直前に赤畠さん、濱さん揃っての欠場となり、 勝又環さんと私が繰上げで1軍参加となり、久々のS級参戦となりました。 正直残留争いが厳しくなったと思いましたが、 前回第78回にS級に出たときは降級だったので、期するところはありました。
大会日は10月8日の体育の日で、場所は千駄ヶ谷の東京体育館。
そこでスポーツイベントしてないのが不思議な感じです。
S級抽選は、上位進出候補と残留争い候補とが分かれたような組み分けとなりました。
鬼ブロックの裏となりあわよくば決勝進出も狙えますが、
このリーグで4位だと降級濃厚となります。
まぁ前回優勝チームと準優勝チームを別リーグにするくらいはあってもいいとは思いますが。
|
オーダーは、上から順に島、伊藤康、勝又環、広瀬正、出澤の並びで、以後も順不動でした。
私は青野氏と対戦。(以下便宜上こちらを先手側とした符号で示します)
序盤角交換状態から、端に角を打って一歩をかすめ取ってくる手を打った角が使いづらいと軽視してました。
こちらが駒の繰り替えに手間取っているうちに、
4四の要所に角を転回され作戦負けに。
最後はお手本通りの美濃崩しをくらって完敗でした。
伊藤康さんはというと気がついたら早々に勝ってました。
出澤さんは一手損角代わりから手放した角を5五歩で抑えられて一方的に攻められた必敗形から、
かなり攻め合いの手を通し、まだはっきり一手負けだったところも、
最後は死んでいたはずの馬が何故か働き出して逆転勝ちでした。
勝又環さんは矢倉で相手の攻めを余しているように見えましたが、
そのうち喰いつかれて負け。S級クラスに受け切り勝ちは難しいですね。
ここまでで2−2で、残る大将戦はキャプテン対決。
期待通りの熱戦でしたが、惜しくも逆転負け。
結果2−3負けとなり、下を見る展開となりました。
2戦目は1敗同士の対決で、早くも残留に向けての大事な一戦となりました。
伊藤康さんは、こちらが序盤といううちに早々に勝ち。
前回と同じ対戦だからか、お互い指し手が早いからでしょうか?
私は前に社団戦で対戦した佐藤氏と。この日唯一のまともな序盤でした。
銀冠から1一に熊った瞬間、
6八角形で4、2、1筋と歩を突き攻めたまでは良かったものの、
以下素直に2五桂〜1三歩と攻めればいいところを、
なまじ3三に居た角を4四に行かせたばかりに、
端攻めに行きにくくなったばかりか2六歩と拠点を築かれて、以下負け。
出澤さんは前回と同じ対戦のところ、対振り穴熊で端から攻め倒して勝ち。(端攻めも同じような...)
駒音に勢いが出てきた感じでした。
ここまで2−1で、残る大将戦、三将戦が長かったです。
勝又環さんは穴熊の堅陣があるものの、攻め駒が3枚くらいの薄い攻め。
山本氏の辛抱強い受けにかなり長引きましたが、勝ち。
安心して見てられました。
島さんは攻めがかなり切れ模様なところ、
しぶとく粘って最後は辻氏の猛攻を凌ぎきっての辛勝でした。
結果4−1勝ちで、トータル勝数でも貯金ができ、 残留に向けては一安心、決勝進出も見えてきました。
3戦目は1勝1敗同士の対決で、決勝進出を賭けての対戦となりました。
私は序盤一歩損で中央制圧され苦しい局面。
そのまま中央から押してこられる方が嫌でしたが、
8筋方面から攻めてきてもらって、
以下香損から銀損と駒損したものの飛車の活用が見込める展開に。
まだまだ苦しい局面と思ってましたが、
秒読みに追われて4筋の歩を切って貰った瞬間、
中央の要塞が崩れ始め、急所の4四歩のたたきも入り、
急に相手玉が見えてきて、気づいたら相手玉が詰んでました。
秒読みに助けられました。
出澤さんは、2連勝の勢いそのままに勝ち。
勝又環さんは、これまた薄い攻めを繋いで勝ち。
伊藤康さんの連勝がストップしたものの、島さんが勝ちで、 結果4−1勝ちで、久々の決勝進出。 富士グラフィックシステムズ(1)も敗れたため、1位通過のおまけつきでした。
|
本戦準決勝は、鬼ブロックを2位通過してきたジュポン化粧品(1)と。 桐山氏、青柳氏と不在ですが、全く戦力が落ちた感じがしません。
私は鈴木氏と。こちらの振り飛車に6四銀、4四銀として、カニカニ銀みたいな急戦に。
