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集合写真 全勝の森島さん、松原さん、滝瀬さん |
FJ(A)のメンバーは、島さん、松原さん、広瀬正さん、中治さん、滝瀬の5人。 この順番で予選は戦いました。
初戦はリーグの1番手と2番手の対戦なので、いきなり山場ですが、 もし相手エースと当たっても、私以外の4人なら勝つ可能性が高いし、 それ以外に2つとられることはないと思っていました。
私の将棋は急戦調の相矢倉で飛車角交換となり、かなり苦戦しましたが、 終盤で中段に玉を逃げ出し何とか逆転に成功しました。 しかし、島さんが序盤で見落としがあったらしく相手エースに敗れ、中治さんも右玉で負け。 最後に残った広瀬さんも時間は勝っていましたが局面は難しく、あわやチーム負けもあるところでした。 その後、広瀬さんは時間勝ちして、何とか3−2勝ちでした。
オーダーはそのままで、私はまたも相居飛車で この日一番良い内容で優勢から押し切って勝ちました。 (優勢な将棋はあまり記憶に残らず・・・)
広瀬さんは序盤でうっかりがあったのかかなり早い段階で負けてしまいましたが、 他4人は勝って4−1でした。
私の将棋は相矢倉後手番で相手の攻めを呼び込み過ぎて苦しくしたかもしれませんが、 意外に難しく、終盤で相手が詰めろと思った手が詰めろになっておらず、その間に上手く寄せ勝ちました。
チームは5−0勝ちでした。
決勝の相手は、三菱UFJ(A)に勝った富士通(B)。 神奈川新聞掲載となる大将は松原さんと青山さんに。 決勝の当たりは、松原-青山、島-北上、中治-能勢、滝瀬-杉山、広瀬正-黒木(敬称略)。
私と杉山さんは全勝賞をかけた戦いで杉山さんの急戦矢倉となりました。 分かれはこちらが少し悪かったようですが、決め方も難しかったらしく難解な終盤となりました。 最後は速度計算しやすい形になり、詰めろでも良い局面でしっかりと詰みを読み切れて勝ちました。
チームはAチームが貫録を見せて5−0勝ちで優勝しました。 富士通チーム内での全勝は森島さん、松原さん、滝瀬でしたが、 この大会は本当に賞品が豪華ですね。 煎餅やラーメンがほしい人はぜひ参加してください。
2019/11/29 記:滝瀬回戦 | 相手チーム | 島 | 松原 | 広瀬正 | 中治 | 滝瀬 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リーグ 1回戦 |
NEC(A) | 大将 ● |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ● |
五将 ○ |
3 - 2 ○ |
リーグ 2回戦 |
川老連(A) | 大将 ○ |
副将 ○ |
三将 ● |
四将 ○ |
五将 ○ |
4 - 1 ○ |
リーグ 3回戦 |
市役所 | 大将 ○ |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ○ |
五将 ○ |
5 - 0 ○ |
決勝戦 | (B) | 副将 ○ |
大将 ○ |
五将 ○ |
三将 ○ |
四将 ○ |
5 - 0 ○ |
計 | - | 3 - 1 | 4 - 0 | 3 - 1 | 3 - 1 | 4 - 0 | 17 - 3 優勝 |
富士通(A) 対局風景@ |
富士通(A) 対局風景A |
富士通(A) A級優勝 表彰後 |
久々のレポートで少しプレッシャーですがBチームの報告です。
我らBチームは黒木さん、青山さん、北上さん、能勢君、杉山のメンバーで
ベテラン、中堅、若手とバランスの良いメンバー構成となりました。
予選A-2リーグを見たところ、強敵のNEC-Aチームがいない代わりに
これまた強敵の三菱UFJ-Aチームがおり、1回戦は
