2009年第97回職域対抗団体戦


大会会場の東京体育館

参加者:
富士通(1): 赤畠、島、濱、星宮、勝又環
富士通(2): 中治、伊藤康、杉山、太田、広瀬正
富士通(3): 中筋、喜多、竹村、志田、鈴木利
富士通(4): 伊藤健、黒木、久保田、池田、鈴木正
富士通(5): 大石、実藤、高橋、長野、広瀬俊
富士通(6): 榎本、辻野、大場、島田、中谷
富士通SSL(1): 吉岡、鈴木康、鈴木敏、石本、田辺
富士通SSL(2): 池、林吾、鵜飼、香川、赤荻
(敬称略)
日時:2009年11月3日(祝)
場所:東京体育館(JR千駄ヶ谷駅)
結果:
富士通(1) S級 : リーグ4位 残留
富士通(2) A級 : 慰安戦優勝
富士通(3) A級 : 3回戦進出
富士通(4) C級 : 3位
富士通(5) F級 : 慰安戦準優勝
富士通(6) F級 : 3位
富士通SSL(1) B級 : 慰安戦 3回戦進出
富士通SSL(2) D級 : 慰安戦 1回戦敗退

富士通 職団戦 長野幹事による打上後集合写真


富士通(1) S級 : リーグ4位 残留

 11/3職団戦の1軍レポートです。

富士通(1) S級対戦風景

 予選ブロックは 1.リコー2 2.富士通 3.三菱UFJ 4.NEC1 となった。

予選1回戦:リコー (2)

 緒戦は1-2と 3-4の組み合わせなので相手はリコー2。 いきなりヤマがやってきて緊張が走る。
 ここで勝つか負けるかで、上を見るか下を見るかの大きな分かれ道となるが、 結果は自分が牧野氏に競り負けての2-3負けと最悪の滑り出しに。 勝又師範の「えっ島さん負けたのーー!!」の声が会場に響き渡る、、、ゴメンよ先生。 自分の弱さが歯がゆい限りだが、弱かろうが何だろうがともかく、 一戦一戦できる限りのことをするしかない。
 環君は優勢な将棋を山内氏の強烈な粘りに合い、持将棋模様の点数勝負に敗れるが秒読みの中、 間違えても簡単には倒れない指し手が随所に見え、頼もしさを感じる。
 ここで事件発生、何と三菱UFJがNEC1に3-2勝ちとのこと。イヤな予感が走る。

予選2回戦:NEC (1)

 2戦目はNEC1。 濱さんが、朝日オープン2次予選進出中の清水上氏にかなりの必勝形となるが、、

(以下、濱さん感想)
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 最近は、プロのT先生ばりに、中盤優勢になっても勝ちきれません。
 今回の対NEC戦もそうでした。相手はあの清水上氏、相振り飛車となりました。 相手の四枚アナグマに対して、飛車銀で切り込む展開に。 中盤のサバきが決まり、部分図では必勝を感じていました。 図は氏が、△82銀打と穴熊のハッチを閉め直したところです。

 ここで、手拍子の▲54角打が失敗の始まり。 ▲62角と一手ためていれば、相手は手段に窮したと思われます。
 ほうっておくと65桂の応援もありますし、 ▲82竜△同王▲71銀△72王▲44角成△同歩▲53角成  の一気の寄せもありそうです。 したがって△71香と補強に回るのでしょうけど、 ▲同角成△同銀▲同竜△82銀打▲21竜と 駒得しながら相手をはがす展開となり優勢が広がっていたでしょう。 ▲54角打以降も優勢でしたが、緩手を次々と連発し残念な結果となってしまいました。

