2012年 第41回支部対抗戦/
第19回シニア将棋名人戦 東京都予選



第41回支部対抗戦(団体戦) 東京都予選:13チーム参加
富士通支部(1):広瀬正、杉山、水鳥
富士通支部(2):黒木、福永、鈴木敏
第41回支部名人戦 東京都予選:25名参加
伊藤康
第19回シニア将棋名人戦 東京都予選:23名参加
甲木
(敬称略)
日時:2012年01月22日(日)
場所:綿商会館 6階
対局条件:予選1勝通過2敗失格、時計15分30秒
結果:
支部対抗戦 東京予選 富士通(1): 3位
支部対抗戦 東京予選 富士通(2): 予選敗退
対抗戦 トーナメント表
支部名人戦 東京都予選: 伊藤康 準々決勝進出
シニア将棋名人戦 東京都予選: 甲木 決勝T1回戦進出

支部対抗戦 東京予選 富士通1: 3位

広瀬正コメント

 第41回の支部対抗戦の東京予選は、 2チーム出場可能とのことだったので、 富士通支部は2チームで参加しました。

 富士通支部(1)は、杉山さん、水鳥さん、広瀬正の3人です。

 場所は、日本青年館から新しく綿商会館というところに、変わりました。 予選方式も1勝通過2敗失格で、時計も15分30秒に変わりました。

 オーダは、杉山さんが決めて、 広瀬正、杉山さん、水鳥さんの順です。 対抗戦は13チームが出てて、 2チーム出しているのが3支部くらいありました。

予選1回戦:深川棋遊会支部 ○3-0


富士通(1) 予選1回戦 深川棋友会支部戦

水鳥コメント

 相矢倉戦で、後手ウソ矢倉から7五歩の交換を機に乗じて、 ▲4六角から、右銀を6六に繰り出し、 6、7筋の厚みで後手の飛車角を封じて、そのまま快勝。

杉山コメント

 北さんには一度、町田の大会で負けたことがある方。
 戦型は相手の矢倉に対して米長流急戦。 5筋で競り合いになりこちらの2枚銀V.S.相手の飛車金という勢力図から意表の端角で飛車の頭を押さえて若干優勢から有利を拡大。 途中まで寄せも完璧だった。
 相手玉を自陣で討ち取る形となったが、 杉山に大ポカが出て簡単に詰んでいたところが寄るか寄らないかになってしまう。
 冷や汗かきながら相手のミス待ちとなったがなんとか詰まして勝利。

広瀬正コメント

 最後に残った杉山さん戦を、 水鳥さんの結果を知らずに見てたのでハラハラしてました。 最終盤にポカが出ましたが、 そこから持ち直した局面が第1図です。

【第1図】
予選1回戦 副将戦 北氏( 深川棋友会支部 )vs杉山戦
▲4一飛成まで

第1図からの指し手
△8一金 ▲6一玉 △7二龍 ▲5一玉 △4二銀 ▲同 龍
△同 金 以下後手勝ち

 第1図から△8一金が▲同成桂には△7二金を用意した決め手になりました。 △4二銀では、△6一金で詰みでしたが、 本譜も龍を消して勝ちです。
 結局、杉山さんが勝利して、チーム3-0でした。

 これで予選は突破し、早めに昼食を取ることができました。

準々決勝:中央区将棋同好会支部 ○2-1

水鳥コメント

 後手のノーマル四間飛車に、 急戦志向のつもりが何故か穴熊(しかも右銀を7七)を選択し、 攻撃陣が手薄なところを衝かれ、後手が左金を中原に進出し、飛車角を封じられる展開。
 局面打開を図るもの攻めが細く、切れ状態。 切れ寸前に後手の大落手があり、即投了。 勝ちを拾う。

杉山コメント

 ゴキ中V.S.飯島流となり『いつもの』将棋となったが相手の角ののぞきに対して応手を間違えて不利となる。
 中盤、強襲をかけて一瞬、もしやというところまで行くがやはり足りずに最後は寄せられる…

広瀬正コメント

 決勝トーナメント進出は10チーム。 クジでベスト8からやることになりました。

 最後1-1で残っているのは分かってましたが、 一応攻めが続いて優勢だったので、落ち着いて指しました。 迎えた局面が第2図です。

【第2図】
準々決勝 大将戦 広瀬正vs小寺氏( 中央区将棋同好会支部 )

第2図からの指し手
▲7二金打 △9二玉 ▲6四金 △4七銀成 ▲同 金 △5七歩成
▲同 金 △同 と ▲7四金 まで先手の勝ち

 第2図で、▲7二歩成、△同飛、▲同金から王手角取りも考えましたが、 後手の上部が厚いので自信がありませんでした。 ▲7二金打〜▲6四金は重いですが、 同飛なら▲7五角が詰めろ飛車取りになります。 この筋を発見して、勝ちになったと思いました。 本譜も▲7四金で6九の飛車が通り、詰めろとなって勝ちです。

