今回富士通からは4チーム参加。 FJ(A)のメンバーは、幹事の杉山さん、滝瀬さん、北上さん、東さん、広瀬正の5人。 前回メンバーから4人が入れ替わったメンバーで、正直苦戦を予想していました。 前日には和室例会〜反省会をして、大会に備えました。 大会前日ながら参加者7名で、和室例会参加者も少なく感じるこの頃です。 今回は珍しく6月土曜の6/15が大会日で、 富士通も幹事チームだったので、大場さん筆頭に皆で協力して慌ただしい一日でした。
初戦はリーグの1番手と2番手の対戦なので、いきなり山場を迎えました。 今回はチーム幹事の杉山さんによるオーダーでした。 副将の広瀬正の将棋より。 図1の局面、先手に絶好手が見えますが...。
図1 72手目△7九角成まで |
図1からの指し手 ▲5三と △4六歩 ▲同飛成 △5三金 ▲4二龍 △5二金引 ▲3一龍 △5一歩 ▲1一角成 △4六銀 以下後手勝ち ▲5三とが飛車を玉頭に効かせながら攻めの厳しい一手でしたが、ちょうど△4六歩の切り返しがありました。 同飛成のところ3七玉には、8八馬が4七飛、2六玉、2五銀、2七飛成、3五玉、3四金!以下の詰めろ。 本譜は竜を引かせ、と金を外せて分かりやすくなりました。 チームは、下3枚を抜かれて2-3負け。 この時点で自力はなくなり、リーグ1位は諦めムードでした。
ねんりんピックの代表もいるという川老連チーム。 副将の広瀬正の将棋より。 図2は先手陣が玉頭に盛り上がってきたのに対して、無理気味なちょっかいが通ってきた局面です。
図2 59手目▲6五歩まで |
図2からの指し手 △4六歩 ▲同金直 △2六角 まで後手の勝ち
▲6五歩で先手の飛車角が効いてきましたが、△4六歩が厳しい取り込みで一本あり。 早めに投了となりました。 双方10分程度しか消費してなく、時間に余裕ができたので、幹事チームとして賞品整理して汗だくでしたが、手伝えて良かったです。 チームは4-1で持ち直しました。
三菱重工チームは4人とのことで、東さんは不戦勝。 副将の広瀬正の将棋より。 図3は銀冠への組み換えのタイミングで後手から仕掛け、先手が反撃してきた局面です。
大将の広瀬正の将棋より。
序盤早々の飛車交換で、先手に苦労の多い展開でした。
直前に△6二金▲5四歩の交換を入れて、迎えたのが図3の局面です。
図3 63手目▲8五同飛まで |
図3からの指し手 △5四歩 ▲4三銀 △5五歩 ▲3四銀不成△5七桂成 ▲5二飛 △5八成桂 ▲同 金 △7六角 ▲8八飛 △7九角成
ここは△5四歩と急所の5五の角を追うのが急務です。 通常は4六角とできますが、この局面では4六同角〜3七桂成〜3六歩の筋があり、後手持ちです。 本譜は先手が銀1枚を3四に手放した形となり後手が優勢となりました。 チームは4-1勝ちで、3位決定戦進出かと思っていたら...、 何と2勝1敗で3チームが並び、勝ち数差で望外の決勝進出となりました。
雨が強くなっていましたが、昼食の勝負メシは、イタリア家庭料理Azzurroさんでのキノコパスタにしました。
決勝は、予想通り三菱UFJ(A)さん。 神奈川新聞掲載となる大将は東さんに。 決勝の当たりは、東-池田、広瀬正-吉田、北上-秋山、滝瀬-石田、杉山-小泉(敬称略)。 今回は4局とも全て副将で、後手番相振りでした。 図4の局面では、最終盤ながら5分差ありこちらは既に残り1分切っていました。
図4 97手目▲2六同玉まで |
図4からの指し手 △3七角 ▲2七玉 △1九角成 ▲4五香 △同 歩 ▲2八歩 △2九馬 ▲3七玉 △3五金 ▲同 歩 △同 角 ▲3六歩 △4六銀 ▲4八玉 △2六角 まで後手の勝ち