 その他の対局も、序中盤では、むしろ自分持ちの展開となっていたので勝ちきれなくなった 自分の弱さを感じました。 月並みですが、初心にかえって勉強をするしかないと痛感しています。
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 島は居飛穴の固さに助けられ幸いするが、環君が新鋭宮原氏に敗れ、 頼みの赤畠さんも加藤幸氏に完敗で結果は1-4。 ここはチームの勝敗自体はそもそも厳しいものがあるが、 期待の星宮が林氏にちぎられていたのが気にかかる。
 気になる三菱UFJ-リコー2戦はリコー2に2-3負け。 ということは、次で残留を決めるには最低限4-1勝ちが必要となった。

予選3回戦:三菱UFJ (1)

 そして3戦目、三菱UFJと直接対決。
 当たりは上から赤畠-遠田氏、勝又‐樋田氏、島‐秋山博氏、星宮‐奥本氏、濱‐黒川紀夫氏。
 赤畠さんは流石の完勝、濱さんも今度は攻めまくって快勝。しかし星宮はいいところなく完敗。 環君が4手目74歩戦法からねちっこい攻防の末、樋田氏に勝ってくれて3-1、 あと1つで残留確定となるが島は秋山氏の雁木にまるでいいところなく圧敗。 自分の調子は判ってはいるが、これは本当に情けなく申し訳ない限り。

残留決定戦:富士フィルムグラフィックシステムズ (1)

 残留決定戦は予想どおり富士グラフィック。
 当たりは上から星宮‐河上氏、赤畠-北川氏、勝又‐遠藤氏、島‐石田氏、濱‐青野氏。
 赤畠さんを主力陣からかわされ、いま一つ元気の無い星宮はエースの一角河上氏。 当たり的にも自分がここで負けるわけにはいかない。 追い詰められた状況で対局開始となったが幸いにも石田氏に一失あり島は早々に勝利、 きつい状況で頼りになるのは結局ここでも、永い付き合いの居飛車穴熊だった。
 濱さんは右四間から攻勢、濱ペースに見えたが重大な一手バッタリがあったようで惨敗。
 赤畠さんは勝ち、星宮の将棋を覗くと必敗形。
 あとは環君、何とかしてくれ!! 祈るような気持ちで将棋を覗くと、必勝形から急がず焦らず、万が一にも間違えることのない 落ち付いた指しまわしを見せる環君がそこにいた。

 環君ありがとう、今日は君に助けられたよ。 今回は借りておくけど、早めに借りを返せるようオレも頑張るよ。
 赤畠さん濱さん、お忙しい中いつも有難うございます。 今後とも頼りにしています。
 そして星宮、今は配属直後で大変だろうけど次回また期待してるぞ。 面と向かって言うことはないけど、実はひそかに頼りにしているよ。

2009/11/16 記:島
富士通(1)の対局結果 S級
回戦 相手チーム 赤畠 星宮 勝又環 勝負
予選
1回戦
リコー(2) 大将
谷川
三将
牧野
五将
桑山
四将
山田ヤ
副将
山内祥
2 - 3
予選
2回戦
NEC (1) 大将
加藤幸
五将
加藤徹
三将
清水上
四将

副将
宮原
1 - 4
予選
3回戦
三菱UFJ (1) 大将
遠田
三将
秋山
五将
黒川
四将
奥本
副将
樋田
3 - 2
残留
決定戦
富士フィルムグラフィックシステムズ (1) 副将
北川
四将
石田
五将
青野
大将
河上
三将
遠藤
3 - 2
- 3 - 1 2 - 2 1 - 3 1 - 3 2 - 2 9 - 11

S級2組の結果
S級 2組 富士通 (1) リコー (1) 三菱UFJ (1) NEC (1) 勝点勝数順位
富士通 (1) * 2 3 1 164
リコー (2) 3 * 3 2 282
三菱UFJ (1) 2 2 * 3 173
NEC (1) 4 3 2 * 291

残留決定戦:富士通(1) 3-2 富士フィルムグラフィックシステムズ (1)


