦:府中支部

 私の相手は高橋剛さん。矢倉模様の将棋。低い構えで 相手の攻めを待ち、一瞬銀損ながら相手の飛車を強奪して 敵陣に打ち込み、やや優勢となるも中盤序々に力をみせられ 逆転し劣勢に陥る。しかし勝負はまだ終わらず、金銀を見捨てて 玉を端に逃亡させる。玉頭には金と竜が控えており当分安全。 その間に薄い相手玉を攻略し、辛くも勝利。
 志田さん、ひろまささんもダブル山崎さんを打ち破り 3-0で本戦初戦を飾る。

本戦準決勝:JPU将棋愛好会支部

 相手は五味渕さん。今まで対戦しなかったのが不思議なくらい ローカル大会で良くみかける顔である。 居飛車党というイメージがあったが今回は中飛車。 中盤で飛車を召し上げられ、先攻されるが攻め駒が少なく、 受けているうちに相手が切れ模様。もらった豊富な駒で 一気に反撃して相手玉を攻略し、快勝。
 志田さんは相手の居飛車に三間飛車で対抗。 実力を見せつけここも快勝。ここまで全勝。強い。 ひろまささんは序盤早々に飛車角交換され ちょっと指し辛い局面。そのままじりじりと押され惜敗。 結局2-1で準決勝を勝ち、決勝進出。
 ここまで志田さんが全勝、ひろまささんもよく見ると 勝敗が交互に続いている。ってことは次の決勝は‥‥ 期待を持ちつつ決勝へ。

決勝戦:翔風館TLS支部

 初戦で負かされた相手である。リベンジのチャンスが 最も重要なところで巡ってきた。 少し緊張しつつ駒を並べ、大会役員の 『それでは支部対抗戦、決勝戦。お願いいたします。』 の一声で緊張は頂点に達する。
 オーダーが固定のため私の相手は初戦同様、秋山さん。 初戦と先後が入れ替わったが戦型は一緒。 よくみると大将戦から三将戦まで戦型はほぼ一緒で 翔風館の『もう一度粉砕してやる』という意地と 富士通の『今度こそ勝ってやる』という根性の 激しいぶつかり合いを感じた。

支部対抗戦 表彰式後

 対局が進むなか三将戦でちょっとした出来事が‥‥ 中盤の入り口で両者一歩も引かず、千日手となる。 実はこの千日手になる前、相手の秋山さんの弱点に私は気付いていた。 それは序盤に時間の大半を消費すること。 この対局も例外ではなく千日手成立時点でこちらの 持ち時間22分に対し、相手は10分。指し直しになればさらに 持ち時間の差が広がることが期待できる。 指し直し局は後手番になるが時間で圧倒的に有利であれば 勝てるかもと思い、迷わず千日手を選択。
 指し直し局も戦型は同様に居飛車対ゴキゲン中飛車。 こちらの低い構えに対して相手は盛り上がりをみせ、 杉山は両端の位をとったのに対し、相手は3〜6筋の位をとる。 この結果杉山の角が全く使えない状態となり不利。 しかし、指し手を進めていくうち、飛車のみで敵陣を突破。 優勢となり、後は相手の無理攻め気味の攻めをかわせば という局面になる。
 三将戦指し直し局も終盤の入り口を迎える頃、 隣で『負けました』と声が聞こえた。明らかに女性の声。 ひろまささんがまずやってくれた。しばらくして大将戦も 終わったようだがどちらが勝ったのかわからない。 秋山さんが長考している間にふとみると志田さんは 残念ながらリベンジを果たされたようでここまで1-1。
 残るは三将戦のみとなったが、殆ど勝敗が見えていたので 対局者本人にもギャラリーにもあまり緊迫感はなかった。 最後は相手の無理攻めをかわし、駒をべたべた打ちつける 泥臭くて確実な寄せで勝利。
 終わってみればきれいに初戦と星が入れ替わり チームとしては2-1でリベンジを果たすことができた。
 こうして東京都予選で優勝し、東地区大会出場権を獲得した。

 終わりになりましたが最後まで見守ってくれた伊藤康晴さん、 実家から自宅へ戻る途中に立ち寄ってくれた太田さん、 最後まで応援してくれて決勝戦では缶コーヒーまで 差し入れしてくれた島さん、そして影ながら応援していただいた 将棋部員のみなさん、おかげさまで優勝することが できました。本当にありがとうございます。

 東地区大会でも優勝目指してがんばりますので 引き続き応援、よろしくお願いします。

2007/01/24 記:杉山
富士通支部の対局結果
回戦 相手チーム 志田 広瀬正 杉山 勝負
予選
1回戦
翔風館TLS 大将
中川健
副将
笠井友貴
三将
秋山博
1 - 2
予選
2回戦
棋友館 大将
水澤優
副将
小野
三将
飯田慎也
3 - 0
予選
3回戦
たぬき3 大将
佐藤
副将
松下
三将
荻原
2 - 1
本戦
1回戦
府中 大将
山崎泰史
副将
山崎政浩
三将
高橋剛
3 - 0
本戦
準決勝
JPU 大将
磯田昭英
副将
岩倉浩二
三将
五味渕裕樹
2 - 1
本戦
決勝
翔風館TLS 大将
中川健
副将
笠井友貴
三将
秋山博
2 - 1
- 5 - 1 3 - 3 5 - 1 13 - 5
優勝

第36回支部対抗戦(団体戦) 東京都予選 決勝トーナメント表

翔風館TLS支部      
        
シマケン恵比寿支部  
          
府中支部      
      
富士通支部    
          
JPU将棋愛好会支部      



第14回シニア将棋名人戦 東京都予選 決勝トーナメント表

杉浦友隆            
                   
中村千尋          
                     
竹内俊男            
             
高橋満          
                 
佐藤康雄            
                 
原田修              
                       
池田進              
                 
平田英雄            
                 
渡辺博志          
             
甲木俊雄            
                     
篠沢勇          
                   
宇都宮晴彦            



第36回支部名人戦(個人戦) 東京都予選 決勝トーナメント表

鈴木守                        
                         
前田亮                    
                         
渡辺弥生                  
                     
細川大市郎                  
                         
高徳昌毅              
                       
中島進                
                           
秋山太郎                  
                 
清水上徹                
                   
竹之内常隆              
                 
池田将                
                         
伊藤大悟              
                       
塩津一男                
                           
小泉卓也                      
                     
古作登                  
                       
伊藤康晴                
                   
武田俊平                
                       
樋田栄正            
                     
小林春穂              
                         
永富洋                  
                     
小池直樹                  
                       
島達郎                
                   
馬上勇人                  
                           
入子直樹                
                         
桑田雅夫                  


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