2023年 第18回大泉杯


参加者 22名
北上、吉村、高橋(俊)、青山、中畑、鈴木(敏)、黒木、岡山、渡辺、齋藤、伊藤(健)
出澤、佐伯、島、三浦、平井、大場、大石、柴田、広瀬(正)、川妻、杉山
日時
2023年 2月 18日(土) 対局10:00〜、宴会18:00〜
場所
武蔵小杉ユニオンビル5F多目的ホール
対局条件
30分30秒 駒落ち スイス式5回戦
対局結果
優勝:島 4-1、2位:佐伯 4-1、3位:北上 4-1
内容
第18回大泉杯 優勝自戦記:島
第18回大泉杯報告
大泉杯写真
参照
前回第17回大泉杯


第18回大泉杯 集合写真 (拡大)

第18回大泉杯報告:杉山

杉山@大泉杯幹事です。

昨日、第18回大泉杯が開催されました。 参加者21名が日頃鍛えた技を競い合い、白熱した戦いとなりました。

参加の皆様、おつかれさまでした。またのご参加をお待ちしています。 今回参加できなかった方々も参加をお待ちしております。

●第18回大泉杯概要

1回戦から高レーティング者の大半が敗れるという波乱の展開で始まりましたが その中でも北上さん、佐伯君などが順当に勝星を重ね、4回戦終了の時点で 佐伯君が4-0と一歩抜け出すも3-1が6人という大混戦。

最終5回戦で佐伯君に待ったをかけたのが島さん。 この対局を島さんが制し、この結果4-1が5人という事態。 わずかにソルコフの差で島さんが優勝となりました。

島さんはこの優勝により、次回大会に優勝カップを持参して返還できる(しないといけない?)という 権利(義務?)が与えられたことになります!
また、第1回大泉杯優勝以来の優勝で16回に渡って移動してきた 優勝カップが今年は再び島さんの元に戻りました。 お忙しいところ恐れ入りますが優勝記の執筆、よろしくお願いします。

準優勝は佐伯君。あと一歩でした。
3位には安定した実力で勝星を重ねた北上さん。
4位、5位には三浦さん、大場君が入りました。

今までの大泉杯では駒落ち戦で上手の勝率が良いという傾向でしたが 今回は下手側の奮闘が随所に見られました。
これは富士通将棋部の実力底上げが進んでいると個人的に思いました。

●懇親会概要

懇親会は会津屋商店で開催されました。 狭い感じの店で皆さんには少々窮屈さがあったかと思います。 今後はちょっと下見が必要ですね。

最後に優勝者の島さんのお言葉、酔っぱらっていながらも響きました。
将棋と女性と人を喜ばせることが好きだった大泉さん。私も、かくありたいと思いました。

●大会開催に協力していただいた皆様へ

黒木さん
毎回、PCを持参して下さり、ありがとうございます。 黒木さんPCがなければ大泉杯は進行しません!

佐伯君、斎藤君、柴田君
盤、駒、時計のセットの運搬ありがとう。 そして齋藤君は早めに会場に来てもらい、部屋の開錠、施錠までしていただき助かりました。 佐伯君、柴田君は齋藤君を見習ってもう少し早く会場入りしましょう(笑)

中畑さんを中心としたカメラマンチームの皆さん
写真撮影、ありがとうございます。後で写真を見て、楽しかった記憶がよみがえってきます。

川妻さん
いつも懇親会ではお世話になっております。ごちそうさまです。 1次会はご納得いただけたでしょうか?
2次会は佐伯君が粗相をしなかったでしょうか?(笑)

能勢君
場所取りと確認、ありがとうございます。またお願いしますね。

参加の皆様
大会のスムーズな進行にご協力いただき、ありがとうございました。 また、随所で大会や懇親会を盛り上げていただき、おかげで毎回楽しい大会になっていると思います。


2023/2/19 記:杉山

第18回大泉杯 優勝自戦記:島

出澤さんからの連絡で大泉さんが亡くなったと聞いた時、表現しようのない複雑な感情が押し寄せてきた。
それはたぶん今の自分の年齢だから、そして富士通を去った今の自分の立場だからなんだろうと思う。

大泉さんは富士通将棋部の創始者だと思っている。
FM-TOWNSの営業というお仕事柄、数多くの赴任先で将棋を通じた人の繋がりを創り、我々に財産として残して頂けたのは「大泉の言うことなら」と様々な立場の方々を味方に引き入れる器量とお人柄があってこそのことだったろう。