富士通(2) A級 : 慰安戦優勝

 第97回職団戦。 長い伝統があるこの社会人の団体戦も、 気がつけばもうあと3回で、区切りの100回に到達する。

富士通(2) A級対戦風景

 個人的にも社会人になり気がつけば早や10年・・、随分と長い間参加させて頂いていましたが、 意外にも?今回初めて観戦記レポートを担当させて頂く事になりました。
 前の会社で社団戦の自戦記を書かせて頂いた事はありましたが・・、もっと 早くに自ら手を挙げて担当すべきだった?かもしれません。これは今更ですが、反省です。

 頭からやや総括的な内容で恐縮ですが、今回の大会で改めて実感したのは、 【この10年間での職団戦の著しいレベルアップ】でした。
 トップアマがひしめくS級が新設されたのが15年前の第67回・・ 10年前に初参加させて頂いた時は 今思えば本当に不遜ながら、A級で優勝してS級で指す!・・と、 高い目標を掲げたのはいいとして、
 現実は、今や嘗てS級で長く君臨していた数々のチームが沢山、 更には学生強豪が次々と入社して、虎視眈々とS級を狙っているチームが幾つも・・。
 冷静に考えてみれば、この64チームのトーナメントを勝ち抜くのは、 はっきり言って容易ではない。 残念ながら今回は、改めてその現実を思い知らされた結果となりました。

 緒戦、強敵とは分かっていながら、嘗てはS級でも最強と言われたアルゴリズム研究所。 ・・無念の2-3負けで、本当に久しぶりに慰安戦を戦う事になりました。

 慰安戦のチームを見渡しても、前々回優勝してS級に上がった倉敷市役所、 ずっと嘗てはS級で活躍していた特別区職員チームetc・・正直驚く他ないとしか言いようがないが、 これが現在のA級・・、厳しすぎるレベルの高さを実感しました。
 優勝を目標としながらの緒戦負けは、正直ちょっとショックでしたが、他の4人の先輩方のお陰で何とか持ち直して、慰安戦を最後まで駆け抜けたのは、恐らく次に繋がるはず。
 先輩方皆さんの表情を見ても、終わった後はもう、 前を向いて次回を見据えていたように感じました。


富士通(2) 慰安戦優勝後

 本当はもう少し具体的に、対局の内容も振り返りたいところですが、 今回はちょっと皆さん何方も、辛い物があると思いますので・・。
 その点、恐縮ですが、個人的には緒戦、 あのアルゴリズム研究所の鈴木純一さんと、初めて対局させて頂いたのは勉強になりました。 改めて、これがトップアマの読みの深さか・・と、 自分の将棋の課題を指摘して頂いたような気がしました。まさに、棋は対話なり、ですね。

 ただ、敢えて次回以降に向けて、目標(A級優勝&S級昇級)を本当に現実にするなら・・、 一つ負けたら終わりの一発トーナメントで、緒戦への気構えに問題はあったかもしれません。
 ただでさえ厳しいS級への登竜門のA級トーナメント、 「一戦必勝」の気持ちをもっと強くして臨まなければいけない、 とも反省しながら帰路につきました。

 一方、2軍と対照的に、3軍は午後も本戦の3回戦を戦っていました・・! 2軍の分まで勝ち上がって欲しい!と願っていたのですが、残念ながら2-3で惜敗。 各対局を見ても、文字通り紙一重で届かずという感じで、本当に惜しかったです。
 厳しい予選リーグの中、1軍がS級を死守したのもそうですが、今回は苦境に立たされた時に、 どのように精神的に立て直して、最後まで戦い抜くか、また次回へ向けてそれがどれだけ大事か、 改めて教えて頂いたのが収穫でした。

 次回もまた厳しい戦いとなりますが、今回の教訓を生かして、チーム一丸で優勝を狙います。

2009/11/4 記:太田
富士通(2)の対局結果 A級
回戦 相手チーム 太田 広瀬正 中治 伊藤康 杉山 勝負
1回戦 アルゴリズム研究所 大将
鈴木純
副将
中山
三将
寺田
四将
玉石
五将
関根
2 - 3
慰安戦
1回戦
日本郵政グループ 大将
石田
四将