その三菱UFJ-Aチームとの対戦となりました。
(1回戦 三菱UFJ-A)
こちらは大将から、能勢君、北上さん、杉山、黒木さん、青山さんと並んだ。
私の相手は池田君。彼は私の院時代の大学の後輩にあたり、
20数年前、北海道のある大学で行われたミニ団体戦(3-3の団体戦)
以来の対局となる。
対戦前に大将席のあたりをウロウロしていたので、大将なのかと思いきや
三将で相見えることとなった。
戦型は池田君のごきげん中飛車に対し、杉山はいつもの急戦調の布陣。
そしていつものように杉山が歩より先に銀を荒々しくぶつけて開戦し、
中盤から終盤の入口となったのが第1図。
馬が大きく、やや優勢に見えるも何しろ玉が薄い。
相手に△3四角と打たれ、迷った。
▲同馬は△同銀で馬が消える上に遊んでいた相手の銀が働きだす。
とはいうものの、玉を睨んだ好位置の角を無視できず、いつでも刺し違える
▲3三馬をチョイス。その後△5五桂、▲5六銀、△5三飛、▲4四馬、△4三飛、
▲同馬、△同角と進み飛車も捌かれ、馬も消えてしまう。(第2図)
しかし、飛車を入手したのも大きく第2図から▲4一飛△5二銀▲3一飛成と進んで
その後、玉のコビンのラインに注意しつつ攻め合いに出てなんとか勝ち切ることができた。
三菱UFJ-A戦 第1図 |
三菱UFJ-A戦 第2図 |
先輩の貫録を見せつけることができ、ほっと一息。
チームは能勢大将が勝ち切り、副将北上さんも難敵吉田さんを見事倒し勝利。
黒木さん、青山さんはダブル石田さんに敗れるもチームは3-2で辛勝。
(2回戦、多摩将好会-A)
こちらの並びは1回戦と同様。私の相手は木村さん。
戦型はまたしても対ゴキ中。
そして杉山はまたしてもナカナカ角道は開けません戦法。
図3(先後逆)から後手が△5六歩と開戦してきたがこれは危険。
▲同歩、△同飛、▲5五歩となり飛車を捕獲。その後老練な指し回しに
少々動揺するも、なんとか局面を落ち着かせて勝利。
チームは絶好調の5-0勝ち。結局リーグ2位となった多摩将好会-Aチームに
5−0勝ちは望外の結果となった。
多摩将好会-A戦 第3図 |
(3回戦、富士通-C)
どのメンバーと当たっても一癖も二癖もあるCチームとの対戦。
私の相手は斎藤さん。長らく活動を共にしてきましたが意外と
斎藤さんとの対局は少なく、練習将棋で2,3局指した記憶しかなくて
ガチの勝負は初対局ではないでしょうか。
戦型は相掛かり。私だけ飛車先の歩が切れない分、銀を早く進出させる展開。
この将棋のポイントは後手が1筋の位を取っていること。(図4)
この端歩の突き越しが後々、効いてきて、1四への飛車の避難場所ができたこと、
桂を端に成り捨てて香を取る展開になったことでこちらが非常に苦しむこととなる。
斎藤さんやや優勢と思われる図5。杉山が苦し紛れに放った▲6六角に△3二金。
ここでは△3三歩が優ると思われ、▲3四歩は打たれるものの
金を取らせている間に先手の角や飛車(3筋に回られると厄介)を
攻めて(特に△3七歩が絶品)後手良しと思われる。
本譜は▲3八飛がモロ先手となりその後△3一歩、▲3四歩となり少々紛れる。
その後、両者ギリギリの攻めと受けを繰り出すも斎藤さんの時間が切れ辛勝。
チームは能勢大将の前に仁王の如く立ちはだかった森島さんに勝ちを奪われた意外は
Bチームの意地を見せ4−1勝ち。
富士通-C戦 第1図 |
富士通-C戦 第2図 |
こうして予選A-2リーグ3勝0敗の1位となり決勝へ。
決勝戦の相手は同じような勝ち星を積み重ねてきた富士通Aチーム。
職団戦S級経験者4人にA級優勝メンバー1人。隙のないメンバーである。
昼食の間、なんとか相手の隙を重箱の隅を突く思いで探した。
島さんの団体戦参加のブランク、中治さん、ひろまささんは
予選リーグで1度敗れており実力を出し切れていない。
滝瀬君、松原君は、、、、、、、まだまだ若い!