自分が接した大泉さんは、学生将棋出身者に優しく、将棋とお酒、そして人を喜ばせるのが大好きで、 ひとりでに周囲に人が集まってくる、ダンディで軽快なお人柄のバリバリの先輩だった。
ただ晩年はきっと、いろいろとままならない出来事の連続だった筈だ。

LPSA設立を応援したことで将棋連盟から支部入会拒否ほかの意地悪をされた出来事があった当時。
主将を仰せつかっていた自分はどこか引っかかる思いを感じながらも、職域団体戦を柱とする将棋部の活動方針を曲げられなかった。
大泉さんが当時どのような気持ちで我々を見守って頂いていたのか、今は少しだけ理解できる気がする。

2015年頃から徐々に持病が進行され、お身体の不自由な部分を抱えながらもいろいろな催しにお越しになる大泉さんの、 気持ちに身体が付いてこないもどかしいさまは、見ていて痛々しいほとだった。

施設に入られた翌年に、一度だけその談話室で盤を挟んだ。ままならないお声で「1丁半」・・・が、にこやかな笑顔で。
はじめは見舞い将棋のつもりだったのに、指していて判ってくることもある。気がついたらお互い、丸太のドツキアイのような事になっていた。


上手:島 下手:大泉さん  142手目5一竜まで

図は142手目、次の1手は勿論?△8二銀!
終局は200手越え、相入玉で引き分けにしたがさすがにお疲れの様子だった。筆談で翌週に大泉杯の催しがあることを伝えたら、何と「参加できないか」と返ってきた。
自分にとって生涯忘れることの出来ない1丁半である。

対局日:2018/01/20の夕暮れ時
手合割:飛香落ち
上手:島
下手:大泉さん

△3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲2六歩 △3二金 ▲6八玉
△4二銀 ▲7八玉 △4三銀 ▲1六歩 △6二玉 ▲1五歩
△7二玉 ▲1八飛 △6二銀 ▲1四歩 △同 歩 ▲同 飛
△1三歩 ▲1八飛 △3五歩 ▲4八銀 △5四歩 ▲2五歩
△9四歩 ▲2八飛 △3三角 ▲4六歩 △3四銀 ▲1二歩
△9五歩 ▲5八金右 △7四歩 ▲6八金上 △5三銀 ▲4七銀
△4三金 ▲5六銀 △6四銀 ▲1一歩成 △同 角 ▲4五歩
△3三角 ▲4四歩 △同 金 ▲4五歩 △4三金 ▲3三角成
△同 桂 ▲4四歩 △同 金 ▲2二角 △4三金 ▲1三角成
△4四角 ▲8八銀 △4六歩 ▲4五歩 △同 桂 ▲同 銀
△同 銀 ▲5六桂 △同 銀 ▲同 歩 △7五歩 ▲2三馬
△7六歩 ▲4五歩 △6二角 ▲1八飛 △4七歩成 ▲同 金
△4二金 ▲1二飛成 △4一歩 ▲7四歩 △8四歩 ▲1四龍
△8三玉 ▲5四龍 △5三金 ▲1四龍 △8五歩 ▲3四馬
△4三銀 ▲3五馬 △5四銀 ▲3四馬 △4三金 ▲2三馬
△8四角 ▲5七金寄 △5三金 ▲4一馬 △4七歩 ▲5五歩
△6五銀左 ▲6六銀 △5六歩 ▲4七金 △4六歩 ▲同 金
△5七歩成 ▲同 銀 △7四銀 ▲5四歩 △5二金引 ▲1二龍
△6二金寄 ▲5三歩成 △同 金 ▲5四歩 △同 金 ▲3二馬
△5三金 ▲5四歩 △5二金引 ▲7五歩 △同銀左 ▲3三馬
△6五桂 ▲6六歩 △5七桂成 ▲同 金 △6四歩 ▲5五馬
△7三桂 ▲2一龍 △5一歩 ▲4四桂 △6二金寄 ▲5三歩成
△同 金 ▲5四歩 △6三金 ▲2三龍 △6二金上 ▲5六金寄
△6五歩 ▲2一龍 △6六歩 ▲5一龍 △8二銀 ▲5三歩成
△同金上 ▲6八歩
以下略

大泉さんに報告があります。 今年、21年ぶりに大泉杯に出て優勝しました! 来年も頑張ります。 それからコロナでお休みになっていた東西合宿も復活しそうですよ。

2023/3/3 記:島

大泉杯写真


対局風景1

対局風景2

対局風景3

対局風景4

優勝の島さん

上位入賞者の皆さん

懇親会風景

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