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第14回大泉杯 集合写真 (拡大) |
1/29に開催されました第14回大泉杯および懇親会の報告です
今回は前回を超える16人の参加があり、
社内Rによる駒落ち制対戦の結果、
数々の激闘を制した広瀬(正)さんが全勝で優勝されました。
おめでとうございます。
後日、優勝自戦記が将棋部Webページに掲載される予定です。
大会後は「串車力 武蔵小杉駅前店」で懇親会を行いました。
もつ鍋が大変美味しいお店で皆さんの笑いが絶えない楽しい懇親会でした。
参加された皆様、お疲れ様でした。
今回残念ながら参加できなかった方々も豪華賞品を
用意しますので次回のご参加お待ちしております。
なお,運営においては、鈴木(敏)さんにSSLさんの盤駒時計を
借用させて頂き助かりました。敏さん、ありがとうございました。
結果は以下の通りです。
表彰:
優勝:広瀬(正)さん
2位:伊藤(健)さん
3位:渡辺さん
4位:鈴木(敏)さん
5位:鵜木さん
飛び賞(8位):実藤さん
飛び賞(12位):三浦さん
B/B賞:高橋さん
2017年の第14回大泉杯で、5戦全勝で優勝できました。
第3回以来ですが、第4回から駒落ち制となってからは初優勝です。
今回は杉山さんが大泉杯初幹事でご苦労様でした。
16人参加のスイス式の5回戦。
今回は大泉さん不在や若手が少なく寂しかったので、特に若手の増員期待です。
1回戦は、今や将棋部の昔話をさせたら一番詳しい青山さんです。
駒落ちは手合いが上手に厳しいので、逆に気が楽な面もありますが、
最後まで苦しい一戦でした。
【第1図】 104手目 ▲5四銀まで |
図1からの指し手
△4九角 ▲3四角 △5一玉 ▲6四歩 △4二桂 ▲6三歩成
△3四桂 ▲6二と △4一玉 ▲3八銀打 △7六角成 ▲2四歩
△3二金 ▲4三歩 △7五角 ▲6四歩 △3九銀 ▲1七玉
△5四馬
図1で一歩でもあれば2六歩と叩きたいところだが、あいにく歩切れ。
受けても6四歩があり、受け切れないとみて△4九角とキャンセル待ちしました。
以下、勝負手気味の△4二桂に対する▲6三歩成が勿体なく、
平凡に4三角成とされると桂は動けなく困っていました。
△3四桂と跳べては、攻め駒を削りながら上部を押さえ逆転ムードとなり、
最後は詰めろで銀を抜くことができて勝ちになったようです。
2回戦は、前回チャンピオンの大石さん。
前回大会では最終戦で大石さんに途中ぽっきり折れての圧敗だったので、
形になるようにはしたかったです。
直前に3二歩で角を1三に追い、5六に桂を打ったところで、
8四の桂を跳ねて王手をかけたのが、図2の局面です。
4六の銀で飛車角を押さえており、上手にもチャンスが来てます。
【第2図】 147手目 △9六桂まで |
図2からの指し手
▲7八玉 △6六香 ▲6四桂 △同 金 ▲6六銀 △同 歩
▲同 金 △5四桂
本譜は▲7八玉としましたが、金銀の近くとはいえ、
6筋の拠点に近づいてきて、1三の角も働いてくるので損でした。
9八玉とすれば、6六香の横からの攻めでは遠く、
上手玉も薄すぎるので反撃が早く、
下手の攻め合い勝ちも見込めた気がします。
2連勝で、お昼の将棋めしは味奈登庵の富士山盛りプラス天ぷら。
天ぷらが美味しいので、お勧めです。
3回戦は、第10回大会優勝の渡辺健さん。将棋イベントで顔をよく合わせたりします。
下手が6筋の歩交換をしている間に、7四と6四に金銀を繰り出しましたのが、
図3の局面です。
【第3図】 56手目 ▲9七桂まで |
図3からの指し手
△6五銀 ▲4八角 △7六銀 ▲8五桂 △6五桂 ▲9八飛
△7七桂成 ▲9四歩 △8七銀成 ▲5八飛 △6七成桂 ▲5六飛
6五桂の跳ね違いから7七桂成とした局面は、
下手の飛車角が抑え込まれ、上手ペースの展開となりました。
図3では7九の銀が立ち後れているため、
6筋の歩交換前に銀を3段目に繰り出しておけば、万全の体勢だったと思います。
4回戦は直前で鵜木さんに勝って3連勝の鈴木敏さん。
最近は盤駒時計でお世話になってばかりです。
飛車金交換で迎えたのが図4の局面です。
【第4図】 74手目 △5七角成まで |
図4からの指し手
▲6二歩 △7一金 ▲4一飛 △6五歩 ▲2一飛成 △6二金引
▲1二龍 △5三金打 ▲同角成 △同 金 ▲4五桂 △同 銀
▲6五飛 △6四歩 ▲6七飛 △3五馬
図4から6二歩〜4一飛の美濃崩しが激痛でした。
形勢判断がおかしかったようで、戻って図4は先手優勢でした。
仕方ない6五歩に、本譜は2一飛成でしたが、
それでも7一飛成〜6一歩成が厳しかったです。
6一同玉なら7一金から銀が取れるし、
8二玉なら7一角成〜8二金で収拾がつきません。
本譜は混戦模様となり、進んで図5の局面に。
【第5図】 127手目 ▲9七玉まで |
図5からの指し手
△5六飛 ▲6六歩 △7八成桂 ▲同 金 △8五銀 ▲4六金
△9六銀 ▲同 玉 △9五飛 まで後手の勝ち
図5で当初は単に7八成桂でしたが、それでは4六金で中央の抑えが難しくなります。
本譜の5六飛で逃げ道を限定でき、寄せが分かりやすくなりました。
最後、9六同玉で、9八玉なら8六桂〜8八金〜5八飛成の筋で詰みます。
5回戦は、第8回大会の優勝者で、ここまで4連勝の伊藤健さんです。
感想戦では危なげなかったつもりでいたので、懇親会でも楽しく飲んでいましたが、
とんでもなかったです。
【第6図】 71手目 ▲6二銀まで |
図6からの指し手
△6二同金 ▲同 龍 △5三銀 ▲9三金 △同 桂 ▲同歩成
△同 歩 ▲同香成 △同 香 ▲9四桂 △同 香
図6では3九香もあったところでしたが、
本譜の6二銀に対して6二同金〜5三銀と対応が甘かったです。
ここでは必殺の寄せがありました。
本譜は9三金の打ち込みでは、単に9三歩成が筋で、
9三同歩、同香成、同香には9二金〜8四桂の筋で詰んでしまいます。
9三同香成には、同玉とするよりなく、以下7二竜で後手玉は寄りでした。
感想戦でも気づいてませんでした...。
振り替えると、まだまだ甘いところが多かったとは思いますが、
ようやく駒落ち戦で優勝にたどり着くことができました。
次回まで優勝カップは大事に預からせていただきます。
大泉杯は、賞品が充実しており、飛び賞があるのもユニークなところです。
次回はキリのいい第15回となるので参加者増えるのを期待します。
対局風景1 |
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対局風景2 |
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対局風景3 |
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対局風景4 |
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対局風景5 |
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優勝の広瀬正さん |
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2位の伊藤健さん |
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3位の渡辺健さん |
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4位の鈴木敏さん |
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5位の鵜木さん |
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飛び賞(8位)の実藤さん |
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飛び賞(12位)の三浦さん |
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B/B賞の高橋さん |