残り時間切迫で正直読めてませんでしたが、相手玉を5九に逃がしては時間内に寄りません。 △4六銀の時点で残り5秒だったので、▲4八玉で2七玉とされたら負けでした。 本譜は頓死となりましたが、唯一の勝ち筋で辛勝となり、何とか全勝達成できました。 切れ負けではもう少し時間残さないといけないですね。 チームは中3枚抜いて、こちらもぎりぎりの3-2で、結果川崎市職団戦3連覇となりました。 全体でも3勝1敗(13-7)だったのでぎりぎりの優勝だったと思います。 富士通チーム内での全勝は広瀬のみだったので、 全体的に苦戦だったかもというのと、6人体制の影響もあったかもしれません。 今回6人体制が2チームあり、勿体ないので次回は25人5チームで参加しましょう。 4月以降は和室例会の参加者が少なくなっているのでまずは和室例会から盛り上げることが大事と思います。 新人の石川さん、馬場さんの職場が近くなるとのことで、7月以降はまた盛況となる期待してます。
新人の馬場さんを囲んで、池田さんの初手長考談議もあり、楽しく打上げしました。
次回11月24日(日)の第126回大会も宜しくお願いします。
2019/6/16 記:広瀬正回戦 | 相手チーム | 北上 | 広瀬正 | 滝瀬 | 杉山 | 東 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リーグ 1回戦 |
NEC(A) | 大将 ○ |
副将 ○ |
三将 ● |
四将 ● |
五将 ● |
2 - 3 ● |
リーグ 2回戦 |
川老連(A) | 大将 ○ |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ● |
五将 ○ |
4 - 1 ○ |
リーグ 3回戦 |
三菱重工 | 大将 ● |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ○ |
五将 ○ |
4 - 1 ○ |
決勝戦 | 三菱UFJ(A) | 三将 ○ |
副将 ○ |
四将 ○ |
五将 ○ |
大将 ○ |
3 - 2 ○ |
計 | - | 3 - 1 | 4 - 0 | 3 - 1 | 1 - 3 | 2 - 2 | 13 - 7 優勝 |
富士通(A) 対局風景@ |
Bのレポートを担当する今年4月入社の石川です。
チームはA-2の予選は2-1で2位、3位決定戦で負け4位となりました。
先の東京職団戦では3-0と初陣を飾ることが出来たのですが、今回は1-2と負け越し、
チームにご迷惑をおかけしてしまいました。次は勝ち越せるよう頑張ります。
初戦、こちらが居飛車の対抗型になりました。
初戦の緊張で慎重に指し、また中終盤が長期戦の展開になった結果、下図になった場面で残り1分を切っていました。
相手は5分以上残していたこともあり、粘ることは許されませんでした。(全試合手前が石川)
図1 三菱UFJ(A)戦 |
ここから▲62銀と打ち、一手差で勝ちだと思っていたのですが、
△92玉と避けられるとどうやっても駒を渡してしまうため、逆に一手差で敗北となりました。
中盤では自分有利だと思っていただけに悔しいです。
2回戦は対角交換振り飛車でした。
中盤で敵陣の隙を突きうまく馬を作りリードを取り、最終盤が下図。
攻め駒が少なかったですが、上手く寄せることが出来ました。
図2 富士通(C)戦 |
ここから45桂64銀74歩85桂62飛63歩53桂成と進みました。
73金があるため同銀と取れず、本譜は51金42飛車成と進み攻めがつながり、勝ちました。
37の桂を53まで成ることが出来、気持ちの良い手順でした。
3回戦は抜け番だったため、次の試合は3位決定戦となります。
手なりで指した一手が致命的な悪手で、そこから崩れてしまったとても恥ずかしい試合でした。
チームの皆様には本当に申し訳ない気持ちで一杯です。
図3 NEC(A)戦 |
ここで68銀と指したのが大悪手。
66角には77桂馬と跳ね、同桂成なら清算して有利だと考えていたのですが、
実践では同桂成ではなく62飛とじっと寄られてしまい、今度清算する筋が受からず、そのまま寄せきられてしまいました。
今見ても68銀はすぐ指すような手ではなく、落ち着いて指す事を改めて心がけます。
