2019年春 第115回職域対抗団体戦


参加者:
富士通(1): 伊藤康、鵜木、平野、浅倉、中口
富士通(2): 中治、出澤、広瀬正、笛木、松原
富士通(3): 森島、北上、滝瀬、池島、川崎
富士通(4): 竹村、能勢、杉山、小澤、東
富士通(5): 志田、福永、村中、池田、鈴木敏
富士通(6): 黒木、平井、伊藤健、中谷、三浦
富士通(7): 町田、青山、大石、実藤、吉田
富士通(8): 大場、二宮、植木、石川、馬場
富士通(9): 高橋一、田辺、斉藤、別宮、伊藤竜
富士通(10): 高橋俊、望月、岡山、中畑、渡辺健
(敬称略)
日時:2019年04月14日(日)
場所:東京武道館(綾瀬駅)
結果:
富士通(1) S級 : 3位 (予選リーグ2位) (平野)
富士通(2) A級 : 残留 (予選リーグ2位) (松原)
富士通(3) A級 : 3回戦進出 (川崎)
富士通(4) A級 : 慰安戦2回戦進出 (能勢)
富士通(5) A級 : 慰安戦2回戦進出 (池田)
富士通(6) C級 : 3回戦進出 (黒木)
富士通(7) C級 : 慰安戦1回戦敗退 (実藤)
富士通(8) C級 : 3回戦進出 (石川)
富士通(9) E級 : 慰安戦準優勝△昇級 (田辺)
富士通(10) E級 : 3回戦進出 (中畑)
※()内はレポーター
連盟ページ:内閣総理大臣杯 第115回職域団体対抗将棋大会レポート

富士通(1) S級 : 3位 (予選リーグ2位) (平野)

1軍のレポートを担当する平野です。 入社して早くも7年目となりましたが職団戦のチーム幹事を務めるのは2015年以来4年ぶりということもあり、オーダーの思案なども久々で新鮮な気持ちで臨むことができました。オーダーの読み合いはやはり団体戦の醍醐味ですね。 それでは今回は図面を多めに振り返りたいと思います。

今回のメンバーは伊藤康さん、鵜木さん、浅倉くん、中口くん、平野の5人。
6連覇中のリコーはもちろんのことS級の相手はどこも強敵ですが、 星がうまく噛み合えば優勝も十分に可能だと思っていました。

予選1回戦 弁護士会東京(1) 4-1

全体の対戦相手の名前をメモし忘れてしまったのですが、 富士通側は①伊藤康②鵜木さん③平野④浅倉⑤中口という並び。
弁護士会東京と当たるのは初めてで出方がわからなかったのもあって 深く考えても仕方ないと思い初戦は年齢順にしました(笑)

自分の相手は澤田さんという方で、あの澤田真吾六段のお兄さん(!)とのことでした。
将棋は石田流の対向形で相銀冠になり、まだしばらく駒組みが続くかなと思っていたところで機敏に仕掛けられ難しい展開のまま終盤に。
その後こちらに一失あり敗勢となりましたが、粘って最後にワンチャンスきたと思ったのが下記の第1図。(先手が自分)


富士通(1) 弁護士会東京(1)戦

ここから▲79香△77銀▲49角△67銀▲同角△同玉▲69香△76玉▲67銀△85玉▲89香(第2図)と気迫の(?)香車連打で槍ぶすまの珍形を作り最後はなんとか勝つことができました。


富士通(1) 弁護士会東京(1)戦

チームも4-1で好調な滑り出しとなりました。

予選2回戦 日本生命(1) 4-1

2回戦は安定してS級で力を発揮している日本生命(1)との1戦。
当たりは下記のようになりました。
中口ー浅田
浅倉ー木口
伊藤ー泉田
鵜木ー種橋
平野ー岩佐

自分と岩佐氏の将棋は角交換振り飛車から第3図に。(後手が自分)


富士通(1) 日本生命(1)戦

ここで△25歩の仕掛けが成立するかを長考し、持ち時間20分のうち10分程使って決行しました。
以下▲同歩△同飛▲同飛△同桂▲27飛△24歩▲26歩の局面で△95歩(第4図)からどのぐらい攻めが続くかが勝負所です。


富士通(1) 日本生命(1)戦

かなりギリギリの攻めなので踏み込むか迷ったのですが、昨夜ソフトで検討したところ後手が+50点ぐらいだったので難解ながら成立していたようです。 本譜は攻めがつながり勝ち、チームも初戦に続いて4-1勝ちと予選通過に向け大きく前進しました。

予選3回戦 日立製作所(1) 2-3

3回戦もS級常連の強豪である日立製作所さんとの1戦。
当たりは下記のようになりました。

鵜木ー樋口
中口ー土出
浅倉ー原口
平野ー丁子
伊藤ー佐藤

自分と丁子氏との将棋は自分の四間飛車から相銀冠穴熊とこってりした持久戦に。
うまく戦機をとらえて捌くことができ、下記の第5図から▲43歩△同銀▲63歩成が決め手で勝つことができました。


富士通(1) 日立製作所(1)戦

チームの方は残留がかかった相手チームに底力を発揮され、惜しくも2-3負け。

予選成績は日本生命さんと2勝1敗で勝ち数10というところまで並んだのですがポイント差で2位という結果に。
予選を抜けられないかとヒヤリとしましたがワイルドカード方式の2位通過で首の皮1枚つながる形になりました。

予選通過チームはリコー(1)、日本生命(1)、トリプルアイズ(1)、富士通(1)の4チーム。宿敵の絶対王者リコーとはできれば決勝で当たりたいと思っていましたが・・・