これらそれぞれの弱点をBチーム各位がうまく突ければ、、、と
5%にも満たない確率のことをニヤニヤしながら考えて時は過ぎていく。
(決勝戦、富士通-A)
大将戦は神奈川新聞の記者、中山さんに取材の上、棋譜を取って
いただけるという特典があるため、毎回優しい皆さんの間で
譲り合いとなるがBチームは唯一経験のない青山さんが大将となった。
結局大将から松原-青山、島-北上、中治-能勢、滝瀬-杉山、広瀬-黒木という対戦。
私の相手は滝瀬君。彼との対戦成績はほぼ五分だと思われる。
滝瀬君はオールラウンダーなので毎回どんな戦型になるか楽しみでもある。
今回はお互い矢倉模様を見せつつ私は米長流急戦。途中前後同型になる変化もあったものの
先手の杉山がやや強引に駒を前に進める。
図6から▲6六銀、△6四歩、▲5五歩、△6五歩、▲5七銀、△5五歩、▲同角
折角繰り出した銀を追われるものの5筋の歩を切って右銀を5六のポジションに
もって来るのがちょっとした狙い。これと似たような形は経験があり、
そんなに悪くなった覚えがないのでこの順を選んだ。
だが経験があるのはお互いさまで、この順は滝瀬君も想定内。
数手進んで図7。金桂交換の駒得の上、飛角の働きもよく、うまく指せていると感じていた。
ここで後手の手番、指し手は△4五桂打。△4三歩を予想していたため、わけがわからなくなった。
ここから冷静に指せていればまだ、勝ちだったかもしれないが、、、、実力不足を痛感する。
この後、△5七桂不成が王手になるのを見落としており、無謀な角切りから飛車を角と刺し違えられ
急転直下の逆転負けを喫してしまう。今年一番の残念な将棋となってしまった。
富士通-A戦 第1図 |
富士通-A戦 第2図 |
結局決勝戦はチームも0-5で敗れ、イヤという程、実力差を見せつけられる。
個人的にも良い将棋を落とした上、全勝賞も逃すという残念な結果となったが
よく考えれば富士通勢のAクラス、ワンツーフィニッシュとなり、
これ以上ない結果に一役買えたのであればよかったのではないか、と思う。
そしてその後の記念写真、参加の皆さん、みんなが良い顔をしていましたね。
特にAチームの優勝記念写真。後列でおじさん達3人がはしゃいでいるのに対して
前列の若者二人。滝瀬君は最近話題のエ○カ様の昔を連想させる、『優勝?全勝?、、別に、、』と
言わんばかりの表情に、松原君のなんとも言えない表情。
更には全員の集合写真。川崎市職団戦であの人数の集合写真は圧巻ではないでしょうか。
これも大場幹事の尽力あってこそですね。
これからもこの大会に多くのメンバーが参加できれば盛り上がりますね。もちろん私も
可能な限り参加します。
滝瀬君の言うように、この大会は賞品がなかなか良く、家族ウケも良いのでお勧めですよ。
回戦 | 相手チーム | 能勢 | 北上 | 杉山 | 黒木 | 青山 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リーグ 1回戦 |
三菱UFJ(A) | 大将 ○ |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ● |
五将 ● |
3 - 2 ○ |
リーグ 2回戦 |
多摩将好会(A) | 大将 ○ |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ○ |
五将 ○ |
5 - 0 ○ |
リーグ 3回戦 |
富士通(C) | 大将 ● |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ○ |
五将 ○ |
4 - 1 ○ |
決勝 | 富士通(A) | 三将 ● |
副将 ● |
四将 ● |
五将 ● |
大将 ● |
0 - 5 ● |
計 | - | 2 - 2 | 3 - 1 | 3 - 1 | 2 - 2 | 2 - 2 | 12 - 8 準優勝 |
富士通(B) 対局風景@ |
富士通(B) 対局風景A |
富士通(B) A級 表彰後 |
Cチームは、吉田さん、斉藤さん、三浦さん、中谷さん、森島の5名でした。今回、残念ながらA級降級となってしまいました。しかし、最終戦では、5−0で勝ち、来期につなげることができたと思います。 チームの将棋を見る余裕がなかったので、自分の将棋を紹介します。
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横歩取り3三角戦法です。ここから1直線の攻め合いになりました。 △1九角成▲2二歩成△4二金▲3三歩成△同銀▲2三と△2九馬 ▲3三と△同桂▲同角成
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ここで3八馬として、以下、勝ちきることができました。
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VS初手7八飛戦法でした。ここから全力で攻めます。 ▲6五桂△同桂▲同飛△7四金▲6七飛△8六歩▲同歩△7五桂 ▲6九飛△7七銀▲7九金
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ここで△8七桂不成が筋悪の好手でペースを握ることができました。
