第44期和室名人戦(2007年7月〜2007年9月)

44期総評

　中谷さんが鼻差で逃げ切り、4期目の名人着位です。 おめでとうございます。

　三賞は少々悩みました。 殊勲賞は「名人からＲを多く奪った人」なのですが、大屋さんと 出澤さんがともに15点で並びました。 同点の場合は和室R点数の低い人にする、という規定があり、大屋さんに しましたが……。 大屋さんの和室Rは1914点。出澤さんは2308点。 VS中谷戦は、大屋さんは平手、出澤さんは飛車落ちだったので、 飛車落ちの補正400点を加算すると、出澤さんのほうが点数が低くなります。 つまり
　飛車落ち補正を加算する　→出澤さんが殊勲賞
　飛車落ち補正を加算しない→大屋さんが殊勲賞　となります。
次の技能賞が出澤さんだったこともあり、ここは大屋さんを 殊勲賞にしました。
　駒落ち補正を算入しようとすると、たとえば一局は平手、一局は角落ち などとなった場合に計算できなくなりますし、基準がブレるのは好ましく ないので、この際これを規定とし、以後 『「Ｒ点数の低い人」の計算には駒落ち補正は含めないこと」』 としたいと思います。 ややこしくも細かい話ですみません。ご了解願います。

　技能賞は、もっともＲ値を増やした人。 中谷さんが+101のぶっちぎりですが、名人なので除外。 次点の久保田さんは+39ですが、通算対局数が規定の20局に達して おらず、3位は+16で出澤さんと大屋さんですが、大屋さんは当期対 局数が規定の3局に達せず。 ということで出澤さんに順番が回りました。

　敢闘賞は最多対局者。 20局消化の榎本さんです。20局の大台に乗った方は 久しぶりで、コンスタントなご参加に頭が下がります。

　参加者、対局消化とも増えてきて、うれしい限りです。 さらに和室を盛り上げるべく、皆様お力をお貸しください。