準決勝 リコー(1) 1-4

やはりというか準決勝でリコーと当たることになりました。(苦笑)
とはいえ優勝するためにはどこかで越えなければいけない壁なのは変わりません。
相手はもちろん強敵ですが十分勝機はあると思っていました。

オーダを熟慮し下記のような当たりに。
中口ー細川
浅倉ー山田雄
伊藤ー中川
鵜木ー小山
平野ー武田

ほかの方も言っていましたが不思議と同じ方と何度も当たるんですよね。
自分のリコー戦は大体中川さんか武田さんのどちらかが多く、ほかの3人の方はほとんど当たったことがありません。(武田さんとは社会人になってからの6年間ですでに10局目ぐらいです。)

将棋の方は自分の先手中飛車に武田さんが流行の73銀系の急戦に。
こちらの構想がよくなかったようでうまく咎められて厚みを作られ、下図の局面はかなり苦しいと思っていました。


富士通(1) リコー(1)戦

玉頭から押しつぶされそうなので59の飛車を仕方なく49に寄ったところですが、 ここで△54歩から63の銀を使いにこられるのを恐れていました。
最善手かはわかりませんが、遊び駒を使いつつ手厚くする本筋調の1手で完封負けの恐れがありそうです。

本譜はすぐに△35歩から攻めてこられ、それでも自信はなかったですが相手玉への反動もありそうなのでワンチャンスくるのではないかと思っていました。 進んで第7図。


富士通(1) リコー(1)戦

攻め込まれ苦しい展開でしたがここではもしかして混戦になったのでないかと思っていました。
候補手としては▲46角や▲61飛(43金以下の詰めろ)を考えていたのですが、秒読みの残り10秒ぐらいで後者は△37金▲39玉△42桂!という詰めろ逃れの妙防が見えて負けの順に気が付いたのが幸運でした。
本譜は▲46角△25桂打▲68金△37金▲39玉△59銀成と駒を吐き出した瞬間に▲61飛(第8図)で受けなしとなりなんとか勝つことができました。


富士通(1) リコー(1)戦

チームは惜しいところもあったようですが残念ながら1-4負け。
またしても高い壁に阻まれた形になりましたが、決して勝てない相手ではないと思いますし次回までにさらにレベルアップしてぜひ優勝を勝ち取りましょう!

2019/4/16 記:平野

富士通(1)の対局結果 S級
回戦 相手チーム 鵜木 平野 浅倉 中口 伊藤康 勝負
予選
1回戦
弁護士会 (1) 大将
軽部
副将
井堀
三将
澤田
四将
堀田
五将

4 - 1
予選
2回戦
日本生命 (2) 三将
泉田
四将
種橋
五将
岩佐
副将
木口
大将
浅田
4 - 1
予選
3回戦
日立製作所 (1) 五将
佐藤芳
大将
樋口
四将
丁子
三将
原口
副将
土出
2 - 3
準決勝 リコー (1) 三将
中川
四将
小山
五将
武田
副将
山田雄
大将
細川
1 - 4
- 1 - 3 1 - 3 4 - 0 3 - 1 2 - 2 11 - 9
3位

S級1組の結果
S級1組 富士通 (1) 弁護士会東京 日本生命 (1) 日立製作所 勝点勝数順位
富士通 (1) * 4 4 2 2102
弁護士会東京 1 * 0 3 144
日本生命 (1) 1 5 * 4 2101
日立製作所 3 2 1 * 163

S級決勝トーナメント
トリプルアイズ (1)(3組1位) 1     
      日本生命 (1)0 
日本生命 (1)(1組1位) 4    
          リコー (1)
富士通 (1)(1組2位) 1    
      リコー (1)5 
リコー (1)(2組1位) 4     

富士通(2) S級 :残留(予選リーグ2位)(松原)

松原@ 二軍幹事です。

二軍の職団戦結果報告です。

メンバーは中治、出澤、広瀬正、笛木、松原(敬称略)でした。

前回A級優勝のため、今回はS級での出場。 即出戻りとならないよう、まずは残留目標で指してました。

予選一回戦 対リコー(1) 2-3負け

予選二回戦 対公認会計士 (1)  3-2勝ち

予選三回戦 対JXTGエネルギー(1) 4-1勝ち

抽選でリコー(1)と同じリーグを引いてしまう不運はありましたが、 終わってみるとリーグ2位と大健闘だったと思います。

2019/4/15 記:松原

富士通(2)の対局結果 S級
回戦 相手チーム 中治 笛木 広瀬正 松原 出澤 勝負
1回戦 リコー (1) 大将
山田雄
副将
武田
三将
中川
四将
小山
五将
細川
2 - 3
2回戦 公認会計士 (1) 副将
高野
四将

三将
濱野
五将
大谷
大将
小林
3 - 2
3回戦 JXTGエネルギー (1) 五将
幡宮
三将
片山
四将
高田
副将
宮島
大将
金子
4 - 1
- 0 - 3 2 - 1 2 - 1 3 - 0 2 - 1 9 - 6
S級2組の結果
S級1組 富士通 (2) リコー (1) 公認会計士 JXTGエネルギー 勝点勝数順位
富士通 (2) * 2 3 4 292
リコー(1) 3 * 5 5 3131
公認会計士 (1) 2 0 * 2 044
JXTGエネルギー 1 0 3 * 143


富士通(3) A級 :3回戦進出 (川崎)

3軍レポートを担当する川崎です。昨年入社で、社会人2年目になりました。
「誰?」という方に少しだけ自己紹介すると、早大将棋部出身で能勢さんの後輩に当たります。
将棋部の運営及び将棋に関わる何かに顔を出すのは昨年の職団戦以来、1年ぶりでした。