五将
浅染
副将
滝田
三将
新田
3 - 2
慰安戦
2回戦
CTC (1) 大将
後藤
三将
新垣
四将
石川
副将
関場
五将
中野
3 - 2
慰安戦
3回戦
日本IBM (1) 大将
原岡
三将
菊地
四将
宮本
副将
山下
五将
間瀬
4 - 1
慰安戦
決勝
新日本製鉄 (1) 大将
金井
五将
小池
三将
佐藤
副将
久保田
四将

4 - 1
- 3 - 2 3 - 2 4 - 1 5 - 0 1 - 4 16 - 9
慰安戦優勝

富士通(3) A級 : 3回戦進出


富士通(3) A級対戦風景

 再び職団戦の日がやってきました。
 わがFJ(3)は、喜多、竹村、鈴木(利)、中筋、そして志田と いう3軍としては実に心強いメンバー。こっそり上位を狙っていまし たが、3回戦進出に終わりました。

1、2回戦:東京都職員文化会(1)、NHK(1)

 1、2回戦の相手、東京都職員文化会(1)さんとNHK(1)さんは ともに勝又先生の稽古先。先生もどちらかを応援するわけにもいかず、 中立を保っておいででした。勝負のほうは、ここは地力でこちらに 分があったようで共に4-1で通過。

3回戦:リコー販売

 3回戦はリコー販売と。ここは力はほぼ互角のはず。オーダーも 工夫して心中期するものを持って挑みましたが、残念ながら2-3で 敗れ、ここまででした。まあ、また次回ですね。 喜多さんがさすがの全勝でした。

 富士通全体としては、特に6チーム参加できたこと、4,5,6軍が 好成績を挙げたことの2点が特にいい成果だったと思います。
 勝敗は水物ですが、6チーム以上の参加は次回以降もぜひ継続していきましょう。 ともあれ、みなさまお疲れ様でした。

2009/11/4 記:志田
富士通(3)の対局結果 A級
回戦 相手チーム 喜多 竹村 志田 鈴木利 中筋 勝負
1回戦 東京都職員文化会(1) 大将
舟知
副将
漆原
三将
松本
四将
宮崎
五将
高橋
4 - 1
2回戦 NHK (1) 大将
山田
副将
松崎
三将
小堺
四将

五将
小板橋
4 - 1
3回戦 リコー販売 副将
名田
三将
星出
四将
藤森
五将
長岡
大将
高橋
2 - 3
- 3 - 0 2 - 1 2 - 1 2 - 1 1 - 2 10 - 5


富士通(4) C級 : 3位


富士通(4) C級対戦風景

富士通(4) C級3位表彰後 (拡大)

 4軍の結果報告です。

 無事にB級に上がることができて、ほっとしています。 次期はAクラス目指して頑張ります。
 久保田さんが安定して勝ち星を挙げてくれていたので だいぶ安定した試合運びが出来ました。 以下、簡単ですがレポートします。

1回戦 NSW渋谷戦

 オーダーは鈴木、黒木、伊藤、池田、久保田の順で試合に臨み、 池田さん必勝の局面からトン死をくらって、 2-2で黒木さんに命運が託されました。 ちょっと前に見たときは優勢だった将棋に一発くらっていて、 投了もやむなしか、と思ってみてましたが。
・・・黒木さん勝利!!
 今回の出だしに恵まれたスタートは何かを予感させるものでした。 黒木さんの粘りに助けられ初戦ゲットは大きかったです。

2回戦 太平洋セメント(1)

 私が足を引っ張るもチームは3-2で勝ち。

3回戦 目黒区役所

 このあたりから池田さんのエンジンがかかってきて、チームも絶好調。 4-1で勝ち

4回戦 神奈川県教育委員会

 早々と3勝をあげ、準決勝に進出。4-1で勝ち

5回戦 群馬県庁(1)

