2014年第35回西日本団体対抗将棋大会




富士通(1) A級優勝 表彰後写真 (拡大)
主催:
朝日新聞社/日本将棋連盟
後援:
大阪府/大阪市
参加者:
富士通(1):濱、平野、足立、中治、植木
富士通(2):竹村、竹田、西田、渡辺拓、多田
富士通(3):稲井、高橋宏、福井、北村、高瀬
(敬称略)
日時:
2014年11月24日(月)
場所:
マイドームおおさか
結果:
富士通(1): A級 優勝 (予選リーグ:1位) (植木)
富士通(2): B級 予選敗退 (予選リーグ:3位)
富士通(3): D級 予選敗退 (予選リーグ:4位)
連盟ページ:関西将棋会館
第35回西日本団体対抗将棋大会 結果


富士通(1): A級 優勝 (予選リーグ:1位) (植木)

ピロ、ピロ、ピロリ・・・
頭の中でブザー音が鳴っている。時間がない。
最善手は・・・。

11月24日(月・祝)。晩秋にしては暖かい日だった。
会社の名を背負って戦う大阪秋の陣、西日本職団戦である。

富士通(1)は昨年度初優勝のディフェンディングチャンピオン。
しかし朝の集合時、連覇の気負いは微塵も感じられず、
リラックスした余裕のある表情が印象的であった。

開会式では内藤先生の関西らしい漫才のようなご挨拶の後、
前回優勝メンバーの中治さんが大きな紫の旗を揺らし壇上に立つ。
600人以上の視線が集まる中で優勝旗を返還。
中治さんの堂々とした背中に優勝の重みを感じた。身の引き締まる瞬間だった。

ここで選手紹介。
濱さん  高速流。早指しで濱さんの右に出るものはいないだろう。
中治さん 闘志あふれる姿で御徒町に君臨する自他共に認める50代最強の男。
足立さん 顔も性格も温和なのに穴熊党。攻め始めたら止まらない。
平野さん ホストと呼ばれるだけあってチャラい。
植木   真面目な好青年。

敵にはしたくないが、味方ならなんとも頼もしいメンバーが揃った。
果たして初の連覇なるか!?

予選1回戦 VS 広島市役所 3−2

広島から来るだけあって強いだろうなぁ、
なんて考えていたら濱監督がすでにオーダーを決めていた。さすがに早い。
上から順に植木、平野、足立、中治、濱。
濱さんがあっという間に勝つも、1〜4将は総じて大変な展開。
悪い予感が的中してしまった!
しかし、2−2で残った平野さんが時間攻めを振り切って制勝。
本大会はすべて25分切れ負け。時間との勝負でもあるのだ。

予選2回戦 VS 大阪市中央卸売市場協会 5−0

濱監督のオーダー方針は明確だった。
「負けたら後ろにスライド」
こうなったら、男たるもの負けられませんよね!
前回大会で苦戦した卸売市場協会さんに快勝で予選通過を確定させた。

予選3回戦 VS 日本生命 5−0

本大会、大阪で行われるということで前日打ち上げが企画されていた。
三連休ということもあり、横浜市民の私も大阪観光を兼ねて前々日入りしようと楽しみにしていた。
ところが、である。
前週金曜日に焼肉で痛恨の食あたり・・・。
土、日曜と休養しても体調は回復せず。
食事をするとすぐにお腹が痛み、何度トイレに行ったことか。
出場が危ぶまれたが、チームに迷惑をかけるわけにはいかないと当日の早朝の新幹線で会場入り。
大変お騒がせいたしました。
ちなみに冒頭の「ピロ、ピロ、ピロリ」はピロリ菌と戦う、当日朝の夢の話である。

そんな苦しい状況の私の前に座ったのは木口翔太郎さん。
相手にとって不足どころか過剰すぎる実力者である。
そんな木口さんに嵩にかかって攻められるも、
腹痛に打ち勝った私は絶好調だった。

【第1図】
予選3回戦 大将戦 植木VS木口氏 日本生命(1) 戦

図の後手陣が鶴翼の陣ならぬ、「食あたりの陣」である。
数手前は恥ずかしくてお見せできないような局面だったが、
食あたりの陣が完成した図では寸分の隙もない。

しかし、対局後の昼食は辛かった。

本戦1回戦 VS 神戸市役所 5−0

西日本職団戦に出てあらためて感じたこと。
それは「出張報告書は、出張帰りの車内で書きなさい」である。
2週間もたつと人の記憶は薄れる。つまりそういうことだ。

準決勝 VS パナソニックグループ(1) 3−2


富士通(1)準決勝対局風景

準決勝。戦前から強敵だと恐れていたパナソニックさん。
予選1回戦を終えてから負けなしのオーダーは
上から植木、平野、濱、足立、中治となった。
味方は頼もしいが、3−2勝負になると覚悟して個人戦のつもりで戦った。
私の相手は脊尾さん。
序盤の一矢をとがめられ、と金をつくられて敗勢に。
お互いミスが出た終盤。