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VS 43戦法でした。 形勢はほぼ互角と思っていましたが、図で△2三角と打たれると、先手がわかりにくい将棋になっていたと思います。 ▲4三竜は△4一香、▲3一竜は△5三角、最終的に2筋に竜を逃げる展開になりますが、いいタイミングで素抜きを狙われ、後手の楽しみが多い将棋になります。 能勢さんの指し手は△5二桂でした。
△5二桂▲6四歩△同歩▲4二金△7四角▲7五歩▲6三角 △4三金▲2一角△4二竜▲5五歩△6二歩と進み、駒得できる展開となりました。
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今回は珍しく全勝でした。 還暦になりましたので、次はシニア名人戦東京都予選を 目標に調整していこうと思います。 以上。
2019/11/28 記:森島回戦 | 相手チーム | 森島 | 吉田 | 斉藤 | 三浦 | 中谷 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リーグ 1回戦 |
多摩将好会(A) | 大将 ○ |
副将 ● |
三将 ● |
四将 ● |
五将 ○ |
2 - 3 ● |
リーグ 2回戦 |
三菱UFJ(A) | 大将 ○ |
副将 ● |
三将 ● |
四将 ● |
五将 ● |
1 - 4 ● |
リーグ 3回戦 |
富士通(B) | 大将 ○ |
副将 ● |
三将 ● |
四将 ● |
五将 ● |
1 - 4 ● |
慰安戦 | 川老連(B) | 大将 ○ |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ○ |
五将 ○ |
5 - 0 ○ |
計 | - | 4 - 0 | 1 - 3 | 1 - 3 | 1 - 3 | 2 - 2 | 9 - 11 |
富士通(C) 対局風景@ |
富士通(C) 対局風景A |
富士通(C) 対局風景B |
お世話になっております。
4軍幹事)二宮です。
先日の川崎市職団戦 4軍(富士通D)の結果報告をいたします。
今回の富士通Dのメンバーは、大石さん、平井さん、馬場君、石川君、二宮で
C級に参加いたしました。最終的な結果はC級で3位入賞でした。
残念ながら全勝者はいませんでしたが最多勝利は3勝で大石さんと石川君でした。
FJ(D)の結果表と簡単な各試合の結果を下記にまとめます。
予選1回戦:1-4 vs 味の素
大会初戦でおそらくリーグ最強の相手と対戦
大石さんが一矢報いましたがチームまけ
予選2回戦:4-1 vs キヤノン
予選3回戦:4-1 vs NEC(D)
三決:3-2 vs多摩将好会(B)
予選決勝には参加できませんでしたが勝点で三決へ進出
2-2で大将戦が残りギリギリでしたが何とか勝利し
3位入賞となりました。
回戦 | 相手チーム | 二宮 | 石川 | 馬場 | 平井 | 大石 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リーグ 1回戦 |
味の素 | 大将 ● |
副将 ● |
三将 ● |
四将 ● |
五将 ○ |
1 - 4 ● |
リーグ 2回戦 |
キャノン | 大将 ● |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ○ |
五将 ○ |
4 - 1 ○ |
リーグ 3回戦 |
NEC(D) | 大将 ○ |
副将 〇 |
三将 〇 |
四将 〇 |
五将 ● |
4 - 1 ○ |
3位決定戦 | 多摩将好会(B) | 大将 〇 |
副将 〇 |
三将 ● |
四将 ● |
五将 〇 |
3 - 2 〇 |
計 | - | 2 - 2 | 3 - 1 | 2 - 2 | 2 - 2 | 3 - 1 | 12 - 8 |
富士通(D) 対局風景@ |
富士通(D) 対局風景A |
富士通(D) C級 表彰後 |
富士通E軍は、植木、大場、高橋、望月、中畑です。
D級に参加し、4位入賞となりました。 個人的には、初めて参加賞以外のお土産を持ち帰ることができ、家族も一緒に喜んでお煎餅を頂きました。
今回は1回戦の対多摩将好会Dとの一局をご紹介します。私は後手番です。
初手からの指し手 ▲7六歩△4二銀▲7五歩
3手目の▲7五歩を見て、心の中でガッツポーズでした。 敬愛すべき我らが嬉野流は石田流との相性が大変よく、相手が石田流を選択してくれただけで優勢となります(と思ってます)。
大会後の打ち上げにて、具体的にどの様に優勢なのか説明すべしとのご要望がありましたので、今回の棋譜を例にちょっとだけ考察してみます。
第1図は、先手が石田流、後手の私が嬉野流です。
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嬉野流は対振り飛車に対しては、江戸時代から続く由緒正しき鳥刺し戦法と合流します。相手は何かを察知したのか、早めに7筋の歩を交換してきました。この形の良いところは一段金が利いていて7筋に歩を受けなくてもいいところです。このあと7一と5三の銀を2枚とも進出させて相手の飛車と角を圧迫していきます。3一の角が銀が浮かないようにバックアップしていますので結構自由に銀が動けます。ただ一点だけ7三と5三に銀が並ぶと▲6五桂の両取りにあいますのでこれだけ気を付ければOK!