 惜しくも1-4負け

2009/11/4 記:鈴木正

富士通(4)の対局結果 C級
回戦 相手チーム 鈴木正 黒木 伊藤健 池田 久保田 勝負
1回戦 NSW渋谷 大将
高木
副将
足立
三将
田林
四将
宮前
五将
森木
3 - 2
2回戦 太平洋セメント (1) 副将
村上
大将
新堀
三将
青木
四将
野島
五将
仁井田
3 - 2
3回戦 目黒区役所 四将
更科
大将
長田
三将
大谷
副将

五将
福島
4 - 1
4回戦 神奈川県教育委員会 (1) 四将
大東
大将
鈴木
三将
笹嶺
副将
白畑
五将
小林
4 - 1
準決勝 群馬県庁 (1) 四将
門倉
大将
下山
三将
原澤
副将
城田
五将
稲山
2 - 3
- 3 - 2 3 - 2 3 - 2 3 - 2 4 - 1 16 - 9
3位

富士通(5) F級 : 慰安戦準優勝

 F級5軍の結果報告です。

 今期はF級に6軍が追加になり、6軍よりはいい成績を残したいという思いは 5軍のメンバー全員にあったかと思います。 結果としては6軍には劣りますが、慰安戦準優勝で終わりました。


富士通(5) F級開始前風景

富士通(5) F級対戦風景

一回戦(2-3) 千葉銀行

 実藤×、高橋×、大石○、長野×、広瀬俊○
 私の勝ちは相手の駒が動けない位置に動く反則勝ち(銀が桂の動きをしてその位置にある 駒を取る。桂は銀の一つ間を置いた横に、想像ですが、桂が飛ぶ以外の手で銀を動かすこ とを考えてこれは無いと思ったけど最後に考えていた銀を掴んでしまったものかと)。 秒読みされる前に、ボロをださず勝ちを拾えてホッとしました。 チームでいつも勝ちが少ない私が勝ったのに後が続かず2-3負け。

慰安戦一回戦(5-0) バークレイズ・キャピタル証券

 大石○、広瀬俊○、実藤○、高橋○、長野○
 相手との実力差があったようで、5-0勝ち。 とりあえず、昼で終わりという事態は免れました。

慰安戦二回戦(4-1) 積水化学工業

 大石○、広瀬俊×、実藤○、高橋○、長野○
 春に一回戦で当たったチーム(4-1で勝ち)このときは高橋さん欠席のため大場君が入る
 対戦を調べると、私との対戦相手は五将で当たっていて春は勝っていたが、今回はリベンジされる 格好になってしまった。調べるんじゃなかった。

慰安戦三回戦(5-0) 三菱マテリアル

 大石○、実藤○、高橋○、長野○、広瀬俊○
 二回戦の負けで定席の五将席に戻る。私の将棋は角換わりで棒銀に出る。端で銀香交換の後 相手が歩を一段間違えて4段目に置いて手を離したが、 私はマッタ許しても良かったのだがお隣の長野君がダメですよということで、 4段目のまま進めることになりました。 中盤、ボケた手を指して苦戦するも勝ちを拾ってチーム全員勝ち。 結果を報告に行くとここで 「慰安戦とはいえここで5-0勝ちですか?こんなチームが何で一回戦負けたんですかねぇ」という 言葉をいただいて、一回戦負けて恥ずかしいようなこういう言葉を いただいてうれしいような。

慰安戦決勝(2-3) 長谷工(2)

