第1期F和室 81順位戦(2021/11/06)


参加者 10名
齋藤裕、足立、広瀬正、東、森島、鈴木敏、竹村、平井、中畑、岡山(敬称略)
日時
2021年11月6日(土) 開会式 9:20〜、対局 9:30〜、閉会式 16:30〜
場所
81dojo(オンライン対局)+ LINE(開会式、閉会式、他)
対局条件
15分30秒 5回戦
対局結果
優勝:足立 勝点15、2位:齋藤裕 勝点13、3位:森島 勝点13
結果表
内容
開催報告:広瀬正
優勝レポート:足立
準優勝レポート:齋藤裕
参加レポート:岡山
参加レポート:平井
写真

開催報告:広瀬正

 第1期F和室81順位戦 11/6土 @81dojo (オンライン対局)、参加された皆様、お疲れ様でした。 全局つつがなく終わったようでとりあえずホットしています。
 今回は12名に満たず1リーグ制になったので、昇級降級なしとしました。 次やる際は12名以上になればいいと思います。


2021/11/6 記:広瀬正

優勝自戦記:足立

 11/6土に開催された、第1期F和室81順位戦の参加レポートを報告します。

1回戦:対広瀬正さん 勝ち

 相振り飛車で端から先攻される展開となりましたが、 攻めに乗じて上部開拓することができました。

2回戦:対中畑さん 勝ち

 振り飛車穴熊対エルモ囲いとなりましたが、途中馬を作って手厚く攻めることができました。

3回戦:対東さん 勝ち

 相振り飛車で端から仕掛けましたがカウンターを食らい、詰むや詰まざるやの形になりました。 詰みを逃した局面もありましたが、最後はなんとか詰ますことができました。

4回戦:対平井さん 勝ち

 四間飛車穴熊対銀冠穴熊で、1一玉と入られる前に食いつく展開となり、 そのまま押し切ることができました。

5回戦:対齋藤さん 勝ち

 総当たりでもスイス式でもないのに、4戦終了時点で私と斎藤さんだけが4戦全勝で 最後に当たるという作ったような展開に。 将棋のほうは、相中飛車(玉は相手が左に、こちらは右に)とあまり見ない戦型になりました。(図1)


第1図

図1からの指し手
▲9五歩 △6五歩 ▲7五銀 △5五角成 ▲8五桂 △7四歩 ▲7三桂成 △同 桂 ▲7四銀 △7七馬 ▲同 玉 △8五桂打(図2)


第2図

 結果的に▲9五歩が1手パスとなってしまったようで、 ▲5四角など別の攻め筋のほうが実戦的には難しかったかもしれません。 以下、本譜は持ち駒をすべて使った詰みとなりました。

 ということで、5戦全勝で優勝することができました。 東西合宿など富士通将棋部の集まりで個人優勝したのはおそらく初めてですので、 結果についてはうれしく思います。
 第2期があるかはわかりませんが、次回もいい結果が出せるように頑張ります。


2021/11/14 記:足立

準優勝レポート:齋藤裕

 先々週の11/6(土)に開催された、第1期F和室81順位戦の参加レポートを報告いたします。
※初レポートとなるので、内容についてはあまり期待せずに読んでいただけると幸いです。

1回戦:対森島さん 勝ち

 本大会前に将棋ウォーズでウォーミングアップをして、1回戦目が始まりました。

 戦型は、▲居飛車穴熊 vs (私)△中飛車穴熊となりました。 中盤あたりで相手から成駒を一方的に作られた上に、手順で玉を固められてしまいました。 局面が進むと相手からの攻めが切れない形となり、図3からは投了もやむを得ない局面でした。


第3図

 しかし、図3で先手が時間切れになって私の勝ちとなりましたが、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。 (秒読みということもあって手を迷われていたと、対局後に森島さんからお聞きしました。)
 感想戦では最後まで指しましたが、一手一手を正確に指していけば先手の勝ちという結論に至りました。

2回戦:対鈴木敏さん 勝ち

 1回戦目の勝敗に納得がいかないまま、2回戦目に挑みました。
 戦型は、▲三間飛車 vs (私)△中飛車左穴熊となりました。
 序盤で早くも△8四飛と回って揺さぶりをかけて▲7六銀と上がり、お互いに囲い合う展開になりました。 お互いに駒組が進みましたが、私から仕掛ける良いタイミングが訪れました。 先手が銀冠を目指して▲2七銀と上がった直後に△5六歩→▲同歩を入れて、△7四歩と突きました。 この攻めが見事に決まって後手が有利に進み、私の勝ちとなりました。
 序盤では▲7七角→▲8四歩→▲8五歩と後手の飛車を追い払ってから、 慎重に駒組を進める手順も考えていたと感想戦の中でお聞きしました。