そして迎えた当日、将棋ウォーズはたまに指していたものの駒を触るのが1年ぶりだったこともあり、 ふわふわした気持ちで会場にいったら、あろうことか遅刻してしまい大変申し訳なく思うとともに、 せめて勝つことで貢献しなければ・・・と考えていました。

3軍メンバーは森島さん、北上さん、滝瀬さん、池島さん、川崎の5人です。
それでは早速振り返っていきます。

1回戦 KHI 5-0勝ち

オーダーは上から①池島②北上③川崎④滝瀬⑤森島(敬称略)です。
初戦はどの将棋も接戦で白熱した印象でしたが、終わってみれば5-0で良いスタートを切ることができました。
滝瀬さんが2枚竜とと金に攻められながらも粘り強い指し回しで逆転勝ちを収めていたのが印象的でした。

2回戦 特別区職員文化会 (1) 3-2勝ち

ここから自分の将棋を振り返っていきます。
後手番になり、矢倉対急戦左美濃という現代的な将棋になり迎えた第1図


富士通(3) 特別区職員文化会 (1)戦 第1図

5五歩と銀取りに突き出したところでしたが、ここから4五歩がねらいの返し技。
以下▲5四歩△4六歩▲5三歩成△同金▲4六歩△7三桂と進み、玉形の差で指しやすくなりました。
代えて▲6六歩~▲6七金なら一局の将棋だったと思います。


富士通(3) 特別区職員文化会 (1)戦 第2図

そして局面は最終盤を迎えた上図。
駒がたくさん当たっていて混乱しますが、ここで△3九角と打ったのが自分らしい決め手。
最も重要な働きをしてる2八の飛車を取れば分かりやすくなります。 以下快勝譜となりました。 チームは池島さんが相手に詰みを逃してもらい、逆転勝ちを収めたのが大きく、3-2勝ち。
ギリギリの戦いを制することができ、気持ちよくみんなで外でお昼ご飯を食べました。

3回戦 ヤフー (1) 2-3負け

3回戦の相手はヤフー。
若い人が多く、手強そうな所と当たったなと思いました。
自分の相手は大森さんという方。初の大将席で気持ちが引き締まりました。


富士通(3) ヤフー (1)戦 第3図

将棋は先手になり、相左美濃になりました。
図は後手が△3五歩と桂頭を攻めてきたところ。突きたいところですが、これが危険な1手だったと思います。
ここで▲4五歩が狙いの返し技。以下△3六歩には▲4四歩と▲6五歩を組み合わせて暴れるだけなので、 実戦的にかなり勝ちやすい将棋となりました。
狙い通り6五歩の突き出しを実現し、終盤に突入したのが上図。


富士通(3) ヤフー (1)戦 第4図

これまた駒が色々当たっていますが、次の1手が決め手となりました。
▲1四飛車。これが激痛で、自然な△2二玉には▲4四飛△同金▲3四桂で勝ち筋に入ります。
本譜は辛抱の△1三桂でしたが、やはり▲4四飛△同金▲1四歩が厳しく勝ちとなりました。
チームは滝瀬さんが激戦を制したものの、あと1歩及ばず惜しくも2-3負けとなりました。

どの対局も集中して自分らしい将棋を指すことができ、個人的には大満足の内容でした。
また久々に大学時代の仲間との再会もあり、行って良かったなと思いました。
打ち上げには行けませんでしたが・・・。
頭の疲労が激しすぎて参加賞の冷えピタを貼って家で寝込んでました。
これからも職団戦では勝つことでチームと部に貢献できるよう、精進していきたいと思います。

2019/4/26 記:川崎
富士通(3)の対局結果 A級
回戦 相手チーム 池島 北上 川崎 滝瀬 森島 勝負
1回戦 KHI (1) 大将

副将
鷲巣
三将
松下
四将

五将
世良
5 - 0
2回戦 特別区職員文化会 (1) 三将
大湊
五将
金子
四将
鳥塚
大将
須田
副将
斉藤
3 - 2
3回戦 ヤフー (1) 副将
松本
四将
大島
大将
大森
三将
吉井
五将
児堂
2 - 3
- 2 - 1 1 - 2 3 - 0 3 - 0 1 - 2 10 - 5


富士通(4) A級 :慰安戦2回戦進出(能勢)

4軍のレポートを担当する能勢です。
久し振り(3年振り)にレポートを書かせていただきます。
社会人4年目に突入した私ですが、入社以降は特に棋力向上の勉強はできておらず、大学時代の棋力貯金でやってきていました(そんなに貯蓄はなかったですが)。年明け頃から貯金が底をついたのか、滅茶苦茶な読み抜けが目立つようになり、ネットや部内戦で勝てなくなる始末。このままではまずいと、2週間前から準備を進めていました。結果、今回の職団戦では力一杯集中して指すことができ、良い内容の将棋を指すことができました。

前置きが長くなりましたが4軍の結果報告をしたいと思います。
メンバーは、杉山さん、竹村さん、小澤さん、東さん、そして私(チーム幹事)です。
結果は慰安戦2回戦進出でした。

1回戦 大日本印刷(1) 2-3

名簿を確認すると、相手は全国トップクラスの強豪大岩氏を擁するチームであることが発覚。さらに滝瀬さんからの事前情報で端山氏も同じくらい有名な方であることが判明。
大岩氏(大将と予想)、端山氏に当たったら全力で倒しにいき、とはいえ現実的には他3本を確実に取れるようなオーダーでぶつかりました。