第2図は2つの銀を進出させた途中図です。相手の美濃に比べてこちらの玉形はひどいもんですが、7筋と8筋の制圧の方が勝ります。ちなみに、今回の相手は早めに飛車先を交換してきましたが、もしこの段階まで歩交換をしないと、7五の地点においてこちらの勢力が上回るのでタダで歩が取れます。 「それは大変」と、慌てて歩交換をすると▲7四飛のときに△7五歩とフタをして飛車を捕獲できます。
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ここから数手進んで第3図。
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いかがでしょうか。先手の飛車はヘンなところに隠居させました。また、9七の角と7七の桂は格好の攻撃目標になっています。
この後、先手が何もしなければ歩を受けに使わなかった効果で△7六歩が打てますので桂馬が取れます。かといって先手から▲7六歩ならば、飛車の利きが止まりますので、△8六歩から8筋突破です。 そして、もう一つ大きな得があって、こちらは最初からだいたいこんな形になるのが見えているのでここまでほとんど時間を使いません。この対局でも、ここまでに10分くらい持ち時間に差がついていました。30分切れ負けルールですので、この局面でこの時間差は大きいですよね。
さて、解説会はこれで終わりです。ここまで気分よく語ってきましたが、これ以降は悪手の連続でとんでもない目にあいます。楽しい気分で終えたい人は以降読み飛ばしてください(笑)。
第3図からの指し手 ▲6六歩△8六歩
なるほど。▲6六歩に△7六歩なら▲6五桂ってことですね。でも、これも飛車の利きが止まるので8筋から攻めます。 続いての▲6五歩に△7三銀(第4図)と引いたのが悪手で△8七歩成が正着でした。
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第4図以降は▲7六歩△8七歩成▲7五角△同角▲同歩△7三と▲同銀。 あれれ?なんか駒損になってませんかー? 冷静さを失って、よく考えずに「金取りに飛車を成りこんでどうだ!」と指した△8九飛成(第5図)がまたまた大悪手。
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▲4五角!と打たれて激痛。隠居させたはずの飛車なのに…涙。 「もう負けても金を取るしかないよね。」の△6九竜(も悪手で△3四桂が悪いながらも最善のようです)に▲2三角成△4二玉で第6図。
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ここで▲4五馬と引いてくれて助かった。▲4一馬△同玉2一飛成だったら投了級でした。 このあと、いろいろ誤魔化しながら「美濃囲いに繋ぎ桂」の詰め手筋にこっそり誘導し、序盤に稼いだ対局時間も味方してくれてなんとか勝てましたケド… こんな将棋になるはずじゃなかったんだけどなあ。
2019/12/1 記:中畑回戦 | 相手チーム | 平井 | 大場 | 中畑 | 高橋俊 | 望月 | 勝負 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
リーグ 1回戦 |
多摩将好会(D) | 大将 ○ |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ● |
五将 ○ |
4 - 1 ○ |
リーグ 2回戦 |
JFEスチール(B) | 大将 ● |
副将 ○ |
三将 ○ |
四将 ● |
五将 ○ |
3 - 2 ○ |
リーグ 3回戦 |
沖電気 | 大将 ● |
副将 ● |
三将 ○ |
四将 ● |
五将 ○ |
2 - 3 ● |
3位決定戦 | キルト工芸 | 大将 ● |
副将 ● |
三将 ● |
四将 ● |
五将 ● |
0 - 5 ● |
計 | - | 1 - 3 | 2 - 2 | 3 - 1 | 0 - 4 | 3 - 1 | 9 - 11 |
富士通(E) 対局風景@ |
富士通(E) 対局風景A |
富士通(E) D級 表彰後 |