 大石×、実藤○、高橋×、長野○、広瀬俊×
 本日、最後の一戦。対局まで少し間があったものの、ちょっと疲れたという気分あり。 私の対局は嬉しい普通の対四間飛車戦にいつもの戦型。こう書いて判るのは、実藤さん、中谷君ぐらいかな。 ただ、相手からはいつもとは違う指し方でこられたけれど、通勤途中で考えていたある程度想定内の戦い方。 銀はさしあげたが龍を作り優勢を築くも終盤で盤面全体を見れなくなっていって龍を抜かれるという 凡ミスで負け。疲れていたとはいえ情けない。
 大石さんは本日初の負け、長野君が勝ち、高橋さんも痛恨なミスが あったらしくて負けたそうです。ここでチームの負けは確定。
 チームが負けになったのも知らず、実藤さんは頑張り、王手飛車取りをくらうもめげることなく 勝ちきりました。「実藤さん、頑張ってもらったのですが、チームは負けです」 実藤さんは、思いっきり疲れがでたことでしょう。

 4-1が大石、実藤、長野、3-2が高橋、広瀬俊。 ここまで書いて、やっぱり最後の最後に私らしい凡ミスでチームを負けにしたのは悔しいなぁ。

2009/11/5 記:広瀬俊
富士通(5)の対局結果 F級
回戦 相手チーム 実藤 高橋俊 大石 長野 広瀬俊 勝負
1回戦 千葉銀行 大将
布施
副将
藤平
三将
篠原
四将
村上
五将

2 - 3
慰安戦
1回戦
バークレイズ・キャピタル証券 三将
柳原
四将
出口
大将

五将
石原
副将
佐藤
5 - 0
慰安戦
2回戦
積水化学工業 三将
宇田
四将
千田
大将
中崎
五将
竹村
副将
荒木
4 - 1
慰安戦
3回戦
三菱マテリアル 副将
高島
三将
山口
大将
菊地
四将
西川
五将
木村
5 - 0
慰安戦
決勝
長谷工 (2) 副将
高木
三将
田中
大将
鈴木
四将
高橋
五将
長嶺
2 - 3
- 4 - 1 3 - 2 4 - 1 4 - 1 3 - 2 18 - 7


富士通(6) F級 : 3位

初の職団戦体験記 榎本


富士通(6) F級対戦風景1

 平成21年11月3日、職団戦の日の朝方、起きがけにおかしな夢を見た。 東京体育館の表辺りと思しきところに立っていると、 見たことのあるようなないような変な男がポケットに手を突っ込みながら近づいてきて、 「ここはお前みたいなヘボの来るところじゃないよ」と言うなりスタスタと建物の中に入っていくのだ。
 すぐに目が覚め、あまりに正鵠を射たおかしな夢 に思わず声を出して笑ってしまった。 だが、その夢はまた、 齢七十に近くなって実力もないくせにそんなだいそれたところに出ることを 請合ってしまったことへの後ろめたさが自分の潜在意識の中にあったことを改めて知ることにもなった。

 今回の職団戦への参加を勧められたとき、 部内でどん尻の下級者としては手合いに参加することなど思いも及ばず、 ただただ終わったあとの「打上げ」に参加することへの誘惑から、 「参加者が足りなかったり、 参加できない人が出たりしたときの調整要員として参加したい」旨を伝えた。
 それに対して島さんから 「支部にも新規入会した上に参加費まで払いながら見学前提で足を運ばせるのは心苦しい」 との過分なお勧めをいただき、 詮方なく、 万一出場してもチーム内の敗数を増やすことにしか貢献できないことを自覚しつつ、 参加者の一員に加えてもらうことにした。

 さて試合当日の東京体育館、幸い夢に出てきたような変な男は現れずホッとしつつ、中谷さ ん、大場さん、島田さん、辻野さんとチームを組み第6軍の一員としてFクラスの1回戦に 臨んだ。序盤は何とかさまにはなったものの、中盤以降はこちらの無理攻めの果てに秒読みと なり、あとは簡単に押し切られて予想通りの敗戦となった。