準決勝:たぬき3支部 ●1-2


富士通(1) 準決勝 たぬき3支部戦

水鳥コメント

 相矢倉戦で、互いに端を攻める展開に。 後手の手損に乗じて、先行して端でポイントを上げるものの、 後手端攻めの受けを間違え、最後は粘りを欠いて逆転負け。
 中盤から指し手が粗雑になった感があり、今後の反省材料。

杉山コメント

 四間飛車V.S.飯島流。 これも『いつもの』将棋になる。
 大駒2枚の交換から飛車を先着してペースを握るも 相手の歩の突き捨て→角の打ち込み→馬への対処をそれぞれ間違えて忙しい展開になってしまう。
 相手玉を中段に引っ張り出すも玉が広く、捕まらない展開となる。
 最後はプレッシャーをかける勝負手もあったがそれを逃して全然ダメな形になる。

広瀬正コメント

 残念ながら、副三と負けて、敗退が早々に決まりました。
 副将の杉山さんは、仕掛けのあたりは有利で、 最終盤も勝負手があっただけに惜しかったです。 それが第3図です。

【第3図】
準決勝 副将戦 佐藤氏( たぬき3支部 )vs杉山

第3図からの指し手
△3五歩 ▲4七玉 △5四桂 ▲5五銀 △6八龍 ▲6六歩
△3八馬 ▲同 玉 △3六歩 ▲5八金打 以下先手の勝ち

 本譜は、△3五歩でしたが、 ▲3三桂成、△同玉、▲3四銀からの詰み筋が生じて損な上に、 丁寧に応接されて手が続きませんでした。
 第3図では、△4四桂として、 (1)▲4五玉には、△3八馬、 (2)▲4七玉には、△6八龍として、銀取りと桂を渡せば詰む形にしておけば、 秒読みでは勝負はどう転んでいたか分かりませんでした。 例えば、△6八龍に▲7七銀打なら△5七香成 (▲同金は△3八馬▲同金△3六銀、▲同銀は△6三龍)があります。


富士通(1) 3位表彰後

 消化試合となった大将戦ですが、最善を尽くすだけです。 相振りから後手が飛車を切って寄せにきたのが第4図です。 既に両者秒読みです。

【第4図】
準決勝 大将戦 広瀬正vs藤岡氏( たぬき3支部 )

第4図からの指し手
▲8九飛打 △4八金 ▲3八銀 △3九銀 ▲1八玉 △3八金
▲同 金 △3七歩 ▲3九金 △同 馬 ▲同 飛 △4八銀
▲8九飛寄 △3八歩成 (第5図)

 第4図では、先手に金銀がないので適当な受けはありませんが、 ▲8九飛打が渾身の一手で、これしかないと思いました。 対する△4八金には、このタイミングで▲3四馬とすれば先手勝ちでした。 即ち、▲3四馬に、△4七金、▲8三飛成、△7一玉 (△同銀は、▲同飛成、△同玉、▲6一馬以下)、 ▲4七金、△同馬、▲8二金以下詰みます。
 しかし後手も最善は逃したようで、▲1八玉の局面では、 △7五馬か△6七馬として飛車を追いかけたり、△2五銀として、 後手有望でした。 後手が無理矢理清算して詰めろをかけたのが第5図です。

【第5図】
準決勝 大将戦 広瀬正vs藤岡氏( たぬき3支部 )

第5図からの指し手
▲8三飛成 △同 銀 ▲同飛成 △同 玉 ▲5六角 △7二玉
▲8四桂 △6二玉 ▲7二金 △6三玉 ▲5五桂 △5四玉
▲4三銀 △同 金 ▲6三銀 △5三玉 ▲4三桂成 △同 銀
▲5四歩 以下先手の勝ち

 第5図では受けもないので詰ましにいきました。 本譜は、▲5六角に対して△7二玉と逃げましたが、 △6五金や△6五歩と指されていたら、 少なくとも秒読みでは詰みは逃してたと思います。 本譜は▲4三銀という焦点の捨て駒があって、 ぴったり詰みになり勝てました。

広瀬正コメント

 結果、3位となりました。

 初出場の水鳥さんが勝ち越しで良かったです。
 過去2年は予選敗退だったので、 久々の準決勝進出は一応合格点でしょうか。
 でも、クジがよかっただけに、優勝したかったなぁ。
 来年、また頑張りましょう。

