2023年第42回西日本団体対抗将棋大会

大会後の集合写真 (拡大)

主催：

朝日新聞社/日本将棋連盟

後援：

大阪府/大阪市

参加者：

富士通：足立、佐伯、竹村、竹田、西田

（敬称略）

日時：

2023年11月05日(日)

結果：

オール富士通：　A級　優勝 (予選リーグ:1位) (足立)

連盟ページ:関西将棋会館
→第42回西日本団体対抗将棋大会 結果

富士通(1)：　A級　優勝 (予選リーグ:1位) (足立)

レポート担当の足立です。
メンバーは佐伯さん、竹村さん、竹田さん、西田さん、足立です。
昨年度と比べると、赤畠さんと西田さんが入れ替わった格好になります

予選１回戦 日亜化学工業 ３−２勝ち

オール富士通　対局風景(1)

予選は３チーム総当たりリーグで、上位２チームが勝ち抜けとなります。
オーダーについては、予選は富士通レーティング順、本戦はじゃんけんで決めることになりました。
戦型は四間飛車美濃vs中飛車左穴熊となりました。

オール富士通 第１図

第１図以下の指し手
▲６四歩 △同　飛 ▲６五銀 △８四飛 ▲５四銀 △同　飛
▲６三飛成 △５一飛 ▲４三龍 △３三銀引 ▲４五桂

オール富士通 第２図

予選２回戦 パナソニックグループ�B ４−１勝ち

オール富士通　対局風景(2)

戦型は四間飛車穴熊vs急戦となりました。

オール富士通 第３図

第３図以下の指し手
▲５五歩 △同　歩 ▲３五銀 △５六歩 ▲７九角 △５七歩成
▲同　角 △５六金 ▲６八角 △４七金 ▲３六飛 △５七歩

オール富士通 第４図

△５七歩成〜△５六金が好手順で、角をおさえこまれて、かなり苦しい展開になりました。
ただ、この後は寄せで錯覚があったらしく形勢接近し、最後は耐えきって反撃したところで時間切れ勝ちとなりました。
チームも４−１勝ちで、３回戦(抜け番)の結果に関わらず、予選１位通過が確定しました。

本戦１回戦 パナソニックグループ�A ４−１勝ち

パナソニックグループ�Aは前回の大会で負けた相手なので、 メンバーはお互い少しずつ違っていますが、リベンジ戦となります。
戦型は相穴熊となりました。

オール富士通 第５図

第５図以下の指し手
▲１五歩 △同　歩 ▲１三歩 △同　香 ▲１四歩 △同　香
▲２六桂 △８六飛 ▲同　歩 △２五角 ▲１四桂 △同　角
▲６一飛 △３五歩 ▲１七香打 △１六桂 ▲同　香 △同　歩
▲２六桂 △２五角 ▲９一飛成 △１二香

オール富士通 第６図

途中の攻めは▲１四歩に代えて▲２五桂のほうが良かったかもしれません。
本譜は端の勢力争いで負けてしまい、苦戦を強いられることになりました。 ただ、最後は詰まされそうなところで時間切れ勝ちとなり、結果は幸いしました。
チームも４−１勝ちで、昨年の雪辱を果たすことはできました。

本戦準決勝 パナソニックグループ�B ４−１勝ち

オール富士通　対局風景(3)

パナソニックグループ�Bは予選で戦った相手であり、再戦となりました。
ちなみに、オーダーが本戦１回戦と同じくじゃんけんをしたにもかかわらず、 同じ順番になってしまうというハプニング(?)がありました。

オール富士通 第７図

第７図以下の指し手
▲８八金 △７八歩 ▲同　飛 △９四歩 ▲同　歩 △９七歩
▲同　角 △９五金 ▲８六角 △９七歩 ▲同　角 △９四香
▲９六歩 △同　金 ▲同　銀 △同　香 ▲８九金打 △６七銀

オール富士通 第８図

△７八歩が実戦的な手で、▲同　飛でかなりの利かしになりました。 この後は△６七銀が効果的に入ったこともあり、無事押し切ることができました。
チームも４−１勝ちで、決勝に進むことができました。

本戦決勝 パナソニックグループ�@ ３−２勝ち

決勝はパナソニックグループ�@で、 予選２回戦からすべてパナソニックグループとの連戦となりました。

オール富士通 第９図

第９図以下の指し手
▲６五歩 △同　歩 ▲４五歩 △３六歩 ▲同　歩 △４五歩
▲３三角成 △同　桂 ▲４一角 △４四角 ▲２三角成 △４三銀

オール富士通 第１０図

本譜の攻めが無理気味だったようで、△４三銀まで進むと両取りが残り、優勢を築くことができました。
終盤は美濃囲いに手をつけられる前に必至をかけて勝ちとなりました。
チームは、２−２で大将戦が残っていたところ、佐伯さんが危なげのない指し回しで勝ち、優勝となりました。

今回の優勝は７年ぶり５回目となりました。
過去４回の優勝ではチームに助けられてばかりでしたが、 今回はチーム・個人ともに５戦全勝を達成できて良かったです。
また、チームメンバー全員が勝ち越し以上の成績をあげられたことも価値があったと思います。
個人的には結果は幸いしましたが、将棋の内容が悪く反省すべき点も多かったです。
次回に向けては連覇できるよう頑張っていきたいと思います。

A級決勝トーナメント表

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