 その後、気を取り直して臨んだ2回戦。こちらも大苦戦となった。 歩を8五まで進めてきたのを見て居飛車と思い込んで矢倉囲いを進めるうちに、 中飛車に変化され二枚銀で中央から猛攻を受けて突破されたあげく、 自陣での金銀の折衝の末、気がつけば自分の金二枚がいつの間にか自分の駒台に載っているという 何ともお粗末な第1図の局面となっている。
(4四の銀は自陣での折衝の合間に攻撃の手がかりと して置いたもの。情けない話、ここまでの棋譜がまったく思い出せず、 それがヘボのヘボたる所以かと妙に納得)

【第1図】△5七歩成まで

第1図からの指し手
▲5七同銀 △同飛成 ▲4三金、
△7八銀成 ▲同飛(第2図)

 駒の数では銀一枚得しているように見えるものの、 玉の守りは薄い上に飛車はまったく働いておらず、 飛車の紐がついた相手のと金に中央で威張られ、またもや必敗の形勢。 ここで▲4三金と攻撃を仕掛けても△7八銀成、▲同玉、△6七角、▲8八玉のとき 肝心の4三の金を取られると▲4三同銀成とするわけにはいかず、ほとほと困り果てた。
 ただここで、相手が中央からの猛攻に注力した結果、 まだ敵玉が4筋に留まっていることでなにか道があるのではないかと思案の末、 自分の飛車を守備駒として働かせ、且つ守備にも大きく貢献しているように 見える相手の飛車を移動させる▲5七銀を思いつき実行に移した。これには相手も驚いた様子。 何しろ銀をタダでもらえる上に相手玉の間近に龍を作れる手だ。
 そこから△5七同飛成、▲4三金、△7八銀成。 ここで思惑通り初めて▲7八同飛と飛車を動かし、第2図の局面となった。

 第2図で相手は△6七銀といった飛車を攻める手では▲4二銀、△同金、▲同金、△同玉で、 ▲7五角と王手龍取をかけられることに気がついたようで、かなり動揺したように見えた。
 ただし私にはたとえそのように進み参考図のようになったとしても、 この形で相手の手番ではとても勝負になるとは思えず、 負けを覚悟していることに変わりなかった。

【第2図】▲7八同飛まで

第2図からの指し手
△5一玉 ▲5三銀打 △5二銀
▲4二金打(投了図)
【参考図】▲5七角まで

第2図からの変化手順
△6七銀 ▲4二銀 △同金 ▲同金 △同玉
▲7五角 △5一玉 ▲5七角(参考図)

 第2図の局面で秒読みが始まった。それに追われてか、あるいは露骨な王手龍取を嫌っ てか、相手は△5一玉と指した。
 そこで▲5三銀打。 そうなって初めてこれはもしかしたらいけるのではないかという思いがこころをよぎった。 ここで相手は手元に守りの金がないことから、 思わず△5二銀。そこで▲4二金打と指し、相手の投了となった(投了図)。

【投了図】▲4二金打
 
富士通(6) F級3位表彰後 (拡大)

 あまりにも幸運にわが手に勝利が転がり込み、 これがわが生涯で初めて参加した将棋大会における最初の一勝となった僥倖に感謝した。
 この2回戦は結果として3勝2敗でわがチームの勝ちとなり3回戦への進出の権利を得たのだが、 その3勝のうちの1勝を図らずも自分の手で獲得できたことにまず驚くとともに、 わたしの負けでその権利を失うことに至らなかったことに安堵した。

 生まれてこの方、恥ずかしい話、将棋にこれほどまでに神経を集中させたことはない。 2回戦が終わった時点でもうヘトヘトの状態。 ただでさえ乏しい私の将棋の思考力は完全に失われ、 お昼を食べてもその能力は寸分もよみがえらず、 午後からの2試合は午前の2試合にも増して更にメロメロとなって連続の惨敗に終わった。
 それでもわがチームは他の4氏の健闘が実りFクラスの3位となり、 Eクラスへの昇級を決めた。こんな私の元にも賞品が手渡され、4氏に深く感謝している。