2012/01/24 記:広瀬正
富士通支部(1)の対局結果
回戦 相手チーム 広瀬正 杉山 水鳥 勝負
予選
1回戦
深川棋友会支部 大将
山本
副将

三将
フェライデン
3 - 0
本戦
準々決勝
中央区将棋同好会 大将
小寺健之
副将
今井進
三将
小針俊郎
2 - 1
本戦
準決勝
たぬき3支部 大将
藤岡秀多
副将
佐藤英明
三将
加賀屋龍太
1 - 2
- 3 - 0 1 - 2 2 - 1 6 - 3
3位

支部対抗戦 東京予選 富士通(2): 予選敗退


富士通(2) 予選1回戦 三菱UFJ(A)戦

富士通(2) 予選2回戦 蒲田将棋クラブ戦

 富士通(2)の結果です.
 オーダーは黒木,福永さん,鈴木(敏)さんの順で臨みました.

1回戦:三菱UFJ(A)(吉田,池田,溝上)

 昨年の東京代表チームとか.結果:0-3負け.
 対早石田.序盤の歩損で動きづらくなり, 無理気味に端を攻めたところをとがめられて負け.

2回戦:蒲田将棋クラブ(奥村,藤原,西上)

 ご存じ奥村さん率いる強豪チーム.結果:0-3負け.
 阪田流向飛車.序盤の手順前後をとがめられ不利になったのですが, 途中,奥村さんの見損じがあり,そこをうまくとがめれば勝ち筋があった. しかし悲しいかな,とがめきれずに負け.

 結局,チームは0勝2敗,誰も1勝できず予選敗退.
 それにしても続けて強豪チームと当とは黒木のくじ運が悪かった. 今回,強い人と指すことができて勉強になりました. 来年に向けて頑張って鍛えます (くじの引き方ではなく,将棋を,です).

2012/1/23 記:黒木
富士通支部(2)の対局結果
回戦 相手チーム 黒木 福永 鈴木敏 勝負
予選
1回戦
三菱UFJ(A) 大将
吉田
副将
池田
三将
溝上
0 - 3
予選
2回戦
蒲田将棋クラブ支部 大将
奥村
副将
藤原
三将
西上
0 - 3
- 0 - 2 0 - 2 0 - 2 0 - 6

支部対抗戦 東京予選 決勝トーナメント 13チーム参加
たぬき3支部 2       
      たぬき3 2   
翔風館TLS支部(B) 1      
          たぬき32
富士通支部(1) 2     
      富士通(1) 1  
中央区将棋同好会 1      
             たぬき3
三菱UFJ支部(B) 1      
      翔風館TLS(A) 2  
翔風館TLS支部(A) 2     
             
八王子支部      翔風館TLS(A)1
   三菱UFJ(A)0      
三菱UFJ支部(A)         
      蒲田 1   
府中支部 1         
   蒲田3       
蒲田将棋支部 2          


支部名人戦 東京都予選 決勝トーナメント 25名参加
竹之内常隆(翔風館TLS)               
                
黒川 紀夫(三菱UFJ)             
                 
栗尾 軍馬(翔風館TLS)            
               
秋山 太郎(蒲田将棋クラブ)            
                 
小泉 卓也(紀香会)             
             
中西 基之(蒲田将棋クラブ)         
               
小泉 有明(人形町)          
                  
森  英樹(個人)         
              
伊藤 康晴(富士通)       
                
小林 知直(よつば)        
               
竹中 健一(蒲田将棋クラブ)          
                  
池田  将(翔風館TLS)          
                
足立  哲(棋友館)        
                
樋田 栄正(三菱UFJ)       
               
近藤登喜夫(町田)        
                 
前田  亮(翔風館TLS)         
                
飯田 慎也(棋友館)        
                 
河田 浩志(個人)         
                 
入子 直樹(たぬき3)           



支部名人戦 準々決勝 伊藤康vs竹中氏

シニア将棋名人戦 東京都予選: 甲木 決勝T1回戦進出 23名参加
篠沢 勇(個人)           
                 
野村幸司(個人)         
                 
竹内俊男(墨田)        
                
岡田道明(個人)         
                 
池田 進(翔風館TLS)        
               
梶原 康(個人)       
                
加藤和夫(花王)        
                
宮本誠二(日本IBM)         
                   
渡辺博志(個人)         
                
佐藤 豊(特別区職員文化会)        
                
橋本国雄(蒲田将棋クラブ)       
               
滝田 明(東京メトロ支部)        
                 
甲木俊雄(富士通支部)         
                
脇坂哲夫(調布)         
                 
磯野 操(深川棋遊会)            
               
山崎四郎(深川棋遊会)            
                 
大木和博(個人)             
                 
石橋安廣(足立)               



シニア名人戦 決勝T1回戦 甲木vs脇坂氏


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