回戦 | 相手チーム | 小澤 | 石川 | 森島 | 池田 | 黒木 | 鈴木敏 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リーグ 1回戦 |
三菱UFJ(A) | 大将 ○ |
副将 ● |
三将 ● |
四将 ● |
五将 ● |
1 - 4 ● |
|
リーグ 2回戦 |
富士通(C) | 大将 ○ |
副将 ● |
三将 ○ |
四将 ○ |
五将 ● |
3 - 2 ○ |
|
リーグ 3回戦 |
JXTGエネルギー | 五将 ○ |
大将 ○ |
副将 ○ |
三将 ● |
四将 ● |
3 - 2 ○ |
|
3位決定戦 | NEC(A) | 四将 ● |
五将 ● |
大将 ○ |
副将 ● |
三将 ● |
1 - 4 ● |
|
計 | - | 2 - 1 | 1 - 2 | 1 - 2 | 3 - 1 | 1 - 3 | 0 - 3 | 8 - 12 4位 |
2019入社の馬場です。
チームは1-2で予選敗退しました。
事前にCチームと知らされていましたが、当日現地でAリーグと知らされ度肝を抜かれました。
中盤に先手番の私が▲8四歩と突き、相手が8四の歩を自分の持ち駒に入れた後に、▽7四歩と別の駒を動かす事件が発生しました。
反則はなかったことにして対局を続けましたが、そのまま快勝。
チームは3-2勝ちで、もし負けていたらと考えると反則には厳しくいこうと反省しました。
私は黒木さんに何も良いところがなく負けてしまいました。
チームとしては2-3負けと善戦。しかし、個人的には納得の敗戦でした。
A2リーグにおいて全勝中の三菱UFJに対局前から内心圧倒されながらも、中盤までは局面が優勢。
図の44手目の局面(私が先手番)で優勢を意識しました。技巧も評価値166点で先手よしと判断しています。
図1 |
本譜はここから▲4五桂▽4四角▲6五歩と進み、4二の金に狙いを定めました。
その後、大駒を使っての攻め合いになり、以下の図の局面となります。
図2 |
ここではさらに評価値が大きくなり、452点。
相手の駒が少ないため、悠々と▲5二とにしたいと考えましたが、流石に遅すぎるかと考え、▲4二成桂としました。
これが悪手で評価値が-1まで戻されました。精神的なダメージも含めると敗勢までいったと思います。
桂馬を相手の質駒としてしまうことで、▽2五桂の攻めが生じてしまいます。
対局中に▽2五桂の手は見えており、▲2九桂で受かるだろうと読んでいましたが、
次の図のように▽3七香から攻められてしまいました。
図3 |
これに対し、素直に▲同玉と応じてしまい、評価値は劣勢に。
▽4二金▲同角成と進み、詰めろをかけ続けられ、相手玉はZのため負けました。
Aリーグで出させていただき、非常に良い経験となりました。
また、ある程度Aリーグで通用したことが自信になりました。
次からは反則に厳しく対応します。
回戦 | 相手チーム | 伊藤健 | 青山 | 三浦 | 平井 | 馬場 | 中谷 | 勝負 |
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リーグ 1回戦 |
JXTGエネルギー | 大将 ● |
副将 ● |
三将 ○ |
四将 ○ |
五将 ○ |
3 - 2 ○ |
|
リーグ 2回戦 |
富士通(B) | 大将 ● |
副将 ○ |
三将 ● |
四将 ● |
五将 ○ |
2 - 3 ● |
|
リーグ 3回戦 |
三菱UFJ(A) | 五将 ● |
大将 ● |
副将 ● |
三将 ● |
四将 ● |
0 - 5 ● |
|
慰安戦 | 多摩将好会(C) | 五将 ○ |
大将 ● |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ○ |
4 - 1 ○ |
|
計 | - | 0 - 2 | 1 - 2 | 2 - 2 | 2 - 2 | 2 - 2 | 2 - 1 | 9 - 11 |