 さて、すべてが終了し待望の「打上げ」。酒を飲むには将棋とは違う部分を使うのか、 酒が入るに従い新たな活力が湧いてきた。楽しかった会からの帰路、 例によってまた自宅近くの飲み屋に寄り込んだあげく、 いつも通りの酩酊状態での帰宅となった。

 もしまた次回も参加することになれば一ランク上のEクラスで戦うことになる。この一勝 をわが人生の最初で最後にしないためにも、手合いに臨んでメロメロにならないためにも、そ して夢になってまで現れる私の後ろめたさを消すためにも、これからは老体に鞭打っての精進 が肝要だ。 それにはまず節酒が要求されるわけだが、正直なところ、そこのところがチトつらい。

 以上が私の余りにも個人的な職団戦体験記。ところでこれを読んでいただいた諸氏に、私の 上達の手助けとして教えを乞いたい。ヘボの指掛図で恐縮なのだが、第1図での最善手は何なの か、そして相手の対応手のどこに誤りがあったのか。是非、ご高説を賜りたい。

2009/11/4 記:榎本
富士通(6)の対局結果 F級
回戦 相手チーム 中谷 大場 島田 辻野 榎本 勝負
1回戦 KDDI (2) 大将
吉富
副将
蒔田
三将
佐藤
四将
斉藤
五将
清水
3 - 2
2回戦 ダイショウ 大将
大野
副将
横田
三将
大埜
四将
大野
五将
関田
3 - 2
3回戦 国産自動車交通 大将
山中
三将
弘瀬
四将
市村
副将
佐藤
五将
呉本
3 - 2
4回戦 日本公文教育研究所 大将
松川
四将
松本
三将
若林
副将
山本
五将
高村
3 - 2
準決勝 富士フィルム神奈川工場 (2) 大将
木戸
四将
大津
三将
加藤
副将
味埜
五将
西田
0 - 5
- 4 - 1 2 - 3 2 - 3 3 - 2 1 - 4 12 - 13
3位


富士通SSL(1) B級 : 慰安戦 3回戦進出

富士通SSL(2) D級 : 慰安戦 1回戦敗退

 お疲れさまです。SSLの成績です。
 1軍は、Bクラス慰安戦3回戦進出です。 あと2つ勝てればAクラス昇級だったのですが、Bクラスの壁はまだまだ厚いです。 Bクラス初出場の前回(勝ちなし)よりかは成績が良くなったので良しとします。

 個人的には、初の時間切れ負けで勝ち将棋を落としたのが悔やまれます。

 2軍は、勝ちなしで、来期はEクラスから出直しです。 本隊5軍、6軍と優勝を競います。


2009/4/13 記:鈴木敏
富士通SSL(1) B級対局風景

富士通SSL(1)の対局結果 B級
回戦 相手チーム 吉岡 鈴木康 鈴木敏 石本 田辺 勝負
1回戦 日本IBM (2) 大将
副将
三将
五将
四将
1 - 4
慰安戦
1回戦
長岡市役所 (1) 大将
副将
三将
四将
五将
3 - 2
慰安戦
2回戦
出光興産先進技術研究所 (1) 大将
副将
三将
四将
五将
3 - 2
慰安戦
3回戦
東北電力 大将
副将
三将
四将
五将
0 - 5
- 0 - 4 1 - 3 2 - 2 2 - 2 2 - 2 7 - 13

富士通SSL(2)の対局結果 D級
回戦 相手チーム 林吾 鵜飼 香川 赤荻 勝負
1回戦 朝日新聞社 (2) 大将
副将
三将
四将
五将
2 - 3
慰安戦
1回戦
NEDO (1) 大将
四将
副将
五将
三将
1 - 4
- 0 - 2 1 - 1 0 - 2 1 - 1 1 - 1 3 - 7


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結果:
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