<オーダー>
東 – 大岩
竹村 – 清水
能勢 – 端山
小澤 – 谷田
杉山 – 日野
(敬称略)

なんとなくそんな気がしていましたが、私の相手は端山氏。将棋は私(先手)の石田流に中飛車左美濃という戦型に。


富士通(4) 大日本印刷(1)戦 第1図

条件の良い形で仕掛けの局面を迎えることができ、捌き合った後の第1図では指しやすさを感じていました。相手の飛車は捌けていない一方、私の飛車は捌けています。更に駒損はしておらず、その上、手番を握っているからです。第1図から▲1五歩△9九馬▲1四歩△1七歩と進み、考えている中で感触が良い手が降ってきました。その感触が良い手というのは、ふんわりとした▲2六桂(第2図)です。


富士通(4) 大日本印刷(1)戦 第2図

隙を作らず攻めが手厚くなり、良い手だったと思います。相手の方にも絶賛してもらいました!!
とはいえ残り時間は5分を切っており、ここからは時間との戦いに。
第2図から不利になる手を指すことなく迎えた第3図。局面は優勢。私は残り時間20秒くらい。相手は5秒ほど。


富士通(4) 大日本印刷(1)戦 第3図

1.王手を続けて時間で勝つか、2.受けて時間で勝つか、3.寄せて勝つか
どの方針でも勝ちそうですが、方針がこんがらがってしまい1六にいた桂を▲3四桂と跳ねてしまいました。
指がしなったものの当然ルール違反で私の負け。次からは叩き合いに入る前に、ちゃんと方針を整理しようと反省しました。
とはいえ良かった点もありました。最終盤の叩き合いに入る前の冷静に考えた局面では、読みを信じて踏み込んだ結果、強敵相手に優位を築くことができました。
自信を取り戻すことができ、また熱戦を指した充実感を感じられました。

チームとしては杉山さんと竹村さんが流石のパワーで勝利を収めたものの、東さんは大岩氏に討ち取られ、小澤さんも敗れてしまいました。
結果、チーム成績は2-3と負けてしまいました。間違いなく私が戦犯で、チームメンバには申し訳ないことをしてしまいました。

慰安戦1回戦 第一生命保険(1) 5-0

慰安戦に回ることになりましたが、戦いは続きます。
杉山さんと竹村さんが安定感を示し、小澤さん、東さんも1回戦の鬱憤を晴らすことができました。
ここでは全員が勝つことができ、心強いメンバーとチームを組めたと感じました。

慰安戦2回戦 群馬県庁(1) 2-3

お昼を食べて迎えた慰安戦2局目。

私の将棋は中飛車になりました。 現代調に左金を5段目まで繰り出す構想が決まり、相手の棒銀をいなすことに成功。決めどころの第4図。自玉がZなので鋭く決めたいところ。


富士通(4) 群馬県庁(1)戦 第4図

第4図から▲4二と△同金▲同角成△同玉▲2二銀と手筋の挟撃が決まり勝つことができました。
チームは東さんと私が勝ったものの2-3で敗れてしまいました。

スコアを見返すと、全員が(東さんはちょっと相手が強過ぎたが)戦犯を経験する結果でした。
この悔しさをバネに、次回もそれぞれのチームで今回以上の活躍ができるように頑張っていければと思います。

2019/4/21 記:能勢
富士通(4)の対局結果 A級
回戦 相手チーム 竹村 能勢 小澤 杉山 勝負
1回戦 大日本印刷(1) 大将
大岩
副将
清水
三将
端山
四将
谷田
五将
日野
2 - 3
慰安戦1回戦 第一生命保険 (1) 三将
染谷
四将
仲田
大将
井戸
副将
小熊
五将
西川
5 - 0
慰安戦2回戦 群馬県庁 (1) 五将
稲山
四将
門倉
大将
小久保
三将
原澤
副将
城田
2 - 3
- 2 - 1 2 - 1 2 - 1 1 - 2 2 - 1 9 - 6

富士通(5) A級 : 慰安戦2回戦進出 (池田)

5軍幹事の池田です。

5軍のメンバーは村中さん、鈴木敏さん、福永さん、志田さん、池田 の5名でした。 お疲れさまでした。

今回は久しぶりのA級ということで、3局から4局は指したいと思い、 事前にいろいろオーダーや作戦を練ってきました。

1回戦    防衛庁自衛隊  0-5負け

緊張してのぞんだ1回戦は圧敗でした。 自分の対局は相手の石田流に急戦でのぞみましたが、途中で捌かれて 負けになりました。短い時間だとやはり玉が固いほうが有利だと実感 しました。次の対局が大一番となりました。

慰安戦1回戦 板橋区役所(1) 3-2勝ち

次の慰安戦1回戦は大一番となるため、オーダーを大幅に入れ替え、 村中さんを大将にして何とか3勝2敗で勝利し、A級は維持できました。 自分の対局は各交換振り飛車 対 玉頭位取りの展開となりました。 銀冠に組み替えて相手の玉頭から殺到し、勝ちとなりました。

慰安戦2回戦 野村証券(1) 2-3負け

志田さんが相手のエースに1発いれましたが惜しくも2勝3敗で敗戦でした。

15分30秒で練習することが多かったため、切れ負けは久しぶりでした。 次回は切れ負けの練習を十分して、対局にのぞみたいと思います。

2019/5/8 記:池田
富士通(5)の対局結果 A級
回戦 相手チーム 鈴木敏 福永 志田 村中 池田 勝負
1回戦 防衛省自衛隊 (1) 大将
吉永
副将
佐藤
三将
安藝
四将
佐藤
五将
佐野
0 - 5
慰安戦1回戦 板橋区役所 (1) 四将
廣田
三将
平野
副将
住吉
大将
芦川
五将
久我
3 - 2
慰安戦2回戦 野村証券 (1) 四将

副将
入江
三将
中村
大将
片岡
五将
小野沢
2 - 3
- 1 - 2 0 - 3 1 - 2 2 - 1 1 - 2 5 - 10

富士通(6) C級 : 3回戦進出 (黒木)

1回戦(SRAホールディングス) 4-1
2回戦(学士会(1))5-0
と危なげなく勝ち進み,昼食時には昇級するかもと話していたのですが,3回戦はまさかの0-5の惨敗となってしまいました.