【第2図】
準決勝 大将戦 植木VS脊尾氏 パナソニック(1) 戦

形勢好転を感じていたが、5分を切っていて時間がない。
実戦は45桂、49飛、59銀、45飛成、37桂、49竜、58銀打と進んだ。
あらためて見ると決して褒められた手ではないが、実戦的な手順であり、58銀打の局面は勝ちやすいと思う。

チームは濱さん、中治さんが勝ち、辛勝。

決勝 VS 日本生命 4−1

二連覇がかかる決勝戦の相手は日本生命さん。予選からの再戦である。
私の相手は内田さん。女性の方である。

実は大会の直前、11月10日〜21日まで私は沼津で2週間の研修を受けていた。
その最終日の金曜のこと。
新宿開催の合コン飲み会で知り合った静岡県在住の女性Aさんと、
せっかく沼津に来たので食事でも、ということで行ったのが焼肉食べ放題だった。
このAさん、肉をどんどん人の皿の上に乗せてくるのである。
(もうちょっと焼いたほうが・・・)と内心思った肉もあったが、人の厚意を無碍にはできない好青年の私。
ニコニコ笑顔で食べてしまうのである。
その結果が食あたり。やはり、女性は怖いものだ。

ということで内田さんには悪いが、女性には負けられない。
強敵だったが、私には負けられない理由があったのだ。
チームも4−1で快勝し、うれしい二連覇となった。


富士通(1)決勝戦対局風景

B級で出られていた方との合同の打ち上げでは、うれしすぎて病中にもかかわらず祝杯をあげてしまった。
やはり、腹痛でも勝利の美酒はうまいものだ。

最後になるが、棋力的も精神的にも支えてくださり、一緒に戦ってくださったチームメンバーの方に感謝したい。
このメンバーでなければ、対局中トイレに駆け込んで時間切れになるところだったであろう。
本当にありがとうございました。
また機会をいただければ出場したい、そう思わせるだけの遠征だった。

関西はもちろん、関東勢の方もぜひ、来年の出場のご検討を!


2014/12/5 記:植木
富士通(1)の対局結果 A級
回戦 相手チーム 植木 平野 足立 中治 勝負
予選
1回戦
広島市役所 大将

副将

三将

四将

五将

4 - 1
予選
2回戦
大阪市中央卸売市場協会 大将

副将

四将

五将

三将

5 - 0
予選
3回戦
日本生命 大将
木口
副将
松岡
四将
泉田
五将
宮川
三将
内田
5 - 0
本戦
準々決勝
神戸市役所 大将

副将

四将

五将

三将

5 - 0
本戦
準決勝
パナソニックグループ@ 大将

副将

四将

五将

三将

3 - 2
本戦
決勝
日本生命 大将
内田
三将
柳原
四将
木口
五将
泉田
副将
宮川
4 - 1
- 5 - 0 4 - 1 5 - 0 4 - 1 3 - 2 21-4
優勝

B級 予選第1ブロックの結果
A級 予選第4ブロック 広島市役所 大阪市中央卸売市場協会 日本生命 富士通(1) 勝点 勝数 得点 順位
広島市役所 * 2 4 1 1 7 72 3
大阪市中央卸売市場協会 3 * 4 4 3 11 115 1
日本生命 1 1 * 2 0 4 33 4
富士通(1) 4 1 3 * 2 8 80 2

A級決勝トーナメント表

富士通(1) 5       
   富士通(1)3    
神戸市役所A 0      
      富士通(1) 4
パナソニックグループ(1) 4     
   パナソニックグループ(1)2   
広島県庁 1      
          富士通(1)
京都市役所 2      
   日本将棋連盟事務局1   
日本将棋連盟事務局 3     
      日本生命 1
村田製作所 1      
   日本生命4    
日本生命 4       


富士通(2): B級 3位 (予選リーグ:3位)


富士通(2)の対局結果 B級
回戦 相手チーム 竹田 竹村 西田 渡辺拓 多田 勝負
予選
1回戦
パナソニック松愛会A 大将
山地
副将
豊田
三将
山口
四将
植村義
五将
植村明
1 - 4
予選
2回戦
京都柔道整体師会 大将
伊藤
副将
高橋
三将
塚原
四将
山本
五将
西
2 - 3
- 0 - 2 1 - 1 1 - 1 1 - 1 0 - 2 3 - 7

富士通(3): D級 (予選リーグ:4位)


富士通(3)対局風景

富士通(3)の対局結果 D級
回戦 相手チーム 高瀬 北村 福井 稲井 高橋 勝負
予選
1回戦
大阪医大循環 大将

副将

三将

四将

五将

2 - 3
予選
2回戦
神戸市役所E 大将

副将

三将

四将

五将

1 - 4
予選
3回戦
高知市役所B 五将

四将

三将

副将

大将

1 - 4
- 0 - 3 0 - 3 0 - 3 2 - 1 2 - 1 4-11



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