受け流す方針でしたが、4四の銀に飛車角を抑えられ、完敗でした。
他も全体的に苦しい対局ばかり。
苦しい対局を粘って指し続けていた伊藤康さん、勝又環さんの対局姿勢は流石と思いました。
最後はちょっと一騒動ありましたが、チーム勝敗が決まってたところで大事に至らずでした。
結果0−5で、優勝争いするチームとの力の差を見せつけられました。
1戦目を落としてから2連勝しての久々の決勝進出は、展開次第では
決勝進出のの力があることを示したということで素直に喜びたいところです。
出澤さん、伊藤康さんが今回の調子のままで、赤畠さん、濱さんが参加した時が楽しみです。
一方、前回第92回大会でも当たった、富士グラフィックシステムズ(1)、
NEC(2)、ジュポン化粧品(1)とは結果的に同星でした。
これからの1勝を如何に積み重ねていくかが次のステップへ繋がるのかなと思いました。
回戦 | 相手チーム | 島 | 伊藤康 | 勝又環 | 広瀬正 | 出澤 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
予選 1回戦 |
富士フィルムグラフィックシステムズ(1) | 大将 遠藤 ● |
副将 河上 ○ |
三将 篠原 ● |
四将 青野 ● |
五将 石田 ○ |
2 - 3 ● |
予選 2回戦 |
NEC(2) | 大将 辻 ○ |
副将 伊藤雅 ○ |
三将 山本圭 ○ |
四将 佐藤彰 ● |
五将 大窪 ○ |
4 - 1 ○ |
予選 3回戦 |
毎日コミュニケーションズ(1) | 大将 出戸 ○ |
副将 伊藤享 ● |
三将 下村康 ○ |
四将 下村竜 ○ |
五将 鈴木 ○ |
4 - 1 ○ |
本戦 準決勝 |
ジュポン化粧品(1) | 大将 池田 ● |
副将 渡辺徳 ● |
三将 嘉野 ● |
四将 鈴木貴 ● |
五将 渡辺健 ● |
0 - 5 ● |
計 | - | 2 - 2 | 2 - 2 | 2 - 2 | 1 - 3 | 3 - 1 | 10 - 10 3位 |
S級 2組 | 毎コミ1 | NEC 2 | 富士FGS1 | 富士通 1 | 勝点 | 勝数 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
毎日コミュニ ケーションズ(1) |
* | 3 | 2 | 1 | 1 | 6 | 3 |
NEC (2) |
2 | * | 3 | 1 | 1 | 6 | 4 |
富士フィルムグラフィックシステムズ(1) | 3 | 2 | * | 3 | 2 | 8 | 2 |
富士通 (1) |
4 | 4 | 2 | * | 2 | 10 | 1 |
富士通 (1) | ━ | ┓ | 0 | ||||||
┃ | ジュポン化粧品 (1) | ━ | ┓ | 2 | |||||
ジュポン化粧品(1) | ━ | ┛ | 5 | ┃ | |||||
┃ | NEC (1) | ||||||||
NEC (1) | ━ | ┓ | 5 | ┃ | |||||
┃ | NEC (1) | ━ | ┛ | 3 | |||||
富士フィルムグラフィックシステムズ (1) | ━ | ┛ | 0 |
恒例の職団戦の季節がやってきた。わがFJ(2)は例によって、 中治、喜多、太田、村中、志田といつものメンバー。
|
のっけから手ごわい相手。 遠田潤一氏は転職されたそうだが、 元赤旗名人の松尾哲也氏をエースに、 元学生準名人の中村圭吾氏、元奨励会にして元埼玉県名人の土出康弘氏に加え、 大学将棋で鳴らした中谷拓也、加来研の両氏を並べ、まったく隙の無い布陣。 こうして並べてみると、普通に優勝候補のチームである。
このメンバー相手に、なんとか3つ取らなければならない。
とはいえ松尾氏には誰が行っても分が悪い。かくなるうえはと
監督自らがお馬さんとなり、副将〜五将で3つ勝ってくれと、
志田、中治、太田、喜多、村中と並べてみた。
結果は、太田、喜多がそれぞれ加来氏、
中谷氏に危なげなく勝ったものの、
中治は中村氏に序盤から大乱戦の末敗れ、