反省の一局として3局目を紹介します.
相手は ヤマダ電機さん
後手となり,阪田流向かい飛車の出だしから筋違い角を打った後,持久戦を選び, ほぼ想定通りの展開となりました.
図(実際は先後逆)は相手が△7二角と打ったところ.


富士通(6) ヤマダ電機戦

筋違い角で1歩得したまま,相手も角を手放したので,1歩得,3五の位,角の効きの分,こちらが有利と思っていました.
ここで私が指した手は ▲5五銀.

読み筋は▲6四歩,△8四飛,▲7四歩で桂得を見せ,相手がそれを嫌って△5四歩と来たら▲6六銀と引いておいて相手の角が遊んで良し. というものでしたが,▲5五銀.に対して相手の指した手は△5四金.

以下,▲同銀,△同飛,▲7四歩,△5六飛,▲同歩から△3六角と切られ,あっという間に寄せられてしまいました.

玉が薄いので,もう少し慎重に指すべきでした.
昇級しそうだとか甘いことを考え指してはダメですね.いい経験となりました.
秋の大会では今回の経験を活かします.

2019/4/21 記:黒木
富士通(6)の対局結果 C級
回戦 相手チーム 黒木 伊藤健 三浦 平井 中谷 勝負
1回戦 SRAホールディングス 大将
山内
副将
加藤
三将
立石
四将
梶浦
五将
染谷
4 - 1
2回戦 学士会 (1) 大将
庄司
副将
長谷川
三将
入江
四将
中村
五将
松島
5 - 0
3回戦 ヤマダ電機 (1) 大将
福田
副将
中村
三将
松田
四将
田中
五将
木村
0 - 5
- 2 - 1 1 - 2 2 - 1 2 - 1 2 - 1 9 - 6


富士通(7) C級 :慰安戦1回戦敗退(実藤)

1回戦 私の後手番。

初戦は居飛車で来たら雁木右玉で行こうと考えていました。 組み終わらないうちに端角、袖飛車棒銀の急戦でこられ、序盤から劣勢に陥る。
図(下が後手)は飛車、角取りに△43金と打ち、▲同角△同歩で勝負形にできたかなと思った局面です。


富士通(7) 1回戦

ここから、▲43飛成ではなく、▲52銀打△同銀▲42金打△同玉▲52歩成 と来られたので、ちょっとほっとしました。

以下、△33玉と飛車当たりに逃げた所、相手の勘違いで反則手▲48飛成が出てゲームセット。

2回戦も私の後手番。
最近、一問一答形式の藤井猛九段の「四間飛車を指しこなす本」を読み返しているのですが、そのせいか戦法は四間飛車を採用。
図は△84角を△62角と引いた局面です。


富士通(7) 2回戦

ここから、▲24歩△同銀▲61角打と攻めて来たのですが△46歩▲同歩△43歩打と角を生け捕りにでき、少し有利になったのではと感じました。
以下、飛車切り等の猛攻を何とか凌ぐことができ、勝利しました。

昼食後、午後1時からの指導対局の抽選に残念ながらはずれてしまい、早々と会場を後にしました。
次回は是非とも午後まで勝ち残り、今回のような2回では物足りないので3回以上対局を楽しみましょう。

2019/4/17 記:実藤
富士通(7)の対局結果 C級
回戦 相手チーム 青山 町田 吉田 実藤 大石 勝負
1回戦 NTTドコモ (3) 大将
三浦
副将
横山
三将
今野
四将
山内
五将
小柏
2 - 3
慰安戦
1回戦
KDDI (1)
丸山

松井

石川

斉藤

花岡
2 - 3
- 1 - 1 0 - 2 0 - 2 2 - 0 1 - 1 4 - 6


富士通(8) C級 : 3回戦進出 (石川)

8軍のレポートを担当する今年4月入社の石川です。

入社して2週間で職団戦という大きな大会に出ることとなり、とても緊張いたしました。 今回のメンバーは植木さん 馬場さん 二宮さん 大場さん 石川の5人でした。

馬場さんは私と同じ今年4月入社の同期であり、大学将棋界隈で元々面識がありました。 植木さん、二宮さんや大場さんもお昼ご飯を食べている時や対局前など、話しかけていただいて緊張がほぐれました、改めて感謝申し上げます。

1回戦 ヤマザキ製パン 3-2

富士通側のオーダーのみ記述します。(以下の試合も同様)

① 植木 ②石川 ③馬場 ④二宮 ⑤大場 (敬称略)

元々は私が①で出場する予定だったのですが、植木さんが①に立候補して頂き、この並びになりました。初戦いきなり大将は荷が重いと感じていたので、有難かったです。

初戦、▲76歩△84歩▲75歩としてきたので、なんとか75歩を咎めにいきたいとしたのが下記の第1図。(後手が石川)