3回戦:対広瀬正さん 勝ち

 1時間の昼休憩を挟んで、3回戦目に挑みました。
 戦型は、(私)▲中飛車左穴熊vs △三間飛車+銀美濃となりました。 広瀬正さんとの対局ではいつも決まった戦型になり、今対局でもどのように工夫すべきかを考えていました。 先に仕掛けたのは後手で、△3三金→△4四金→△5五金→△7四飛車→△6六歩の手順で6筋7筋を攻めてきました。 先手は受けに徹しながらも飛車をいつでも成りこめるようにして、図4の局面まで進みました。


第4図

 本譜では図4から、△5八角成→▲同金→△7八金→▲7九歩→△6七歩成→▲同金→△6六歩→▲6八金→△同金→▲同銀右と進みました。 しかし、とっさに私が打った▲7九歩が思っていた以上に固く、二枚飛車で攻め合いに持ち込んだ結果、私の勝ちとなりました。
 感想戦では、図4から△5八角成と切るのではなく△6七歩成→▲同金右→△6六歩と焦点に歩を打った方が、後手良しとの結論に至りました。

4回戦:対竹村さん 勝ち

 3回戦目の激戦を制してエンジンがようやくかかり、4回戦目に挑みました。
 戦型は、▲向かい飛車+穴熊っぽい美濃囲い? vs (私)△中飛車左穴熊となりました。

 先手の囲いはあまり見たことがなく最初は狙いが不明でしたが、飛車交換になった際に打ち込みのスキがないことに気付きました。
 飛車交換を意識しつつ慎重に駒組を進めていき、図5の局面となりました。


第5図

 本譜では、図5から▲5七銀→△5一金→▲4六歩→△3一金→▲5六銀の手順が入った後に、こちらから飛車交換に持ち込んで攻め合いになりました。
 ここで、こちらの穴熊はほぼ完成しており、かつ5七に後手から駒を打ち込むスペースがあるため、その後の局面は後手が有利に進みました。 そして、△5七桂と打ち、その後の手順は省略しますが先手陣の囲いがほぼ壊滅となって、私の勝ちとなりました。

 感想戦では、図5から▲5七銀ではなく▲6六角と出て、後手の囲いが完成する前に次の▲7四歩から飛車交換を狙い、▲7九金の働きを活かす手順を検討しました。

5回戦:対足立さん 負け

※こちらの対局については、足立さんのレポートも参照してください。
 いよいよ決勝戦となる、5回戦目に挑みました。
 今大会で81道場のレーディングが高い1番と2番の人が唯一の全勝同士で最後に当たるという、まるで初めから仕組まれていたかのような対局カードとなりました。(※決して主催者を疑ったり攻めているわけではありません)
 戦型は、(私)▲中飛車+二枚銀 vs △中飛車+美濃囲いで力戦になりました。 お互いに指したい手を指して局面が進み、先手から▲3五歩と仕掛けましたが、後手も△5五歩→▲同歩→△2八角と指して次の△1九角成または△5五銀の狙いがあります。(図6)


第6図

 ここで、先手の候補手としては、@▲1七香、A▲5四歩、B▲3四歩、C▲4一角、D▲4五銀などが考えられますが、本譜は@▲1七香→△5五銀と進みました。
(感想戦でも、結局どの手が最善だったのかの結論は出ないままでした)
 そして局面は進み、▲5五歩→△5二龍と引かせたところまでは、足立さん曰くAIの評価値的にも互角だったようです。(図1)
 しかし、ここから▲9五歩と端から手をつけてしまったのが敗着で、ここでは▲5四角もしくは▲7五歩のような手が良かったようです。 その後の手順は省きますが、△8五桂と打たれた図2以下は簡単な7手詰めとなっており、私の負けとなりました。

<本大会を終えての感想>

 私は、今大会の参加者の中で81道場のレーティングが一番高かったらしく(現在は下がりました)、 新人でありながらトップに名前が出てしまって恐れ多い心境でしたが、一局一局を大切にかつ楽しみながら将棋を指すことができました。

 また、(森島さんや竹村さんにとっては私に一敗したことで全勝ができなかったために申し訳ないですが、)同率1位をなくすための良い役割を担えたのではないかと思います。 (私がお二方に負けていたら、三人が優勝者だったようですね・・・)