土出氏を相手にした村中も序盤から押しまくられ敗戦。
が、もっとも勝ち目が薄いはずの大将戦が、
切れ負けルールに助けられ金星。
3-2でやれやれの辛勝を収めた。
林正明氏や清水雅樹氏、小林恒夫氏を擁するチームだが、
初戦に比べれば楽な相手のはずという思いが気の緩みに繋がったか、
志田・中治と勝つものの、下位を手厚く並べた相手に下三つを抜かれ敗戦。
FJ(2)は特にエースはおらず、
バランスとチームワークで勝つチーム。
下三つ抜くような勝ちっぷりは、
本来うちがしなければならないのだが、
それを逆に食らうようではちとまずい。
監督としては、
チームメイトの気の緩みを引き締められなかったのが心残りだった。
メンバーは各自、反省点は分かっているはずなので、
次回以降に生かしていきたいと思う。
というわけで今回はここまで。昼飯の弁当を食べてお役御免と相成った。
2軍の成績には満足できないが、
FJ全体としては、なんといってもFJ(1)がS級で決勝トーナメントに進出する活躍、
また中治さんと実藤さんは森内名人の指導対局を引き当て、
くじ運を見せ付けた。夜はいつものように勝又先生を交えての打ち上げ。
また半年後を楽しみにしよう、と思える一日だった。
回戦 | 相手チーム | 志田 | 中治 | 太田 | 喜多 | 村中 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 野村證券(1) | 大将 松尾 ○ |
副将 中村 ● |
三将 加来 ○ |
四将 中谷 ○ |
五将 土出 ● |
3 - 2 ○ |
2回戦 | 日本システムウェア (1) | 大将 小林 ○ |
副将 林 ○ |
三将 花村 ● |
四将 清水 ● |
五将 秋山 ● |
2 - 3 ● |
計 | - | 2 - 0 | 1 - 1 | 1 - 1 | 1 - 1 | 0 - 2 | 5 - 5 |
|
3軍は川妻部長、黒木さん、杉山さん、鈴木正登さん、池田のメンバー。
元S級の強敵である。厳しい戦いを覚悟していたが、結果は1-4。 ということで、裏街道の慰安戦に回りました。
皆、本気を出して5-0で圧勝。 これで、一安心。
慰安戦2回戦は日本IBM。慰安戦で過去2回対戦しており、1勝1敗の相手 である。私のやや優勢で迎えた中盤戦。相手が時計を押し忘れ。 長考しているふりをして、10分経過で残り7分。 相手が気づき、時計を押したがここでの10分は大きく、後は相手の 無理攻めを丁寧に受け、反撃に転じて勝利。3−2で勝利した。
ここまできたら後は思いきり指すだけである。 中盤まで優勢だったが、思い切りが良すぎて相手の反撃を許す。結果は0-5。
個人的には全て先手だったのが大きく、3勝1敗の成績を残すことが
出来た。それも、全て相手が振飛車だった。(4局中、3局が四間飛車)
これも、珍しい。
それよりも、1軍がS級で決勝トーナメントまですすんだのはすごいですね。
回戦 | 相手チーム | 川妻 | 黒木 | 杉山 | 鈴木正 | 池田 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 東芝 (1) | 大将 山本 ● |
副将 山田 ● |
三将 川口 ● |
四将 芳賀 ● |
五将 笠野 ○ |
1 - 4 ● |
慰安戦 1回戦 |
新潟県庁 | 副将 木島 ○ |
大将 細谷 ○ |
三将 奥州 ○ |
四将 坪井 ○ |
五将 伊藤 ○ |
5 - 0 ○ |
慰安戦 2回戦 |
日本IBM (1) | 副将 山下 ● |
大将 阪本 ● |
三将 原岡 ○ |
四将 宮本 ○ |
五将 間瀬 ○ |
3 - 2 ○ |
慰安戦 3回戦 |
日本将棋連盟(1) | 副将 木場田 ● |
大将 高峰 ● |
三将 国沢 ● |
四将 中島 ● |
五将 森 ● |
0 - 5 ● |
計 | - | 1 - 3 | 1 - 3 | 2 - 2 | 2 - 2 | 3 - 1 | 9 - 11 |
|
4軍の職団戦の結果を報告します。
まずはメンバー紹介します。