第1図

以下▲同歩△同銀▲67銀△75銀▲95角△74歩▲38銀△86歩▲同歩△同銀▲同角△同飛▲88歩△65歩と進み、(下記第2図)角銀交換の上駒が捌けたので優勢と判断、このまま押し切りました。(チームも3-2で勝利し、初陣を無事終えることが出来ました)


第2図

2回戦 LIXIL(1) 4-1

富士通側のオーダーは以下の通りです。

① 植木 ②石川 ③馬場 ④大場 ⑤二宮 (敬称略)

対LIXIL戦ですが、この日一番厳しい対局でした。相居飛車でこちらが矢倉、相手が雁木+右四間飛車だったのですが、手待ちのつもりで穴熊に組み替えていたら、6筋から攻められて角交換をされた後に痛打を受けました。(下記第3図、先手が石川)


第3図

この時点で自分が不利だと感じていたため、36角成とされじり貧になって負けるより、敢えて68金寄と指し87角成とさせて受け切る方針に。(おそらく36角成とさせた方が形勢は良いですが、棋風が攻めさせて受ける方が得意なのでこちらを選びました)


第4図

(相手に綺麗に駒を捌かれ上の第4図へ。88歩と28飛でなんとか保って?います) ここから▲84角△77銀▲62角成△同金▲77銀と進み、次の△61歩が緩手。(下記第5図)ここで攻めを選ばれたらおそらく寄っていました。


第5図

以下89銀79金68銀打と進みました。この時点で30秒将棋となっていたため、駒を自陣に打ちつけ、相手の歩切れや小駒の少なさを突き、ミスを誘発させて受け切り勝利しました。(ただし、受け切ったのち相手の堅玉を駒を渡さず寄せなければならなかったため、とても神経を使う将棋となりました。そのため対局時間はこの日最長でした) チームは4-1となり、午後に進むことが出来ました。

3回戦 東芝エネルギーシステムズ 2-3

富士通側のオーダーは以下の通りです。

① 植木 ②石川 ③馬場 ④大場 ⑤二宮 (敬称略)

対東芝エネルギーシステムズ戦ですが、少し変わった対抗形となりました。先手の私が26角37桂を組む間に、後手は4枚銀冠を完成。また先に仕掛けられました。(下記第6図)


第6図

しかし、58飛と回り45歩と突き、26角と37桂の活用を図ったところ、自然と駒が捌け、有利な盤面になりました。(下記第7図参照)


第7図

この後弱点の玉頭を攻められ危ない所もありましたが、落ち着いて指し回し勝利しました。 チームは2-3という結果となり、ここで敗退しました。

初めての職団戦で自分が足を引っ張らないかと心配でしたが、個人成績は3-0と勝てたので良かったです。次回の職団戦に向けて、将棋の勉強を続けていきます。

2019/4/18 記:石川
富士通(8)の対局結果 C級
回戦 相手チーム 植木 石川 馬場 二宮 大場 勝負
1回戦 ヤマザキ製パン(2) 大将
来田
副将
小林
三将
又吉
四将
仲谷
五将
有働
3 - 2
2回戦 LIXIL (1) 大将
松澤
副将
福田
三将
阿部
五将
黒石
四将
田畑
4 - 1
3回戦 東芝エネルギーシステムズ 大将
菊名
副将
住岡
三将
加山
五将

四将
佐用
2 - 3
- 1 - 2 3 - 0 2 - 1 1 - 2 2 - 1 9 - 6

富士通(9) E級 : 慰安戦準優勝 △昇級 (田辺)

育児や海外転勤等があり、職団戦は2015年春の第107回にSSLとしてD級に参加して以来。

富士通将棋部ページ:第107回職域団体対抗将棋大会SSL1軍レポート

(108回目も出たような気がするのですが、HPに記録が残っていないので気のせいでしょう。。)

そのSSLも少子高齢化の波には勝てず、休部してしまったので富士通として初参加。
海外滞在中も将棋ウォーズ等のアプリで将棋は指していましたが、10分切れ負けばかりだったので、 職団戦のような時計がない将棋が指せるのは非常に楽しみでした。

メンバーの斉藤さんは面識がありましたが、高橋さんと別宮さんは初対面、伊藤さんも手合わせしたことはなく、 E級とはいえ、どこまで勝ち残れるかは、朝の時点では未知数でした。

【本戦1回戦 CHINO(1) 2-3 負】

五将戦。
最初の順番は席に座った順で、勝ち上がり負け下がりでいこうということになりました。 今思えば、それが功を奏したのかも。

CHINO一軍、調べたところ、初戦で富士通(9)を倒したあとも、4-1や5-0で順調に勝ち進んで本戦3位でした。

日本将棋連盟ページ:職域団体対抗将棋大会結果

前回(114回)のF級の優勝チーム名が、「チノー」なのですが、このチームと関連があるかは不明。。。 さて、自分の将棋、盤面は▲7五金、△6五歩、▲3八角と引いたところ。


富士通(9) CHINO(1)戦 第1図

ここで、△3五歩と指されたので、▲7六飛車と回ることができましたが、ここで、△5七桂と指されていたら、7五か6九のいずれかの金が取られてしまい、 こちらが困っていたようです。

(6九金が逃げると7六の金が飛車で取られて、いずれ8筋が突破されてしまうし、8五金と飛車を取ると、6九桂成で金が取られ、次の6八角成を防ぎづらい。。。) 隣の別宮さんの将棋は、途中まで優勢に攻めていたようですが、相手の飛車を詰ます手順を見落とされて逆に飛車を捌かれて負け。