 結果として見ると私は4勝1敗で準優勝でしたが、負けていてもおかしくない局面がいくつかあるので、その反省を活かして次の大会や対局につなげていきたいです。

 (ハードルは高いですが)次は優勝を目指すという意味でも、第2期のF和室81順位戦を強く希望します!
 長文となってしまいましたが、最後に一言だけ。 今大会を主催していただいた広瀬正さん、そして対局および観戦してくださった参加者の皆さま、ありがとうございました。 今大会で対局できなかった方も、ぜひ金曜日の定例会や今後の大会イベント等で対局していただけると幸いです。


2021/11/14 記:齋藤裕

参加レポート:岡山

 私もひろまささんからレポート係に任命されましたので下記報告します。
 私の成績は2勝3敗でした。

第1局 対鈴木敏さん 負け

 戦型は中飛車対居飛車穴熊。玉頭で激しい攻め合いから玉形の差で途中優勢にりましたが、寄せきれず力負けでした。

第2局 対森島さん 負け

 戦型は角換わり腰掛け銀。序盤駒組の隙を突かれ後手側から仕掛けられてしまいました。


第7図

 図7から焦って▲2四歩△同歩▲6三銀と無理気味に攻め合いましたが、地力に差があり良いところ無く負けてしまいました。 ▲3八歩と受けておけばまだ一局の将棋だったでしょうか。

第3局 対中畑さん 勝ち

 戦型は嬉野流対陽動三間飛車。中畑さんとの対戦はこの形になることが多いです。 途中相手に王手飛車のラインの見落としがあり、勝ちとなりました。

第4局 対東さん 負け

 戦型は三間飛車対居飛車穴熊で、中盤から棋力の差が出て押されてしまいました。
 終盤は二転三転していたようで、最後は長手順ですが詰みがありました(と東さんに教えてもらいました)が、 全く見えず、逆に即詰みに打ち取らてしまいました。

第5局 対平井さん 勝ち

 勝又先生のオンライン講習会で影響で、相掛かりを受けて立ちましたが、定跡がわからず焦ってしまった。。 終盤千日手模様になり、打開しようとして焦って、タダ取りの香打ちを指してしまいました。
 しかし、予想していない手だったのか相手の悪手を誘って、結果的に勝ちを拾いました。

 5戦は疲れましたが、久しぶりに思いきり将棋が指せて楽しかったです。 大会を開催していただき、ありがとうございました。


2021/11/16 記:岡山

参加レポート:平井

 大会ありがとうございました。 ひろまささんからレポート係に任命されましたが、 序盤・中盤・終盤相変わらず隙だらけで5タテをくらったので、 レポートもあまり記載することがなくどうしようかと思っており遅くなりすいません。>ひろまささん

 負けはしましたが、感想戦でも皆さんに自分の隙など詳しく教えていただいて楽しく過ごせました。 ただスマホでの1日五局は負けもあってだいぶ疲れましたね。

 中畑さん 嬉野流 
 足立さん 竹村さん 対振り飛車
 森島さん 岡山さん 相掛かり

 上記のうち森島さんとの一戦での序盤についてです。

 7四飛と横歩を取られた局面で、桂馬とりに毒饅頭の2八歩を打ってしまったのが隙だらけでした。


第8図

 そのあと歩切れで図8のように角頭が受からず。 しかたなく無理やり飛車交換にしましたが、陣形の差が大きく完敗でした。
 感想戦では、森島さんから図8で7五桂の攻め合いはどうかとのことで、 感想戦では意外に後手持ちになりそうな感じになったのですが、 実戦ではどうかわからないですね。
 あの後考えたのですが、7四飛と横歩を取られた局面で4六角か2八歩を狙い筋として飛車戻りを防いで1三角はどうですかね。 まあよくわかってないですが。


2021/11/15 記:平井

写真


閉会式のLINE通話での集合写真

結果表

優勝:足立 勝点15 、 2位:齋藤裕 勝点13 、 3位:森島 勝点13
# 参加棋士 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 勝点 勝数 負数 他点 最新R 情報 順位
    齋藤裕 足立 広瀬正 森島 鈴木敏 竹村 平井 中畑 岡山   ○□ △▲      
1 齋藤裕 13 4 1 0 2210 準優勝/[1 R2161] 2
2 足立 15 5 0 0 2199 優勝/[2 R2149] 1
3 広瀬正 11 3 2 0 2158 5位/[3 R2111] 5
4 7 1 4 0 1950 7位/[4 R1981] 7
5 森島 13 4 1 0 2099 3位/[5 R1973] 3
6 鈴木敏 7 1 4 0 1869 8位/[6 R1901] 8
7 竹村 13 4 1 0 1967 4位/[7 R1886] 4
8 平井 5 0 5 0 1701 10位/[8 R1748] 10
9 中畑 7 1 4 0 1730 9位/[9 R1712] 9
10 岡山 9 2 3 0 1649 6位/[10 R1627] 6


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