伊藤(健)さん、久保田さん、吉田さん、中谷さん、大屋の5人体制で臨みました。
オーダーの並びは異論はありましたが
中谷幹事の案で年齢順という事になり大将から以下の通りとなりました。
伊藤(健)さん、久保田さん、吉田さん、大屋、中谷さん
いざ並んでみると相手は4人しかいなく早くも1勝しましたが
残りのメンバーはあえなく全敗しまいました。
オーダーは一回戦と同じです。
これに負けると降級してしまう可能性があるため気合を入れて指しましたが
大屋は65歩早仕掛けにあえなく敗戦。
2-2で久保田さんが残り最後はどきどきの終盤戦を制し残留を確定させました。
オーダーを変更して勝った人が上に行くというやり方で上から順に以下の通りとなりました。
伊藤(健)さん、久保田さん、中谷さん、吉田さん、大屋
大屋が本日初白星をつかむも、チームはあと中谷さんが勝っただけで負けてしまいました。
回戦 | 相手チーム | 伊藤健 | 久保田 | 吉田 | 大屋 | 中谷 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回戦 | 日本ユニシス | 大将 熊谷 ● |
副将 黒沢 ● |
三将 宮崎 ● |
四将 伊藤 ● |
五将 □ |
1 - 4 ● |
慰安戦1回戦 | ニチアス | 大将 関 ○ |
副将 寺井 ○ |
三将 東 ● |
四将 金子 ● |
五将 井出口 ○ |
3 - 2 ○ |
慰安戦2回戦 | 豊島区役所 | 大将 福島 ● |
副将 田中 ● |
四将 清水 ● |
五将 田口 ○ |
三将 永野 ○ |
2 - 3 ● |
計 | - | 1 - 2 | 1 - 2 | 0 - 3 | 1 - 2 | 3 - 0 | 6 - 9 |
|
職団戦前日の練習会のとき、
昇級候補は5軍じゃないのと誰かにいわれましたが、
前回の職団戦の4回戦(実質は一回戦不戦勝のため3試合目)で0-5負け。
私はなすすべなしの将棋でしたので、先週、メンバーに送付したメールには
「目標は昇級、悪くても昼食を食べたら解散ということにならないように頑張ろうね」というものでした。
が最悪の昼食後の各自解散という状況になりました。
結果は島主将より、既に連絡のあったとおり、0-5、2-3のスコアです。
裏街道一回戦の相手も0-5負けの相手だっただけに、負けて悔しい敗戦でした。
個人的には、一回戦の相矢倉戦も裏街道一回戦の対四間飛車の将棋も、
途中局面では楽勝ムードの将棋内容だっただけに情けないというか、
チームの皆に申し訳ないという気持ちが一杯です。
会場に長居したくない気持ちだったのですが、なぜか久しぶりに富士通チーム全試合が
終わるまで見てしまいました。ついでに打ち上げまで。
その他のメンバーはどのように過ごしたかというと、大石、実藤は指導対局に回り、
一回戦の抽選は二人とも外れで、二回戦目の指導対局の抽選では実藤さんは、森内名人を
引き当て二枚落ちで勝ちました。実藤さん勝てて良かったね。
大石さんは指導対局一回戦の抽選の後、長野さんは昼食後に適当に対局を見てひきあげたようです。
来年の春はE級へ降級かと思いますが、このメンバーでまた頑張りたいなぁと思ってます。
チームが上に上がっていくには、実藤さ、高橋さん、大石さんに頼りっぱなしではダメで、 私か長野君のどちらかが勝つぐらいでないと上には上がっていかないのかなと・・・ 長野君、お互いがんばりましょう。
2007/10/9 記:広瀬俊回戦 | 相手チーム | 広瀬俊 | 高橋 | 実藤 | 大石 | 長野 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1回戦 | あいおい損害保険 | 大将 ● |
副将 ● |
三将 ● |
四将 ● |
五将 ● |
0 - 5 ● |
慰安戦 2回戦 |
伊藤忠商事 | 大将 ● |
副将 ● |
三将 ○ |
四将 ○ |
五将 ● |
2 - 3 ● |
計 | - | 0 - 2 | 0 - 2 | 1 - 1 | 1 - 1 | 0 - 2 | 2 - 8 |