2012年 第6回若獅子戦


参加者 (10人)
富士通川崎:大泉、広瀬俊、榎本、高橋俊、岡本
JFEスチール:山平
SSL:林吾、赤荻、田辺、渡辺
幹事
鈴木敏
指導
勝又プロ、門倉プロ(敬称略)
日時
2012年3月3日(土)
対局 09:15〜、宴会17:00〜
場所
対局の部:体育館2F和室
対局結果 (スイス式4回戦+プレーオフ)
優勝:渡辺
リーグ表 (pdf)

若獅子戦参加者集合写真 (拡大)

【優勝コメント】


門倉プロの指導対局風景

対局風景1 赤荻-高橋俊戦(プレーオフ)

対局風景2 渡辺-大泉戦(プレーオフ)

勝又プロの指導対局風景

若獅子戦3位 林吾さん

若獅子戦2位 山平さん

 SSLの渡辺と申します。 部外者が優勝してしまい、申し訳ありません。


若獅子戦優勝 渡辺さん

 はじめての方もいらっしゃると思いますので、簡単に自己紹介を。
 平成元年、SSLに入社。 その後、当時の将棋部・部長に誘われ、SSL将棋部に入部しました。 棋力は、初段くらいだったと思います。 一応、東西合宿なども行かせて頂き、 平成9年の藤森ファミリーとの湯河原、 平成10年の山崎プロとの浜名湖は、 良く、記憶しております。
 (以前の姓は、石引。結婚後、渡辺姓。 当時のライバルは、明石の安福さんでした。覚えてらっしゃるかな〜。)
 その後、現職場に移ってからは、業務多忙もあり、将棋からは、離れておりました。
 今回、十年ぶりに復帰致しました。
 好きな棋士は、ハブリン、加藤先生(ボーギン、ボーギン)。
 当時の棋風は、攻撃型・振り飛車で、ほぼ四間飛車。 たまに、雁木を指しておりました。
 今回は、せっかくの復帰ですので、棋風を広げたく、居飛車も指し始めております。 これからも、よろしくお願いします。

 優勝コメントという事で、 渡辺の第一回戦目、門倉啓太先生との二枚落ち (棋譜) について、振りかえりたいと思います。
 因みに、十数年前は、ちゃらんぽらんで、 感覚のみで指していた、「ダメダメ棋士」でした。
 しかしながら、これからは、今回の復帰を機に、大幅に、生まれ変わろうと思っております。 (まずは、毎局の棋譜取り、毎日の詰将棋から初めております)

 さて、二枚落ちですが、あまり、詳しくはありません。
 (私の師匠が駒落ちを指されなかったので)
 今回、勝ち負けはとにかく、その二枚落ちのポイントは押さえてやろう、との意気込みでした。
 (本戦の数日前、藤森哲也四段に、二枚落ちを教えて頂きました。 十数年ぶりという、久々の実戦、数局しか経験のない二枚落ちでしたが、 案の定というか、ボロボロでした。 ただ、ポイントは、多少なりとも理解できたと思います。 今回は、一応、その反省を踏まえて、望んでおります。 因みに、藤森哲也四段、向こうは覚えていないと思いますが、 こちらからすると、 10数年前の合宿時とは、 「顔が一緒で、体が大きくなった」、という印象でした。無事、プロになれて良かったです。)

 まずは、序盤。普通に、「二歩突っ切り」の展開。 上手41手目。 銀上がりは、7五歩から、 「7五金〜7六歩打ち」の上手の拠点づくりが厭でもたもたしておりました。 基本的な事も知らず、恥ずかしいですが、結論は、ここは攻め時。 感想戦で、門倉先生にも確認したのですが、この拠点は、 あまり気にせず、どんどん銀を上げて、攻めていって良い、との事でした。

 ここで、第一のポイント。 49手目の上手6六歩。(第1図)
 5五歩もそうですが、6六歩も、 あまり、よくわかっておらず、そのまま、同歩としてしまいました。 門倉先生にも教えて頂きましたが、ここは、4三歩成 や、4六飛と、ドンドン、攻めていって良かったようです。

【第1図】
1回戦 渡辺vs門倉プロ 2枚落戦

 第二のポイントは、直後の55手目、上手6五金。(第2図)
 またまた、よくわからず、4六飛としましたが、 ここは、7四歩で、上手が同玉と出来ないので、下手よし、との事でした。 このあたり、非常に、勉強になりました。 上手の7三桂跳ねは、下手にとっては、脅威なのですが、常に、 桂頭を狙う筋がある、と。。。なるほど、学習モード全開です。

【第2図】
1回戦 渡辺vs門倉プロ 2枚落戦

 下手78手目。(第3図)
 どうも、攻めが遅いのですが、どうやら、龍を近づけていく事が出来ました。 まだ、詰みがないようですが、うまく、寄せる事ができず。

【第3図】
1回戦 渡辺vs門倉プロ 2枚落戦

 上手85手目。この段階では、詰みがあったようです。 よくわからず、精算し、この後、下手98手目、銀打ちで挟撃。(第4図)
 随分と、遠回りをしてしまいました。

【第4図】
1回戦 渡辺vs門倉プロ 2枚落戦

 最初の仕掛けのタイミングと手順、および、寄せをもっと短くできれば、 二枚落ち卒業かな、と思いました。
 今回の門倉先生に教えて頂いた二枚落ち、非常に勉強になりました。 ポイントが押さえられ、二枚落ちに、少し、自信が持てました。

 最後に、個人的な事ではありますが、一言。 あまり、重くはしたくないので、さらりと書きます。
 今回の十数年ぶりの復帰は、やはり、新年の突然の訃報がきっかけです。 いきなり、夜間、香川さんより、TELがありました。
 師匠は、私を将棋部に誘ってくれ、また、将棋の楽しさを教えてくれた人でした。 居玉が好きだった師匠。 駒落ちを指してくれなかった師匠。 よく、道玄坂の渋谷将棋センターに連れて行ってくれた師匠。 思い出は、数多く。
 予定では、定年後、シニア名人戦を目指して、 「ヘッポコ棋士・奮闘」の予定でしたが、少し、復帰が、早まりました。
 師匠みたいに、強くはなれないかもしれないけど。。。 居玉じゃなく、玉、囲っちゃうかもしれないけど。。。 これからは、師匠の分まで、また、師匠とともに、将棋を楽しんでいこうと思います。 吉岡信幸さんのご逝去を悼み,謹んで哀悼の意を表します。

 乱筆乱文、お許しください。 また、勤め先は違いますが、今後とも、生まれ変わった、ニュー渡辺を、よろしくお願い致します。

2012/3/11 記:SSL)渡辺

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