あと、偶然見た、隣の隣の伊藤さんの将棋は、駒損で2筋の飛車先を捌いて、▲2四飛車と走ろうとしたところで、 端歩の突合がなくて居玉のために、△1五角からの王手飛車される手順を▲2四飛車と指す直前で気づいたようで、 そこから頑張って挽回していましたが寄り切られて負けていました。

結果は2-3で惜敗。

【慰安戦1回戦 板橋区役所(4) 4-1 勝】

前局の勝利者が2名だったので、昇格して、副将戦。
午後に残れるかを賭けた一戦。


富士通(9) 板橋区役所(4)戦 第2図

中飛車左穴熊対三間飛車穴熊の戦型も、第2図から▲3六歩、△同歩、▲2四角、△同飛車、▲3六飛車、△3二歩、▲3四歩、△同銀、▲6八角(第3図)となり、 △2一飛車、▲3四飛車となって、銀得し、コチラだけ駒がさばくことができ、最後は一方的になりました。


富士通(9) 板橋区役所(4)戦 第2図

途中、△3六同歩ではなく、△4四銀と指されていたら、こちらが指す手に困っていたようです。
(▲3五歩は△同銀、▲5四歩も△同歩、▲同飛車、△5三歩でその先の攻めが思いつかない。。。)
隣の伊藤さんの将棋は、序盤に飛車得となり、圧勝の将棋を指されていました。

【慰安戦2回戦 川研ファインケミカル 4-1 勝】

前局で大将の高橋さんが破れたため、昇格して、大将戦。 午後初戦。 盤面が全く思い出せないのですが、蓋を開ければ、4-1で圧勝。

【慰安戦3回戦 松本医療センター 4-1 勝】

前局に引き続きの、大将戦。
悔やまれる一戦。


富士通(9) 松本医療センター戦 第4図

第4図から、つい▲5四歩、△同銀、▲4五歩、△同歩、▲同銀、△同銀、▲同桂、△7七角成、▲同桂(第5図)と仕掛けてしまったのが運の尽き。 その後の手順を覚えていないのですが、駒損の無理攻めになってしまい、最後はキレイに仕留められてれしまいました。


富士通(9) 松本医療センター戦 第5図

ただ、他のみなさんが順当に勝たれたので無事に昇級。
皆様、ありがとうございます!

【慰安戦4回戦 日本経済新聞(3) 1-4 負】

前局で負けたため、降格して副将戦。
泣いても笑っても本日最後の一戦。
富士通将棋部のHPで調べたところ、自分が参加したチームが昇級に絡めたのは2008年の第95回以来。

富士通将棋部ページ:第95回職域団体対抗将棋大会SSL2軍レポート

30秒将棋にもつれ込んだことは覚えているのですが、盤面は再現できず。。。

両隣の高橋さんや斉藤さんの将棋も30秒将棋となり、 感想戦を聞くに、お二人とも勝ち筋はあったけれど秒読みで見逃された模様。

特に、斉藤さんの将棋は序盤に角得をされていて、堅陣の穴熊だったので、圧勝か?とおもっていましたが、 相手の寄せがうまかったようで、惜しい一局だったようです。

慰安戦準優勝の景品は微妙な品でしたが、久しぶりに職団戦で 良い結果を残すことができてよかったと思います。

次回のD級も、今回同様、午後まで残れるように、後悔しない将棋を指したいと思います。

2019/4/26 記:田辺
富士通(9)の対局結果 E級
回戦 相手チーム 伊藤竜 斉藤 高橋一 別宮 田辺 勝負
1回戦 CHINO (1) 大将
梅島
副将
安井
三将
久保田
四将
堀本
五将
山田
2 - 3
慰安戦
1回戦
板橋区役所(4) 三将
森本
四将
朝永
大将
小林
五将
加藤
副将

4 - 1
慰安戦
2回戦
川研ファインケミカル 三将
氏家
四将
市山
副将
渡辺
五将
佐藤
大将
吉田
4 - 1
慰安戦
3回戦
松本医療センター 五将
春原
三将
仙石
副将
川上
四将
丸山
大将
平林
4 - 1
慰安戦
決勝
日本経済新聞社(3) 五将
宮城
三将
西村
大将
田邊
四将
高橋
副将
力石
1 - 4
- 2 - 3 3 - 2 3 - 2 3 - 2 4 - 1 15 - 10

富士通(10) E級 : 3回戦進出 (中畑)

角換わりが苦手、横歩取りはもっと苦手、相手に角交換振り飛車をされるのも嫌。
そんな私が半年ほど前にネットを散策していて興味深い戦法を見つけました。
その名も嬉野流。
初手▲6八銀から始まり、7六歩をつかないのでこれらの戦型にはなりません。
また攻め筋もわかりやすく私にピッタリ。
嬉野流を採用してから、みるみるうちにネット将棋のレーティングが100~200上昇。
攻めの手筋もたくさん覚えて、それまで勝てなかった人にも勝てるようになりました。
一方で対外試合においては嬉野流ではなかなか好成績が残せませんでした。
玉型が薄く自ら乱戦に誘導するため、うまくいけば圧勝、失敗すれば完敗というギャンブル的要素が高く頓死も多い。
数多く指すネット将棋では、うまくいくことの方が若干多いため徐々にレーティングが上がっていくというのがカラクリでしょうが、必勝が条件のトーナメントでは目の前の一局を確実に勝ちたい。
したがって、今回は涙をしのんで嬉野流を諦め、なるべく偶発的な要素を排除する方針としました。

一回戦:対NUC

相手は前期F級三位で昇級してきたチームとのことで、油断なりません。
振り駒の結果先手となりました。初手▲6八銀の衝動をぐっと堪え▲7六歩!清水の舞台から飛び降りるかのような気分です。
若くしてS級で活躍するF木君は、以前この状態を見て「病気(笑)」と表現しました。
言い得て妙とはこのことかと。全面的に同意です(笑)。
相手は向かい飛車に構えてきました。こちらはせっかくですので思いっきり固く銀冠穴熊を目指します。
囲いにとても手数がかかるので相手の攻めを受ける展開になりました。
相手は美濃囲いでしたが、自陣を崩しながら玉頭から攻めてきます。
とにかくしっかり受けることを心がけて丁寧に指しました。
そのうち相手の陣形が乱れ、やがて駒得になり、そのまま危なげなく勝利。
なにはともあれ、まずは一勝して一安心。
終わってみればチームは全員勝利!お見事でした。
今回4度目の職団戦ですが、これまではすべて一回戦で負けて慰安戦に回っていたので、初めて本戦への挑戦です。

二回戦:対アカオ

また先手。再度ぐっと堪え▲7六歩!△8四歩▲6八銀…。昔懐かしい相矢倉に。
中盤で一歩得となり指しやすくなりました。この優位が終盤まで持続して、またまた安定勝ち。
チームは、三将中畑、四将岡山さん、五将望月さんが勝利し、三回戦へ進出。
対戦後、相手の選手から「いやー強かったです。普段S級やA級の人たちとも指してるんですよね、うらやましい。ぜひ優勝してください。」との称賛を頂きました。
いやホントにおっしゃる通り。将棋を学ぶ環境には大変恵まれております。
思い起こせば、このとき相手チームは午前中までで対戦が終わっちゃったんですよね。
悔しかったでしょうが素直に相手を認め、エールを送る精神は見習わなくてはいけませんね。

いまのところ事前に立てた方針はうまくいってるのかな。 二局とも安定した将棋だったため精神的疲労はほとんどなく、心穏やかにお弁当タイムを迎えます。

三回戦:対トリプルアイズ(2)

トリプルアイズの1軍はS級で戦う強豪とのこと。我々の対戦相手は2軍ですが、やはり実力は高いと見込んだほうがいいでしょう。
今回は後手番。相手は中飛車です。前週の職団戦直前練習会で勝又先生に中飛車対策をたっぷり教えていただいたので自信を持って臨みましょう。


富士通(10) 3回戦 第1図

第1図は相手が飛車を捌きに▲5四飛と出てきたところへ△4五角を打ち込んだ局面。
相手の飛車が左辺に回り込んでくる展開や▲5二飛!の突撃、自陣の壁銀など懸念材料はたくさんあって自信はまだないですが、とりあえずは飛車金両取りなのでここから若干良くならないかなという感触でした。
そこへ、読み筋にない▲6七角!と打たれて第2図。


富士通(10) 3回戦 第2図

△同角だと▲同金が飛車にあたり、両取りを防がれるばかりか後手を引くのでとても不満。
うまく切り返されたかと思いましたが何かしら妙な違和感が。ここで一旦深呼吸してクールダウンしたのが好手でした。
そっちがダメなら△5四角▲7六角とお互いに飛車を取り合って、次に△同角とした第3図では、無事(?)角得となりました。


富士通(10) 3回戦 第3図

続く▲5三歩のワナもめずらしく冷静に△4二金とかわし(△同金は▲7二飛が王手角取り)、角桂取りに▲7一飛を打ち込まれて第4図の局面。


富士通(10) 3回戦 第4図

ここでなぜか直感的にひらめいた、この後の手順。
△4九角成と角を切り、▲同銀に△3九銀!が狙いの一手(第5図)。


富士通(10) 3回戦 第5図

▲同玉は△9三角で王手飛車取り。▲1七玉と逃げましたが△2八角▲1八玉△1九角成▲1七玉△2八馬にて先手投了。
一、二回戦の地味な将棋とは一転してド派手な勝利。一局を通じて大好きな角がよく働いてくれました。
 残念ながら三回戦での勝利は私だけでしたが、相手はE級で優勝しましたので、やはり強いチームだったようです。

さて、振り返ってみると今回の嬉野流封印作戦は大成功でしたが、三回戦の将棋は力戦を半年間続けてきたからこそ指せたものと思えます。
今後は急戦と持久戦を織り交ぜ一層の棋力向上を目指します。
最後に、チームメンバーの皆さんお疲れさまでした。

チーム幹事の望月さんと大将を引き受けていただいた川越竜王高橋Sさんには感謝の言葉もありません。
大泉杯優勝の岡山さん、若獅子戦で中堅強豪をたて続けに破り好成績をあげた渡辺さん、十分戦えるチームだと思います。
次なる目標は4回戦進出:ベスト8です。

2019/4/20 記:中畑
富士通(10)の対局結果 E級
回戦 相手チーム 高橋俊 渡辺健 中畑 岡山 望月 勝負
1回戦 NUC 大将

副将

三将

四将

五将

5 - 0
2回戦 アカオ (1)









3 - 2
3回戦 トリプルアイズ (2)









1 - 4
- 1 - 2 1 - 2 3 - 0 2 - 1 2 - 1 9 - 6

[ページtopへ]
結果:
富士通(1)富士通(2)富士通(3)富士通(4)富士通(5) 富士通(6)富士通(7)富士通(8) 富士通(9) 富士通(10)
inserted by FC2 system inserted by FC2 system inserted by FC2 system inserted by FC2 system inserted by FC2 system inserted by FC2 system inserted by FC2 system